*********************************
「クリントン氏の得票数リード、200万票超に拡大 米大統領選」(11月24日、AFPBB News)
今月8日に行われた米大統領選の開票で、敗れた民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の得票数でのリードが200万票を超えた事とが23日、米インターネット・メディア「クック・ポリティカル・リポート」の纏めで明らかになった。
今回の選挙では、共和党候補の不動産王ドナルド・トランプ氏が選挙人の過半数を獲得して当選を決めており、クリントン氏は9日に敗北を認めている。
然し、クック・ポリティカル・リポートが公式データを基に集計した最新の一般投票の得票数は、トランプ氏の6,221万2,752票に対してクリントン氏は6,422万7,373票と、勝者を敗者が1.5%上回っている。
米大統領選で、民主党候補が得票数で上回ったにも拘らず落選したのは、今世紀に入ってから2回目。2000年には民主党候補のアル・ゴア氏が共和党候補のジョージ・W・ブッシュ氏を約54万4,000票上回ったものの、敗北している。
得票数の差が僅かだったフロリダ州の選挙結果に付いて、連邦最高裁がブッシュ氏の勝利に繋がる判決を下した為、同氏が過半数の選挙人を獲得して当選した。
*********************************
「アメリカ大統領選挙の本選挙の仕組み」に付いてざっくり書くと、「各州に振り分けられた選挙人が全部で538人居り、其の州で最も多い得票数を上げた候補者が、“原則として”(例外も在るらしい。)其の州に振り分けられた選挙人全てを獲得する。其の結果、過半数の270人以上の選挙人を獲得した候補者が、“原則として”大統領になる。」という事になっている。
今回の場合、選挙人獲得数では「トランプ氏:ヒラリーさん=306人:232人」とトランプ氏が圧勝したけれど、総得票数ではヒラリーさんの方が大きく上回りそうだ。「選挙人の数が比較的少ない州では圧勝するも、多い州では僅差で負けた。」というのが、ヒラリーさんの敗因なのだろう。
2000年のアメリカ大統領の際も「総得票数が多いゴア氏が、少ないブッシュ氏に負けるというのは、何か変なシステムだなあ。」と思ったものだけれど、今回は其の時以上のリード差を付けたヒラリーさんが負けた訳で、「民意が、正確に反映されていないシステム。」という思いが強くなった。
とは言え、「法律に基づいたシステムで決まった事柄を、決まった後から『間違っている。』と引っ繰り返すのは、法治国家として間違っている。」と考えているので、今回の結果は受け容れるべきだろう。
勝利を収めて以降、表面的には殊勝な言動を見せたりしているトランプ氏だが、本質的には何も変わっていないし、彼が本当にしたい事は“トランプ王朝”の樹立だと思っている。「自分達さえ良ければ、他の人間の事なんかどうでも良い。」という世界的な風潮が、トランプ大統領就任で更に拡大して行く事を懸念する。
そんな中、面白い指摘を目にした。「11月8日に選出されたのは、飽く迄も“次期大統領を選ぶ選挙人”で在り、12月19日に彼等が投票した結果、過半数の270票以上を獲得した候補が次期大統領に決定する。」という指摘だ。詰まり、「12月19日の投票結果が出る迄は、次期大統領が“正式に”決定している訳では無い。」という事。
「選挙期間中、野卑で差別的な言動を繰り返して来たトランプ氏には、国民の少なからずが反感を持っているだけでは無く、彼が所属する共和党内にも反感を持っている者が結構居る。」と言われている。だから、「12月19日に共和党の選挙人として選ばれた中から、ヒラリーさんに投票する者が38人以上現れたら、ヒラリーさんが大統領に選ばれる可能性も在る。」という事に。面白い指摘では在るけれど、実際問題としては限り無く低い可能性だろう。
二年後には官僚や議会を改める中間選挙があり、トランプも無茶は出来ないでしょう…
それよりヒラリーです。
私はどうせ「右翼」ですが、バニー・サンダース候補に熱い視線を送ってました!
