昨日、立憲民主党代表選挙の投開票が行われ、枝野幸男前代表(60歳)との決選投票を制した野田佳彦元首相(67歳)が新代表に選ばれた。個人的な意見を言えば、「今回立候補した4人の中では、ベターな結果だった。」様に思う。と言うのも、「自分は何方かと言えばリベラル派だけれど、『立憲民主党=リベラル派』という一般的なイメージが強過ぎて、多くの支持を集めるには『保守中道』を掲げる野田元首相のスタンスは望ましいし、何よりも『弁が立つ。』という彼に“強み”を感じている。」ので。
今回の結果を受け、立憲民主党の議員達には、“真の挙党一致体制構築”を望みたい。民主党時代から「内部抗争から、内部崩壊に到るという繰り返し。」という歴史が在るけれど、「自分達の考えに、100%合わせさせる。」なんて現実的では無く、「絶対に譲れない部分は譲るべきでは無いが、そうでは無い部分に関しては徹底的に話し合い、多数決で決まった事柄には皆が従う。」という“当たり前の事”を、今度こそ守って貰いたい。又しても内部崩壊を起こす様では、国民の支持は離れて行くだけ。
過去に何度か書いた様に、「嘗ての自民党は“右”や“左”、そして“中道”と幅広い考え方が存在しており、右に振れ過ぎたら左や中道に、左に振れ過ぎたら右や中道にと内部で“権力”が移行するという、“自民党内での政権交代”が行われて来た。自民党内で政権交代が行われた際、意に沿わない所属議員で在っても、取り敢えずは『決められた事柄には従う。』という文化が在り、其れが自民党の強みでも在った。」と思っている。でも、安倍晋三元首相が政権を握って以降、「自民党は、極右勢力が余りにも増え過ぎてしまった。」という感が在る。保守派なら良いのだけれど、「多様性を一切認めず、歴史修正主義に直走る極右。」というのは望ましく無い。
だからこそ、立憲民主党には嘗ての自民党の様に「右や左、そして中道と幅広い考え方が存在している党。」に成って貰いたい。其の為にも、野田新代表には期待したい。「アクションが余りにも遅過ぎる。」という党の姿勢を改め、「良くも悪くも、早急に対策を打つ。」という自民党を見習うべきだし、「確りとした思想や主張を持つ、若い人材を育てる。」事に取り組んで欲しい。
で、日本球界に目を向けると、昨夜の試合で勝利したホークスが、4年振り&20度目のリーグ優勝を果たした。今季、開幕から“独走状態”に在り、7月30日にはマジック・ナンバー「42」を点灯させていたホークスだけに、こんなにもリーグ優勝が遅くなるとは思ってもいなかった。兎にも角にも、ホークスの選手達&ファンの方々、リーグ優勝おめでとう!!!
一方、我がジャイアンツ。9月21日の対カープ戦、“完全な勝ち試合”を油断から落として以降、ファンとしては「不安しか無い、対タイガース2連戦。」を迎える事となった。タイガースは「第1戦:才木浩人投手、第2戦:髙橋遥人投手」と、ジャイアンツの“難敵”が其れ其れ先発予想され、「第1戦:菅野智之投手、第2戦:フォスター・グリフィン投手」というジャイアンツの先発予想を考え合わせると、「ジャイアンツが勝てるとしたら、菅野投手が先発する第1戦だろう。若し第1戦をジャイアンツが落としたら、タイガースの連勝でゲーム差『0』となり、タイガースの逆転優勝の可能性が濃厚になりそう。」というのが、2連戦前の自分の考えだった。
第1戦、菅野投手は踏ん張りを見せたが、「ジャイアンツはチャンスを何度も作るものの、決定打が打てず、ミスも相次いだ事から『1対0』で敗れる。」という結果に。先日の記事「16年前のリヴェンジ」でも指摘した様に、「阿部慎之助監督の“学習能力の無さ”と、“勝負師”に徹し切れ無い欠点。」が此の試合でも“災い”し、「開幕以降、一貫して不調なのにスタメンで起用され続けて来た坂本勇人選手が、3度のチャンスにあっさりと“凡退”した事で、取れる点が取れなかった。」というのは象徴的だった。
「第1戦を落とした事で、第2戦も敗戦確実。」という思いが、自分の中では九分九厘占めた。「此れでゲーム差が『0』となり、勢いの在るタイガースの逆転優勝となるだろうな。」という思いから、昨日行われたデー・ゲームを見る事無く、外出した自分。外出先で途中経過を知るのも怖くて、一切確認しなかった。18時過ぎに帰宅し、「ジャイアンツは、大差で負けたんだろうな。」と恐る恐るネットで確認すると、「0対1」というスコアが目に飛び込んで来た。「グリフィン投手は頑張ったみたいだけど、ジャイアンツは矢張り負けたんだな。」と予想通りの敗戦に気落ち。でも、もう一度確認すると「0対1」でジャイアンツが勝利しているではないか。「嘘だろ!?」と思い、試合の詳細を確認すると、あんなにも駄目駄目だった坂本選手が勝利打点を上げたと言う。又、連日、守備で致命的なミスを記録していた浅野翔吾選手(短躯でずんぐりむっくりな体形から、映像で見た事しか無い中西太氏や黒江透修氏の姿が重なる。愛嬌が在るし、何よりも全力プレーする姿勢が大好きだ。)も好守備を見せたという事で、「坂本選手も浅野選手も、リヴェンジを果たせて良かったなあ。」とウルウルしてしまった。
此れで、ジャイアンツのマジック・ナンバーは「4」となった。残り試合「6」でのマジックナンバー「4」なので、未だ未だ安心は出来ないけれど、優勝に向けて「一山越えた。」のは間違い無い。目の前の1試合を油断無く闘い、何とか4年振りの優勝を果たして欲しい。