銀幕大帝α

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アベックパンチ

2012年01月10日 22時27分04秒 | 邦画その他(ドキュメetc.)
11年/日本/86分/青春スポーツ/PG12/劇場公開
監督:古澤健
過去監督作:『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』
原作:タイム涼介
脚本:古澤健

出演:
◆牧田哲也…イサキ
◆鈴之助…ヒラマサ
過去出演作:『クローズZERO II』
◆水崎綾女…メバル
過去出演作:『少年メリケンサック』
◆武田梨奈…エツ
過去出演作:『女忍 KUNOICHI』
◆小島可奈子…コハダ(定食屋プレール女将)
過去出演作:『テケテケ』
◆ルー大柴…リングアナ
過去出演作:『花とアリス』
<ストーリー>
不良高校生コンビのイサキとヒラマサは、街を歩くカップルと肩がぶつかり喧嘩を売るが、カップルの繋いだ手が繰り出したパンチでノックアウトされてしまう。
<感想>
普通に青春しているね~と思う程度で終わってしまう作品。

キモとなる総合格闘技「アベックパンチ」の凄さ、面白さが全く伝わってこないのはどうかと思う。
殴る、蹴るのシーンは大体の映画では効果音を入れるものだが、本作はそれを使用せず、生音に近い形で処理しているので、迫力というものが感じられない。
そもそも大会のシーンよりも、青春しているシーンや、練習風景ばかりで構成されているので、盛り上がりに欠ける辺りが本作の出来の悪さを際立たせている。

そして案の定、武田梨奈の使い方間違っているし。

彼女を起用するなら、それ相当のアクションシーンを作ってくれないとさぁ。
終盤にようやく動き出すも、結局殆ど彼女の持ち味であるアクションスキルを発揮しないまま終わらせてしまうようでは、端から彼女を使うなと言いたい。

「アベックパンチ」というユニークな素材を活かしきれずに、何とも中途半端な青春映画として完成してしまったような感じ。

監督次第では、結構熱い格闘技映画になると思うんだけどなぁ。
勿体無い。

オフィシャル・サイト

評価:★★
12/01/10DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2011-11-02
メーカー:エンターブレイン
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ネ申アイドル総選挙バトル

2012年01月10日 21時55分06秒 | 邦画サスペンス
11年/日本/75分/サスペンス/オリジナルビデオ
監督:白石晃士
過去監督作:『グロテスク』
脚本:白石晃士
編集:白石晃士

出演:
◆安藤成子
過去出演作:『テケテケ2』
◆川村りか
過去出演作:『お姉チャンバラ THE MOVIE vorteX』
◆鈴木ありす
◆相多愛
◆川村えな
◆夏木楓
◆宮下ちはる
◆宇野祥平
過去出演作:『婚前特急』
<ストーリー>
アイドルグループ“放課後プリティ生徒会”のメンバーが何者かに誘拐される。その後、脱落者には陵辱と死が待ち受ける“ネ申アイドル総選挙バトル”が開始され…。

<感想>
邦画界においてフェイクドキュメ映画の頂点に居座る人物、白石晃士監督の最新作。

この人、何時もながら着眼点が素晴らしい。
今作も某国民的アイドルを意識したアブノーマルな内容。
如何にも知り尽くしたかのような、アイドルの裏の顔や、黒い真実をおもいっきり作品に叩きつけている。

親との確執。
過去の彼氏とのプリクラ流出。
そして枕営業。

アイドルヲタが観れば気が狂いそうな描写ばかり。
下手すると、闇夜に紛れて刺されるかもしれないぞ、監督。

誘拐された通称‘放プリ’のメンバーたちが、センターを勝ち取る為に仲間を蹴落として行く。
それらの映像はネットを介して世界中に流れ、誰がセンターに相応しいかをユーザー達が投票していくのだが、最下位になったメンバーは首に装着された爆弾で首を吹き飛ばされ殺されてしまうのだ。
めでたく最後まで生き残ったメンバーただ1人が、念願のソロデヴューを果たせる。
どのアイドルグループよりも仲間意識が強い、結束力が高いと自ら言い続けてきた‘放プリ’。
しかし、死を目の前にした事で、彼女らの本性が露わになっていくのだった。

電流ビリビリ自己紹介

高熱鉄板パフォーマンス

セクシーポーズ合戦

ラストステージは武器使用による殺し合い

正直どの戦いもくだらないものばかり。
女優陣も顔の質が低く、アイドルと呼ぶには程遠い。
AVもどきなシーンになると良い声、良い顔をするのはその道の女優さんだからだと思うが、肝心の白熱場面になると酷い程の素人演技だ。

が、この映画の醍醐味は終盤で明かされるこのゲームの真相にある。

そこまでは流石の私も

ちょっと白石監督、これ何なのよ!

