ファイターズがドラゴンズを下し、44年ぶりの日本一に輝いた。44年ぶりと言っても、1962年に日本一になったのがファイターズの前身で在る東映フライヤーズで在り、ファイターズとなって以降は初の日本一。ファイターズ関係者及びそのファンの方々にとっては、長年の夢が遂に実現したという事で、さぞかし感慨無量の事だろう。一人の野球ファンとして、心から祝福の言葉を送らせて貰いたい。ファイターズの日本一、本当におめでとうございました!
関係者やファンの方々には申し訳無いのだが、北海道に拠点を移す以前のファイターズは”御荷物球団”的な扱いを受けていたと思う。この時代に東京ドームで2度観戦したが、選手達は一生懸命プレイをしているものの、スタンドは空席がかなり目立っていて気の毒さを感じたものだった。その頃を思うと、大勢のファンで立錐の余地も無い札幌ドームに於いて、地鳴りの様な大声援を受けながら日本一を達成したというのは、正に隔世の感が在る。愛すべきオーナーにして、”永久欠番100”を背負った大社義規氏も、天国からきっと目を細めて”子供達”による歓喜の輪を見詰めていた事だろう。
打席では溢れ出る涙を抑え切れなかった新庄剛志選手。その破天荒な言動から”宇宙人”と呼ばれたが、何とも憎めない愛すべき男だった。来年からはフィールドで彼の姿を見れなくなると思うと寂しいが、日本一達成によりこの後のアジアカップで、その姿を見られるのが嬉しい。
そして、又しても日本一の座を逃してしまったドラゴンズ。開幕前の「4勝1敗でファイターズの日本一。」という自分の予想が当たってしまった訳だが、元名古屋人としては非常に複雑で在る。必死で闘い抜いたドラゴンズの選手達にも惜しみない拍手を送りたい。
関係者やファンの方々には申し訳無いのだが、北海道に拠点を移す以前のファイターズは”御荷物球団”的な扱いを受けていたと思う。この時代に東京ドームで2度観戦したが、選手達は一生懸命プレイをしているものの、スタンドは空席がかなり目立っていて気の毒さを感じたものだった。その頃を思うと、大勢のファンで立錐の余地も無い札幌ドームに於いて、地鳴りの様な大声援を受けながら日本一を達成したというのは、正に隔世の感が在る。愛すべきオーナーにして、”永久欠番100”を背負った大社義規氏も、天国からきっと目を細めて”子供達”による歓喜の輪を見詰めていた事だろう。
打席では溢れ出る涙を抑え切れなかった新庄剛志選手。その破天荒な言動から”宇宙人”と呼ばれたが、何とも憎めない愛すべき男だった。来年からはフィールドで彼の姿を見れなくなると思うと寂しいが、日本一達成によりこの後のアジアカップで、その姿を見られるのが嬉しい。
そして、又しても日本一の座を逃してしまったドラゴンズ。開幕前の「4勝1敗でファイターズの日本一。」という自分の予想が当たってしまった訳だが、元名古屋人としては非常に複雑で在る。必死で闘い抜いたドラゴンズの選手達にも惜しみない拍手を送りたい。
カージナルスが世界一ですか。開幕前はタイガーズが有利かなと思っていたのですが、田口選手良かったですね。
正直、彼がメジャー挑戦を決めた際、かなり厳しいだろうなあと思っていました。日本のプロ野球にやって来た外国人選手達が即戦力として期待され、直ぐに結果を出さないと御払い箱になってしまう様に、メジャーの場合も即戦力に為り得ないと同じ目に遭うのは確かで、真面目な田口選手が精神的な面で追い込まれてしまうのではないだろうかと懸念したからです。案の定と言うべきか、彼の苦労の日々は長く続きましたね。だからこそ、今回の結果は嬉しいです。
それにしてもチーム状況から考えれば、直ぐにでも世界一戦士になれると思っていた松井(秀)選手が未だに栄光を掴めない一方で、後からメジャーに挑戦した日本人選手達が次々と世界一戦士になって行く。何か皮肉なものですね。
ここ数年は日本シリーズも関心0だったのですが、今年は中継を全部見てしまいました。
日本シリーズ開幕前の下馬評は、「ドラゴンズがかなり有利。」というものが多かった様に思います。得てしてこういう場合は、逆の目が出る事が少なくない気がします。又、これはあくまでも感覚的なもので在って、何等裏付けは無いのですが、日本シリーズで対戦するチームの性格が似ていれば似ている程、概して接線にはならず、どちらかの一方的な勝利に終わるというのが近年目立つ気も。
