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「バングラデシュから貨幣製造を受注 造幣局、一般貨幣は戦後初」(11月13日、SankeiBiz)
財務省と独立行政法人造幣局は13日、バングラデシュの中央銀行から、2タカ貨幣(日本円で約2円)5億枚の製造を受注したと発表した。海外の記念貨幣の製造はスリランカやニュージーランドから受注した例が在るが、一般に流通する貨幣の受注は戦後初。
受注金額は約5億2千万円。年明けから製造を本格化し、来年4月下旬から引き渡しを始める。
電子マネーの普及等を背景に国内の貨幣製造量は大きく落ち込んでいる。財務省と造幣局は海外からの受注を目指し、アジアや中東各国への売り込みを強めていた。
バングラデシュの2タカ貨幣はステンレス製で、直径2.4cm。今年7月に国際入札が在り、英国やドイツ等6ヶ国が参加したが、日本の応札額が最も安く、鋳造技術も高い点が評価され、今月8日に落札が決定した。
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此方の情報によると、「我が国の硬貨製造枚数は、1974年の56億1千万枚がピーク。昨年は、ピーク時から13.2%減の7億3,800万枚迄落ち込んだ。」と言う。
「バブル景気の頃が、硬貨製造枚数のピークだったのかな。」というイメージが在ったのだが、28年も前にピークを迎えていた訳だ。我が国の高度経済成長期が終了したのは1973年11月とされているので、「高度経済成長期の終了と共に、硬貨製造枚数の増加も終了した。」と言えるのかもしれない。
「“海外の記念貨幣”の製造を、造幣局が行った事が在る。」もそうだが、「戦前、“一般に流通する海外の貨幣”の製造を、造幣局が行った事が在る。」というのも、今回の記事で初めて知った。「後者のケースは満州国等の貨幣、又は“軍票”とかかな?」と想像したのだが、ロシアから委託された10コペイカ銀貨及び15コペイカ銀貨が当該するのだとか。