と苦笑しながら観ていたのだが、オチを見せつけられた瞬間に「やるな!」と思ってしまった。
やっぱりフェイクドキュメの奇才。
すっかりその肩書の事は観ている間頭から離れてしまっていたのだが、しっかりと面白い方向に着地させる辺りに白石監督の凄さ、ユーモアさを再確認させられた瞬間だった。

評価:★★☆
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レンタル開始日:2011-08-03
メーカー:プライムウェーブ・ネクシード

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スーパー!

2012年01月10日 21時00分03秒 | 洋画コメディ
SUPER/10年/米/96分/コメディ・アクション・ドラマ/R15+/劇場公開
監督:ジェームズ・ガン
過去監督作:『スリザー』
製作総指揮:レイン・ウィルソン
脚本:ジェームズ・ガン
過去脚本作:『ドーン・オブ・ザ・デッド』

出演:
◆レイン・ウィルソン…フランク(クリムゾンボルト)
過去出演作:『メタルヘッド』
◆エレン・ペイジ…リビー(ボルティー)
過去出演作:『インセプション』
◆リヴ・タイラー…サラ
過去出演作:『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』
◆ケヴィン・ベーコン…ジョック
過去出演作:『狼の死刑宣告』
<ストーリー>
素人ヒーロー“クリムゾンボルト”が、お手製のコスチュームを身にまとい、エッチでクレイジーな相棒・ボルティーと共に危険地帯の犯罪に立ち向かう。
<感想>

【物語の核心に触れているので、未見の方は本記事を読まない様に!!】

お手製のツギハギだらけなコスチュームを身に包み、奪われたジャンキーな妻を取り戻すべく、冴えないオヤジがレンチ片手に敵のアジトへと乗り込んで行く。
これはジェームズ・ガン流の『キック・アス』に対する回答だ!!

なんて書けば聞こえは良いが、実際そんな感じやんこれ。

悪趣味全開だけど、終盤急に展開がシリアスになっていく所は意外とグッとくる。
一時の成り切りヒーローになった事で、自分の生きざまを見つめ直すラストシーンには胸を熱くさせてくれるものがあった。

ちょっぴり笑って、かなりグロくて、ほろ苦くて。
でも最後には本物の男になったフランクの雄姿に感動させられる。
なんて清々しい映画なんだ。

フランクがTVを付けた際に映る触手凌辱アニメは一時期日本で大流行したもの。
しかもそれは日本発だったりする。
漫画家・前田俊夫が発表した「うろつき童子」や「淫獣学園」がその代表的作品と言われ、アメリカで話題にもなった。
ちゃっかりそれを何の脈絡も無く映画の中に取り入れるジェームズ・ガンには恐れ入るが

アレンジしてこんな描写を作ってしまう所が流石のトロマ出身(笑)。

クリムゾンボルトの相棒となるコミック店員のリビーを演じるのがエレン・ペイジ。
実は彼女、レイン・ウィルソンと過去に共演している。
それが女子高生が妊娠してしまうコメデイ・ドラマ『JUNO/ジュノ』
愛くるしい表情が印象的だったエレン・ペイジ。
3年経った本作においても全くの老いを感じさせず。

ぶっちゃけロリータフェイスな彼女が私は好きだ。
更に、歳も25歳となるのに

このペッタンコお胸の幼児体型な所が魅力的に思えて仕方がない。

彼女もまたボルティーという名でヒーローごっこに参ずるのだが、人間、マスクを被れば人格が変わると立証されている通りの、いやそれ以上の暴走っぷりを見せつけてくれて場面を沸かせてくれたりする。

別人というよりかはキチガイだ(笑)。

重めの防弾着を装着し、敵アジトの庭でダイナマイトを炸裂させ、そしてウルヴァリン爪で惨殺しまくり、
「いひゃひゃひゃひゃ~~~」
と奇声を発して大興奮しまくり。
しかし余りにも度が過ぎた為か、天罰として

無惨に散った(爆)。

まさかの相棒死亡。
予想外過ぎて口に入れていたお菓子を喉に詰まらせて私まで死にそうになったわ。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
12/01/10DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-01-07
メーカー:ファインフィルムズ
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