ドラゴンズとファイターズ、戦力的な面で言えば然程違いは無かったと思います。「老獪さを持ったドラゴンズ」と「若さのファイターズ」といった捉え方を自分はしていました。若さはとてつもない破壊力を生み出す一方で、一つ間違えれば意外な程の脆さをも併せ持っている様に思うのですが、今シリーズに関してはファイターズの若さが全てに於いて良い方向に向かい、ドラゴンズの老獪さが残念ながら空回りしてしまった様な気がします。でも、上記した様にドラゴンズの強さは絶対にフェイクでは無かったし、「時の運」がたまたまドラゴンズに転がって来なかったと考えたいです。
ダルビッシュ投手は本当に強心臓ですね。ファイターズの前身で在る東映フライヤーズのOB・大下剛史氏が書いていたのですが、名前は失念してしまいましたが(森安敏明投手だった様に思いますが。)、嘗てフライヤーズに在籍していた新人投手とダルビッシュ投手をオーバーラップさせていました。「野手がミスをすると、相手が先輩で在ろうとも『何やってんだ!』と一喝出来る雰囲気を持っており、それが何とも逞しく自分は好きだ。」とも述べておられました。ジャイアンツでは長らくそういった選手が不在でしたが、内海投手がそんな雰囲気を漂わせている感じがして、自分は結構好きです(笑)。
天性の明るさを持った新庄選手。確かに彼には涙が似合わないのですが、似合わないからこそ、いざ涙を流されてしまうと見ている側としては激しく胸を揺り動かされるんですよね。本当に意外性を感じさせてくれる選手でした。これからどういう方向に進むのかは未定との事ですが(アジアカップには出場して欲しかったのですが、日米野球への欠場といい、彼には日本一で全てを成し遂げたという思いが在り、それ以降は来季を見据えた”現役選手”が望むのが相応しいという美学が在るのでしょう。残念ですが、その美学を尊重したいと思います。)、何度も書いている様に間違っても政治家にだけはならないで欲しいです。
そういった動きが在るのは確かなのかもしれませんが、44年ぶりの日本一に歓喜し、その余韻に浸っているファイターズ・ファンに冷水を浴びせ掛ける様な報道は、もう少し自粛して貰いたかったというのが本音です。マスメディアに隠し事や妙な思惑が介在してしまうのは基本的に大反対ですが、こういった部分は”武士の情け”が欲しかったと残念です。
日本シリーズの視聴率も良かった事ですし、野球人気回復の兆しを消さない為にも、落合監督やヒルマン監督、小笠原選手達には残留して貰いたいです。
この時期になって、「貧打病」と並ぶ持病の「タイムリー欠乏症」が発症する事になろうとは・・・(第4戦で残塁12、第5戦で残塁8って・・・)。短期決戦故に、持病から立ち直る時間のないまま終わってしまったのが残念でなりません。
でも、第1戦を勝っており、「日本シリーズで4タテ食らって負けたチームは連覇できない」というジンクス(去年4タテを食らったタイガースは今年連覇を逃しました)からは無事逃れられましたので、ドラゴンズファンはこの無念を来年晴らせる事を期待しても良いのではないでしょうか?(こんな事、ジャイアンツファンが言って良いのか?しかも、来年からポストシーズンゲームがあるって言うのに。)
まぁ、それはそれとして、見事に日本一に輝いたファイターズを心から祝福したいです。
首脳陣批判でプレーオフのマウンドに立てなかった金村投手の、汚名返上を期した第4戦での好投、第1戦で負け投手になったダルビッシュ投手の、第5戦での好投(1987年の桑田投手との違い、ダルビッシュ投手の強心臓ぶりを感じました)、第5戦の金子内野手の同点スクイズ、稲葉外野手の打棒等、去年までとは異なる”強さ”を感じさせられました。
ただ、この強さを支えていたのが、新庄外野手の存在だったと思えています。守備力、脚力はあっても打撃成績ではそれ程優れた成績を残せませんでしたが、空気を良い方向に変えてくれるという、数字では表せない大きな働きを、新庄外野手はしてくれたと思っております。
そんな新庄外野手が、8回裏の打席で涙が止まらず、試合終了しても涙が止まらないのを見て、「彼もまた人の子なのだな」と思いました(優勝監督インタビューでうれし泣きした落合監督と並んで、涙の似合わないキャラクターだと思っていましたので・・・)。
それと、今日の会見でも表明しましたので、恐らく管理人様も御存知だと思いますが、新庄外野手は日米野球の出場辞退を発表した際にアジアシリーズ出場をも辞退すると表明しております。それ故、日本シリーズが新庄外野手の最後の舞台になりました。
それでも、他の選手達が新庄外野手の分も力を発揮してくれるでしょうから、ファイターズのアジア制覇を期待しましょう。
最後に
スポーツ紙や週刊誌等が「ヒルマン監督退団」とか「小笠原FA移籍」とか「落合監督退団」とか報じているのですが、正直どうなるんでしょうね?