バニーを卑劣なやり方で潰した民主党もヒラリーも大嫌い!!
だいたい政界に長いが、こいつ何もしていない!オバマ・ケアが崩壊しつつある中で。なにかやったか?
ここで言いたいのです!
ヒラリーもメルケルも言ってる事は同じ!
「政治的に正しくない差別から全ての国民を護る!」それは正しい!
だが、その後は「グローバル化で起きる格差は容認してね。たとえ1%が富を独占して、皆に還元をしなくても!」
そーいう事でしょ!?
資本主義は「中間」を拡大する事によって、豊かな社会で、倫理の伴う世界を拡大してきました。それを「投資の自由化」で「物と人の流れ」を加速化して、どこにでも投資できるようにした。だから反トランプに至近を出しているのって、「アジア通貨危機の戦犯」でないすか!
非常に腹立たしいのは、「差別撤廃」とか叫びながら、格差を押し付けている欧米の「リベラル」旗手のエリート層です!
要するに貧しい国は「貧しいままでいろ!」
貧富の固定化は諦めろ!
そういう事でしょ?
どこが「リベラル」なんだ!
卑劣な奴らです。反論する者は「レイシスト」のレッテルを貼り付けて社会的に抹殺する!中間層が怒るのは当然!!
問題は、それを攻撃する中間層が、ウォール街やエスタブリッシュメントに向かわず、目前にいる「移民」などに牙を剥けている事です。
人間の醜さを「これでもか」と見せつけてくれる大統領選挙でした!
他に言いたい事も有りますが、今回はここでオエテおきます。
多重投稿が過ぎました。
すみません。
日本のシステムには不満を感じる点が少なく無いけれど、数少ない“評価出来るシステム”の1つが「国民皆保険制度」。勿論、此の制度にも問題が無い訳では無いけれど、「一寸した治療でも、信じられない程高額な支払いを求められたり、抑、事前に幾許かの金銭を積まないと、診察自体して貰えない。」なんて国を思うと、此れだけでも「日本に生まれて良かった。」と感じます。
所謂“オバマ・ケア”、個人的には評価していたのですが、こういう制度に反対が多いというのは、互助的思考では無く、自己責任思考が強い国民性という面が強いのでしょうね。
アメリカという国、北朝鮮やロシア、中国、韓国等の国と比べると好印象は持てるけれど、“度の過ぎた身勝手さ”という部分は、どうしても受け容れ難い。
どんなシステムでも、100%完全な物なんか無い。資本主義というのは決して悪く無いし、共産主義や社会主義に比べたら、格段に良いと思う。でも、資本主義が行き過ぎてしまい、富の一極集中が過ぎてしまった今、アブダビ様が書かれている様に、“貧困層への富の還元”は(何の程度するかは、色々考えが在るだろうけれど。)急務。そういった事に対し、意図的に目を瞑っている政治家というのは、国民から信を受けないでしょうね。
「まともなお百姓さんから土地を奪う日本国」にNO!を突きつけたかった!
あの時の左翼は何を言ってるのか、さっぱり解りませんでしたが、
農地を奪う日本国は許さない!
その点では右も左もなかった!
ヒラリー達は、一見は「寛容に」見えても、
あの時の極左よりも、私は遠く!いや真逆な存在に思えます!!
左右等、どういう方向の主義&主張で在っても、明々白々に法に抵触したり、又、他者に迷惑を掛ける類の物で在れば、持つのは個人の自由だし、左右の主義&主張の中にも、シンパシーを覚える物は在ったりする。
受け容れ難いのは、「自分の主義&主張こそが絶対無二的に正しく、其れから少しでも異なる物は、力尽くで排除しても構わない。」と思っている様な輩。所謂極右&極左という連中の中には、そういった輩が目立ちますね。
「真っ当に生きている人達が、少しでも生き易い世の中になって欲しい。」という思いが根底に少しでも感じられれば、自分は左や右関係無く、聞く耳を持つ人間で在りたい。特定の階層や人間だけに目を向けている様な政治は、何処の国で在っても嫌悪しか無い。