ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

親ガチャ

2021年09月29日 | 時事ネタ関連

子供の頃から“ホームドラマ”が好きで、多くの作品を見て来た。「渡る世間は鬼ばかり」もそんな1つだが、脚本手掛けていた橋田壽賀子さんが今年亡くなられた事で、新作が制作される事は九分九厘無いだろう。と言うのも、橋田さんとは長きに亘っタッグを組み、「渡る世間は鬼ばかり」でもプロデューサーとして関わって来た石井ふく子さんが、橋田さんの死後に「脚本家後任を立てるのは、橋田さんが嫌がっていた事。何よりも、2人で作り上げたドラマですから。」と、新作制作をしない意向明言したので。

1990年に第1シリーズが放送されたシリーズ。全10シリーズに特番を合わせ、通算放送回数は511回になるのだとか。再放送で見たのも含めて、自分は全話を見て来た。「若い登場人物が『~を拵える。』や「そんな道理は無い。』等、普通の若い人ならば先ず使う事は無い言葉(死語)を普通に多用したり、過去の設定が変わっていたりと、不自然な部分が結構多い作品。」で、「何だ其れ!?」と突っ込みを入れ乍ら見るのがだった。流行り物を、矢鱈と取り入れる。」というのが橋田さんの“癖”で、主人公の小島さつき泉ピン子さん)が働く中華料理店のレジ横に“ペット型ロボット”が唐突に置かれたと思ったら、何時の間にかあっさりと消滅。ユーチューバーが話題になると、さつきがまさかまさかのユーチューバー・デビューを果たしたりと、もう何でも在り状態。

そんな流行り物を取り入れるのが大好きだった橋田さんなので、若し新作を手掛けるならば、最近良く見聞する「親ガチャ」という言葉を、間違い無く取り入れる事だろう。

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親ガチャ:子供の立場から「親を、自分では選べない。」、「どういう境遇に生まれるかは、全くの運任せ。」と述べる表現。何が出るか判らない「カプセルトイ(自分が子供の頃は、“ガチャガチャ”と呼ばれていた。)」から派生した言葉。
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「親を、自分では選べない。」、又は其の逆の「子を、親は選べない。」という考え方は、今に始まった事では無く、昔から在った。「親ガチャ」という呼び方が、目新しいだけの事。だから、「親ガチャ」という言葉を使う若者に対し、「自分の不遇を全面的に親の所為にして、全く努力し様としていない。」という“昔乍らの批判”が集まるのも、当然と言えば当然だろう。

だが然し余りにも酷い育児放棄虐待遭って来た子供が、親ガチャを口にしたくなる気持ちは理解出来る。又、「昔は考えられない程に酷くなってしまった経済格差、そして其の事で生まれてしまう教育格差により、どん底から抜け出すのが極めて困難になってしまった現代。」を思うと、「自分の境遇を親の所為だけにして、全く努力し様としていない。」という“昔乍らの批判”で切り捨ててしまうのも違う気がするのだ


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