私個人として、ヒルマン監督も小笠原内野手もファイターズに残り、落合監督も続投すると思っていますが(ドラゴンズ白井オーナーが続投要請をしているから、残留決定でしょう)。
スポーツの世界のみならず、政界でも「正義の味方v.s.悪役」という判り易い構図を作り上げて世論を喚起する手法が主流になっていますので、その意味では「引退する新庄選手」というのが正義の味方という訳では無いにせよ、「光」として捉えていたマスメディアは少なくなかったかもしれませんね。そして、残念ながらドラゴンズは「影」的な扱いをされてしまった面も否めないとは思います。
勝負は得てして非情な部分を見せるものですが、粘り強い野球で勝ち進んで来たドラゴンズが、結果的に惨敗に終わってしまったのは、セ・リーグの試合を多く見ている者としては一寸ショックでした。
普段は涙や汗といったものを感じさせない選手が、滂沱したり泥臭いプレイをすると、キュンと胸が締め付けられる思いがしますよね。自分も新庄選手の涙にはやられました。
それにしても日本一になった翌日に、ファイターズの顔と言っても良い3人がチームを離れるのではないか(新庄選手に関しては既知の事でしたが。)という報道が為されたのは何とも残念な事。せっかくファイターズというチームが北海道に根付きつつあるのですから、ヒルマン監督&小笠原選手にはチームに残って貰いたいですし、そう思っているファンは多いのではないのでしょうか。
先だっての高校生ドラフトで、ファイターズに4巡目指名されたダース・ローマシュ匡選手(彼の名前は「ダース(12)と匡(たすく→+9)で21、即ち21世紀を背負って立つ子になって欲しいという願いから名付けられたのだとか。)もかなりのイケメンですよね。新庄選手やダルビッシュ選手もイケメン。それに対して、森本選手等は愛嬌の在る顔と言えるかと。愛嬌の在る顔の選手が居るからこそ、新庄選手やダルビッシュ選手等も一層光り輝き、そして同時に森本選手等も又光り輝く事になっているのではないかと。
嘗てはプラチナ・チケットと呼ばれたジャイアンツ戦のチケットも、今や当日券が余裕で購入出来る時代。社用のボックス・シートも以前ではなかなか空きが出ないと言われていましたが、今はどうなんでしょうね。
大阪勤務の時代に、ファイターズの年間指定席契約をさせられてたんですか!?勿論、東京ドームのですよね?それって柵以外の何物でも無いですね^^;。
今回覇権を争ったドラゴンズとファイターズ。ハッキリ言って戦力さは然程無かったと思っています。どちらも選手個々が、自分の持ち回りを充分自覚しており、基本に忠実なプレイを心掛けているチームだったと思います。ですので勝負は時の運とはいえ、ドラゴンズが結果的に惨敗してしまった事を気の毒に感じもします。
志村けん氏と加藤茶氏のコントで、両者が耳の遠い老人に扮してトンチンカンな遣り取りをするというのが在ります。
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加藤: 「今日は天気が良いねえ。」
志村: 「あんだって?」
加藤: 「今日は天気が良いねえって言ったんだよ。」(大声で)
志村: 「え!?ボラギノール?」
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このコント大好きなのですが、自分もセギノール選手の名前を見聞する度に、ボラギノールを思い出します。
今朝、からかってきた半身ファンを「絞め殺されたいんか」と本気で脅してやった。
あの中継のハムびいきと言い、もう野球には興味ありません。サッカーにも全くないので(デンマーク在住時、川口の試合に何度も在住日本人会から誘われたが、「知らん」と断り続けた)、とりあえず旅に出ようと思います、と思ったら、来月「札幌に出張に」と!シンジラレナーイ!!!!あああああ!!!
そんな前厄も近づきつつある自分です。
でも、来季の日ハムはどうなるんでしょうね。新庄は引退、ヒルマンはメジャーの監督へ、そして小笠原はFA移籍が確実視されてるようですが・・・。
ところでどうでもいいことなんですけど、うちの家族も言ってたんですが、日ハムの選手って、オトコマエとそうでない選手の差が激しいような。球界を代表するハンサムプレーヤーの新庄やダルに対して、八木、鶴岡、森本・・・
四年間とはいえ北海道にいたものとしては嬉しさ爆発です。
中日は正直力を出し切れなかったようです。
落合監督もマウンドに行くときは、かなり変なタイミングでしたし。
中日、今回は正直采配ミスだったのでは?と思います。
ともあれ元道民としては嬉しい限りです。
私の友人に昔からのファンがおりまして彼に明日あたりは一杯おごってもらえそうです。
この優秀に新庄のはたした役割は大きいと考えます。
野球選手としての技術は別にしてチームのムードメーカーとして士気を高めた功績は大きいです。
野球は組織力の戦いだと思います。能力や論理だけでなく、それ以外の「チカラ」というのも大切ではないでしょうか?
巨人にはいない人材ですね。
大社前オーナーの御写真が、選手達の手によって胴上げされているシーンに胸が熱くなってしまいました。あの情熱と愛情が、今のファイターズを作り上げたと信じています。そして、ソレイタ選手を始めとする数多のOB達の築いて来た歴史が在ったればこその今日が在ったのでしょう。
日本プロ野球の代表として、次はアジア一を達成してくれる事を確信しております。