ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

環境が人を変える

2007年06月25日 | スポーツ関連
****************************
「一番の供養になる。皆が励ましてくれて、自分の投球が出来た。」

もしローテーションを飛ばしたら、親父は『チームに迷惑を掛けるな。』って言うと思った。

「何処かで親父が見ていると感じながら投げた。今日は親父が勝たせてくれた。」
****************************

一昨日行われた「ジャイアンツv.s.ライオンズ」戦で勝利投手になった高橋尚成投手の言葉。彼は21日に実父を亡くした(享年64歳)ばかりで、原監督も精神的動揺を考慮して、一昨日の先発を回避する事も考えていた。しかし亡き父親の思いを踏まえて、高橋投手は予定通りの先発を自ら志願したという。

高橋投手の調子は、ハッキリ言って良くなかった。「1回表の二死満塁、3回表及び5回表の無死満塁」と5回迄に3回も満塁のピンチを迎えるも、気迫の投球で僅か1失点で切り抜けた。結局、7回表を投げ切ってこの1失点だけ。彼が涙ながらに「今日は親父が勝たせてくれた。」と口にしたのも判る気がした。

それにしても今季の高橋投手の力投ぶりには目を見張るものが在る。申し訳無いがこれ迄の高橋投手と言えば、”尻出しパフォーマンス”かる来る良くも悪くも軽いイメージと、「どれだけ好投していても肝心な所でポカが出て勝利を逸する。」という嘗て槙原寛己投手の様な勝負弱いイメージが自分には在った。それが昨年オフにはトレードの噂が飛び交う等、自らが置かれた立場の危うさを痛感させられた事で、心に期する物が在ったのではないだろうか。若きエースとなった内海哲也投手を始めとして、高橋投手を公私共に慕う選手は少なくないと聞く。環境が人を変えると言うが、高橋投手の場合はトレード候補という逆境が彼自身を大きく変えたと言えるのではないだろうか。

「抑え投手として失格の烙印を押した豊田清投手。」、「ジャイアンツ時代には『こんな駄目投手を使うなよ!』としばしば罵倒していた岡島秀樹投手。」、そして「ここ数年は結果を残し切れず、『もう終わった選手。』と捉えていた桑田真澄投手。」。豊田投手は中継ぎという役割に変わってから好投を続け、岡島投手はファイターズ移籍後に大化けし、今やメジャーでも結果を残して松坂大輔投手を凌ぐ知名度とも。桑田投手がメジャーで今後も通用するかはかなり疑念を持ってはいるが、彼の地のマウンドに立っただけでも凄い事で在る。環境が人を変えるというのは在るのだなあと思った次第。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
« イタチの最後っ屁 | トップ | アホとしか思えない・・・ »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (toshi16)
2007-06-26 06:42:08
桑田の復活劇は、PL時代から知るものとしては本当に嬉しいですね。
僕としては、エースと言われる様な存在となって、初めて復活といいたいところなんですけれど。
それは、わがままですかねぇ~。
いずれにしても、桑田をこれからも応援したいですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。