「昨年の大晦日・・・と言っても、一昨日の事だけれど、地上波で放送され、自分が見たTV番組に付いて、今日は書いてみる。
「見た。」と書いたが、全部を通して見た物は無い。何れも、ザッピングといった感じ。其れ程、魅力の無い番組許りだった。
先ずは、「第66回NHK紅白歌合戦」。年々、“知らない歌”が増え、且つ“学芸会的内容”が顕著となっている紅白。昨年はジャニーズ事務所所属の歌手が7組選ばれる等、「もう見る気が起こらなくなって来たなあ。」という思いが在ったけれど、ゴールデンボンバーと美輪明宏氏の出演場面は見た。「見ている人達に楽しんで貰いたい。」というゴールデンボンバーの面々の思いは伝わって来たし、齢80にして腹の底から「ヨイトマケの唄」【動画】を歌い上げた美輪氏の姿は感動物だった。
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」では、ボブ・サップ氏と曙氏の対戦だけ見た。12年前、同じボブ・サップ氏と闘うも、1ラウンドKO負けを食らった曙氏。元横綱が踏み潰された蟇蛙の様な姿で倒れている場面は、見るに忍びなかった。今回もボブ・サップ氏を押し込むだけで、一方的にボコボコに殴られる展開。何度も出血しては、治療に時間を取るという流れで、結局、曙氏は判定負け。ボブ・サップ氏と比べると、動きの切れは雲泥の差が在り、場内からブーイングが巻き起こっていたのも当然と言える。こういう対戦は、もうしない方が良いだろう。
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけない名探偵24時」は、全く面白く無かった。余りに面白く無いので、トータルで1時間も見ていない。松本人志氏が此のシリーズの終了を仄めかしていたけれど、そうした方が良い。笑いに切れを感じられなくなったので。
最後は「第48回年忘れにっぽんの歌」。懐メロ大好き人間の自分にとって、紅白よりも楽しみにしている番組だけれど、昨年は大幅にスタイルが変わっていた。例年、夕方から“約4時間半”の“生放送”というスタイルだったが、昨年は15時から“約3時間”に短縮された上、“事前収録の録画放送”に変更。「何で、こんなにもスタイルが変わったの?」と不思議でならなかったのだが・・・。
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2016年問題:2020年の東京オリンピックに向けて、東京都内や首都圏各地の劇場やコンサート・ホールが改修工事等の為に次々と閉鎖され、コンサート用施設が大幅に不足するとされる年問題。
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「2106年問題」に付いては昨年、結構報じられていたが、「第48回年忘れにっぽんの歌」が大きくスタイルを変えた背景に、此の問題が大きく影響していたと言う。此方に詳細が記されているけれど、「従来、会場として使用されていた五反田ゆうぽうとホールが、昨年9月30日で閉館。→新会場を、八王子市民会館に変更。→会場が(五反田ゆうぽうとホールよりも)遠距離になった事から、同番組の出演者が紅白にも出場する場合、生放送だと移動が間に合わなくなった。→事前収録による録画放送に変更。」との事。
「日常的に歌を聞く習慣は無いし、コンサートにも行かないので、2016年問題なんて自分とは全く無関係。」と思っていたのだが・・・。
今回の紅白の平均視聴率(関東地区)が史上最低だった件、自分も「そうだろうなあ。」と思いました。近年の紅白は「若者」と「40~50代」という二層にターゲットを絞り、彼等に受けそうな出場者を選んでいる様な感じがしています。前者で言えばAKB48や“ジャニタレ”等、そして後者で言えば近藤真彦氏や松田聖子さんといった感じでしょうか。
で、前者に関して言えば、制作者サイドが期待していた程、若者を呼び込めていないのではないかと。興味深いデータが在るのですが、大晦日にジャニタレだけを集めて放送された“カウコン”(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96)が、平均視聴率(関東地区)12.5%と大健闘。なのに、紅白には彼等を支持する若者達を思った程呼び込めていないとしたら、其れは「興味の無い歌手の合い間合い間に、出て来るジャニタレを態々見たくは無い。其れならば、ジャニタレしか出て来ない番組を見た方が良い。」という人が多いからなのかなあと思ったりも。
