ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

羞恥心の欠落

2008年03月23日 | 其の他
① おいで皆さん聞いとくれ 僕は悲しい受験生♪

高石ともや氏の名曲「受験生ブルース」。「明るい曲調」と「受験生の悲哀を描いた詞」というギャップが印象的なこの曲は1968年に発売された。この時代よりも大分後に大学受験を向かえた自分だが、その当時も受験生生活というのは暗いイメージが在った。ましてや浪人生ともなると、それ以上の暗いイメージが付き纏っていたもの。

受験生や浪人生が必死で勉強しているのは昔も今も然程変わらないとは思うが(大学全入時代に入ったとはいえ、自身が本当に入りたいと思う大学に入るのは決して楽では無いと思うし。)、彼等を取り巻く環境は昔と格段に変わって来ている。

自分が受験生だった時分、親達が頭を悩ました事柄の一つに、受験料&学費等の負担が大きいというのが在った。ところが最近は少子化の影響も在り、受験料を下げる所も出て来ている。そしてこの程、慶應義塾大学が2009年度導入の新学費体系を発表し、2008年度は34万円の入学金を20万円に下げ、将来的には入学金ゼロを目指すとした。入学金ゼロが実現すれば国内初の快挙。唯、美味しい話には裏が在るもので、新たに年間6万円の「在籍基本料」を設け、施設設備費等も増額される事で、在学中の納入総額は全学部で今より増えるとか。

そして、浪人生を取り巻く環境も大きく変わって来ている。昨日のスポーツニッポンに「今ドキ予備校でセレブ浪人生活」なる記事が載っていた。日本三大予備校の一つで在る代々木ゼミナールが今月、東京都渋谷区代々木一等地に「代ゼミ新タワー校舎」をオープン。地上134m、26階建ての超高層タワーには教室の他、全91部屋の男女別寮を完備。JR代々木駅から徒歩5分、又はJR新宿駅サザンテラス口から徒歩4分という絶好のロケーションで、部屋は24㎡のワンルームが基本。エアコンにバス、トイレ、クローゼット、乾燥機能付き洗濯機、温水便座、浴室乾燥機等々、室内は最新式の設備が導入されている。この高級マンション並みの施設の家賃は月額17万900円。朝夕食は寮費に含まれており、近隣の病院と提携しているので医師の往診も可能と、これは至れり尽せりの環境と言って良いだろう。新タワー寮の入居は1年間限定という事で、浪人生は正に背水の陣で受験に臨む事になる。

時代の移り変わりと共に、親のは益々細って行くのだろう。


② 羞恥心の欠落

知人の近所のスーパーでは最近、買い物が全てマイクロチップ入りの物に変えられたそうだ。従来の買い物籠を持って帰ってしまう客が余りにも多く、盗難防止の為の措置だという。確かに最近はエコ活動の一環として自分専用の買い物籠を持ち歩いている人も居る様だが、店名の入った買い物籠、それもそのスーパーでは買い物籠の販売をしていないというのに、平然と持ち帰ってしまう人が少なくないというのが驚きだ。

又、最近はショッピング・カートをとんでもない場所に置きっ放しにしているのを良く目にする。駐車場に駐車している車の真ん前に、ショッピング・カートが置きっ放しにされているのを目にした事も在る。直ぐ側に返却コーナーが在るというのにだ。それどころか店外、それも店から結構離れた場所に放置されているのを見た事も在り、流石にこの時は呆れ返ってしまった。羞恥心が欠落しているとしか思えないし、周りの目なぞ全く気にならないのだろう。

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3 コメント

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悲しいのは浪人の親 (bagabon)
2008-03-25 13:48:29
受験料や入学金を下げてくれるのは有難いこと、
でもよく読むと甘い話にゃ裏がある。朝三暮四!

セレブ寮は3食付きだが驚きの価格。単身赴任のサラリーマンおやじがびっくり、すねをかじられる前に
腰を抜かしそうです。受験生に合格の暁には50万円あげると人参をぶら下げて尻をたたいたほうが頑張ってくれるのか・・・
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カートといえば (マヌケ)
2008-03-25 23:05:15
子供が小さい頃、あの芦屋のイカリスーパーで買い物中、お惣菜コーナーで子供をカートに乗せたまま、ちょっとその場を離れたところ、いつの間にカートが移動したのか、お惣菜の厚揚げの餡かけを子供が手づかみでムニャムニャ。 「うまい、うまい」という甲高い声が。 額には小魚の甘露煮がくっついていたので、もしかすると端から端まで試食して回ったのかと・・・申し訳ありませんでしたと、よけいなおかずを適当にパックに詰めて帰りました。
税金が高くても北欧のように大学や病院が無料なら我慢します。 受験で精神の歪んだ、間違った価値観を持った子供をそのまま大人にするようなシステムもよくありませんので、合否の判定は高校生活での学業と生活態度などを重視し、受験産業など不要なものを排除してしまえばいいと思っています。 そして、大学に一度入学すれば必死で勉強しないと進級も卒業もできないほど厳しくすればよいのです。 本来、勉強することにお金がかかりすぎるのはおかしなことです。 親に経済力がなくても優秀な子供は大学に進学できる社会がよいのか、裕福な家の子供だけが大学に進学する社会でよいのか、選択肢がたくさんあるのも裕福な過程の子供だけで、そうでない子供には選択の余地もない世の中になりつつあります。 ついでですが、年金のための増税は、増税の口実のひとつでしかなく、増税の上、年金保険料も負担するというダブルパンチの恐れがあります。  
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-03-26 01:03:52
書き込み有難う御座いました。

皿に盛られた惣菜を手掴みで食っている我が子を見て、「あらあら、駄目じゃないの。」と言っただけで、何事も無かったかの様にその場を立ち去った母親を見た事が在ります。「幼稚園児とかなら未だしも、小学生と思える子供に対してそんな対応で良いのか?」と呆れました。申し訳無さから当該する惣菜を買って帰ったマヌケ様の爪の垢を煎じて飲ましたいですね。

中には、意図的に子供に“悪事”をさせている様な親も居ます。子供が持ったショルダーバッグから未精算の商品がチラッと出ていたのを店員から咎められた若い母親が、「あらー、○○ちゃん駄目じゃないの~。」と言うだけで謝罪もせずに去って行った後、「あの親子、この前も同じ事したのよね。」とその店員が呆れ顔で他の店員と話していました。こういう親に育てられた子供が、将来どういう親になるのだろうかと思うと怖いです。

「日本は諸外国に比べて消費税率が低い。だから消費税は上げるべきだ。」という主張を良く見聞します。確かに税率だけ見れば我が国は低いのですが、問題は高い消費税率の国の実態。商品全てに高い消費税率が掛けられているのでは無く、医療費や生活必需品には低い税率乃至は無税で、その他に高い税率が掛けられているケースが殆どなんですよね。それに徴収された税金の使途が、我が国の様に訳の判らない事物に費やされる事が少ないのではないでしょうか。

前から何度も書いている事ですが、愛するこの国が本当に立ち行かないので在れば、増税は致し方無いと思っています。しかし、無駄を極限迄に切り詰めるのが先決。「先ずは隗より始めよ」で官僚や政治家達の大幅な削減を何故行わないのか、不思議でなりません。
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