昨夜の「ジャイアンツvs.タイガース」戦、先発を担ったのはジャイアンツが菅野智之投手、そしてタイガースは藤浪晋太郎投手だった。菅野投手は9回を投げ抜いて「6安打、2四球、自責点1」、藤浪投手は8回3分の0で「7安打、6四球、自責点2」と、先発としては充分合格点を与えられる結果では在ったけれど、両投手共に決して“良い出来”では無かったと思う。実際問題、両投手共に何度もピンチを迎えていた。
然し、ピンチを迎えてからの彼等の投球が、本当に素晴らしかった。解説していた金本知憲氏は(2人の投球を)“魂の投球”と評していたけれど、其の通りだと思う。若武者同士の気迫溢れる投げ合いを十二分に堪能させて貰い、「此れぞプロの試合!」と思わせる内容。結果として勝った菅野投手も天晴れだが、藤浪投手も全く引けを取らない天晴れさ。
そして昨日は、「第97回全国高等学校野球選手権大会」の決勝戦が行われた日でも在った。今年の“夏の甲子園”は、小笠原慎之介投手(東海大相模)や佐藤世那投手(仙台育英)、清宮幸太郎選手(早稲田実)、オコエ瑠偉選手(関東第一)等々、久し振りに魅力的な選手が多く顔を揃えた大会だったと思う。
そんな大会で決勝戦に臨んだのは、仙台育英と東海大相模。仙台育英が優勝すれば「(春夏を通じて)東北勢初の優勝」、一方、東海大相模が優勝すれば「45年振り2度目の優勝」となる状況。個人的には、「東北勢に、初優勝をさせて上げたい。」という思いが在った。
連投による疲労は相当な物が在ったのだろう、先発の小笠原慎之助&佐藤世那両投手共に、此れ迄の投球とは程遠い出来だったけれど、9回を投げ切ったのは天晴れ。
東海大相模の優勝に終わったが、仙台育英の闘い振りも見事だった。両校の選手達に「素晴らしい試合を見せてくれて、本当に有難う!」と言いたい。
最後は実力に勝る東海大相模に突き放されたものの、惜しい準優勝でした。残念だったのは西のチームがベスト4に残れなかったこと。東京勢による決勝戦という盛り上がらない決勝は避けられましたが(笑)。
村長様は御自宅で、パプリック・ヴューイングされたのですね。皆様が大いに盛り上がられた御様子が、手に取る様に判ります。
自分は仕事の合い間合い間に、ネットで状況をチェックしていたのですが、仙台育英が「6対6」に追い付いたのを知った際には、「仙台育英が優勝するのでは。」と思いました。
優勝迄もう少し・・・という感じでしたが、9回、ライヴァルの小笠原慎之助投手に一発を食らった事で、佐藤世那投手の張り詰めた気持ちに、大きな揺らぎが出た様に感じました。
「不利な展開を読んでしまい、ともすると雑な攻めになってしまい勝ち。」なプロの試合に対し、「後が無いからこそ、常に全力でプレーする。」のが高校野球。だからこそ、考えられない様な、神憑り的なプレーが飛び出したりもする。そして、必死でプレーしているからこそ、負けた球児達の涙に、ついつい貰い泣きしてしまったりも。
頂点を目指して闘って来た全国の球児達、本当に御疲れ様でした。