40~50代の層を狙った戦略も、一昨年の中森明菜さんの様に露出自体がずっと無かった人ならば未だしも、そうじゃない近藤真彦氏や松田聖子さんを出場させ、尚且つ「何で??」と疑問が湧く鳥&大鳥に据えるのは、逆に白けさせたのではないかと。
「歌う側の一方的な思い込みでアレンジするのは、そうした支持者への裏切りになる。」
というのは、凄く判ります。「さそり座の女」は好きな曲だけれど、紅白で色々なアレンジがされたのは興醒めだったし。
森進一氏、今回の「おふくろさん」では歌い終わった後に「御母さ~ん!」と叫んだとか。「おふくろさん」というタイトルなのに、「御母さ~ん!」と叫ぶのも妙だし、何よりも勝手に歌詞を改変した事で川内大先生を激怒させたのですから、何で最後に本来は無い言葉を発したのだろうか?彼は可成りプライドが高いという話も聞きますし、騒動で謝罪させられた事をずっと悔しく思っていて、鼬の最後っ屁じゃないけれど、最後の最後に“意趣返し”をしたのかなあと思ったりもします。
判るような気がします。
今の若い人たちはそもそもテレビで音楽を見聴きするんでしょうかね。
NHKもそろそろ「幅広い世代に支持される紅白」という幻想から目覚めて、テレビ世代の中高年層に的を絞ったほうが、視聴率を確保できるんじゃないかと(苦笑)。
また、先のコメントの繰返しになるのですが、人気のあった「オリジナル」というのは、その歌い方で支持を集めていたのですから、歌う側の一方的な思い込みでアレンジするのは、そうした支持者への裏切りになるのではないかと思います。
ごく稀に、オリジナルを越えるアレンジで、より魅力を感じる事もないわけではなくて、その辺は好みの問題かもしれませんが。
以前、森進一氏の「おふくろさん」歌詞改変騒動で、作詞家の川内康範氏が激怒したように、一度世に出て支持された歌は、ひとり歌手だけのものではないと心得ておいて欲しいと、今回改めて思った次第です。
新年を迎え、今年も宜しく御願い致します。
紅白の平均視聴率が発表されましたが、後半は39.2%(関東地区)と、史上最低を記録したとか。此れという目玉が無かった事も在るでしょうが、“ジャニタレ”を此れでもかと出演させる等、不可解な出場者が目立った事、低視聴率に結び付いたのではないかと。
美輪氏の「ヨイトマケの唄」、確かに昔の歌い方とは違うし、其処に違和感を覚える方も少なく無いかもしれませんね。自分の場合は、昔の歌い方を知らない世代という事も在り、「若い歌手達(松田聖子さん等)と比べると、遥かに声量が在るなあ。」と感心したりしていました。
子供の頃、「三波春夫氏や村田英雄氏、菅原洋一氏、水前寺清子さん、佐良直美さんといったヴェテラン&中堅歌手が居並び、アイドル歌手が添え物の様な紅白。」を見て、「何だかなあ。」と馬鹿にしていた物ですが、此の年になると、彼の雰囲気が懐かしく思ったりします。
家人が見ていたので見るともなしに見ていた「紅白」。
半分以上知らない歌、つまらないドタバタ、下手なアレンジ・・・不満を言えばきりが無く喉に詰まりそうな「紅白まんじゅう」でした。
で、美輪明宏氏の「ヨイトマケの唄」。
giants-55さんの感想とは逆に、私には聴くに堪えないただの絶叫でしかありませんでした。
若い頃に聴いた、静かな歌い方だけれど歌詞の意味が心にずしんと響く歌い方が好きで、マイコレクションにも入れている歌だけに、紅白での歌い方には失望を通り越して、美輪氏の老醜に悲しくなったしだい。
人それぞれに受取り方の違いはありますが、人気のあった「オリジナル」をあまりに逸脱するのは好きではありませんので。
それはさておき、60年代70年代の頃と比べ、隔世の感を持ったのは、若い人たちに人気のグループの出演の多さ。
私たちの若い頃はグループサウンズ全盛でしたが、いくら人気があっても紅白に選ばれていたのは、せいぜいブルーコメッツぐらいで、あとは反社会的グループのような見方をされていましたから。
今年もよろしくお願いいたします。