銀幕大帝α

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アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!

2012年01月08日 21時27分23秒 | 洋画コメディ
THE OTHER GUYS/10年/米/110分/コメディ・アクション/劇場公開
監督:アダム・マッケイ
過去監督作:『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』
製作:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
脚本:アダム・マッケイ

出演:
◆ウィル・フェレル…アレン・ギャンブル
過去出演作:『マーシャル博士の恐竜ランド』
◆マーク・ウォールバーグ…テリー・ホイツ
過去出演作:『ザ・ファイター』
◆エヴァ・メンデス…シーラ・ギャンブル
過去出演作:『バッド・ルーテナント』
◆マイケル・キートン…ジーン・マウチ警部
過去出演作:『トイ・ストーリー3』
◆スティーヴ・クーガン…デヴィッド・アーション
過去出演作:『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
◆レイ・スティーヴンソン…ロジャー・ウェズリー
過去出演作:『ザ・ウォーカー』
◆サミュエル・L・ジャクソン…P・K・ハイスミス
過去出演作:『マイティ・ソー』
◆ドウェイン・ジョンソン…クリストファー・ダンソン
過去出演作:『ファースター 怒りの銃弾』
<ストーリー>
デスクワーク好きの引きこもり刑事と熱血空回り刑事の凸凹コンビが、金融業界に巣食う国家レベルの巨悪に立ち向かう。
<感想>
どうにもウィル・フェレル作品とは相性が悪い私ですが、これは結構笑えました。

オープニングシーンで登場するのがサミュエルとロック様の2大スターという豪華ぶり。
結構ド派手なカー・チェイスを繰り広げ、豪快に悪党を退治しちゃいます。
この後も2人は絡んでくるのかと思いきや、意味不明な殉職を遂げてサヨナラ。
この時に流れるのが

Foo FightersのMy Hero。
フーファイの格好良いメロディとは正反対に、ワンカットで情けなく散って行く姿のアンバランスさが絶妙。

この後ヒーローの後を継ぐのがウィルとマークの凸凹コンビ。
ウィルは雑用係の引き籠り刑事。
マークは熱血過ぎて常に空回りな刑事。
この2人が以後どんな活躍?を見せてくれるのか興味も出てきます。

ウィルがマークを自宅に招待して妻を紹介するくだりが笑えました。
妻は余りにも不釣り合いなエヴァ・メンデスだったものだから
「この人は誰?」
「僕の妻だよ」
「へぇ。で、一体誰なのよ?」
「だから僕のお荷物さ」
このやり取りと、マークのエヴァを見つめる助平面に吹き出しちゃった。
何故か美女にやたらとモテまくるウィルに嫉妬するマークも滑稽。
彼の恋人も十分美人やん!とは思いましたが。

金融業界に関わる事件を背景に映していますが、正直そんなのどうでもいいかも。

とぼけたウィルと、彼の性格がどうしても肌に合わないマークによる頓珍漢捜査を楽しむ映画だと思います。

終盤では「グランドセフトオート」で鍛えたハンドルさばきで華麗にカーチェイスを仕掛けるウィルと、巧みな銃さばきで悪党を撃退させるマークによる、新たなヒーロー活躍に楽しさも膨らみますが、結果的には後から駆けつけた同僚たちにお手柄を奪われた感じで、本物のヒーロー刑事に成り損ねた雰囲気が良い味出してました。

特典で「スピンオフ」が収録されています。
これは退治された悪党たちが後にどんな生活を送っているかというもの。
その中に、ゴルフの打ちっ放し場で爆破したヘリコプターの破片からマークが美女を守るというシーンがあります。
その美女こそ、セレブのパリス・ヒルトン御本人様であります。
ある意味サプライズおまけって感じですね(笑)。

本編内でもシュワの話や、スターウォーズネタなんかも飛び出し、映画好きにはニヤリとさせられる遊び心も豊富に用意されていますよ。

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★☆
12/01/08DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-01-07
メーカー:日活
コメント (8)
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ザ・マッドネス 狂乱の森

2012年01月08日 20時08分59秒 | 洋画ホラー
RABIES/10年/イスラエル/94分/スラッシャー・ホラー/劇場未公開
監督:
◆ナヴォット・パプシャド
◆アハロン・ケシャレス
脚本:
◆ナヴォット・パプシャド
◆アハロン・ケシャレス

出演:
◆ヘンリー・デビッド
◆リアット・ハルレヴ
◆アニア・バクスタイン
◆ヤエル・グロブグラス
<ストーリー>
森で妹が穴に落ちてしまい、兄は男女4人が乗る車に助けを求める。車に残ったふたりの女性は警官を呼ぶが、やって来た警官は変態警官だった…。

<感想>

悪循環

この言葉がぴったりとあてはまる内容だと言っても良いんとちゃうかな。
森を舞台にそこに何の関係性も無い人物達が集まり、徐々に死の連鎖へと陥って行く作品。
猟奇殺人犯の凶行を描いた物語かと思っていたら実は全く違う方向へと突き進む展開が面白い。
話が進めば進むほど死体の輪が広がって行くので、最終的にはどうなるんだろうと期待を抱かせてくれる。

多数の人物が登場するので、ここでちょっとおさらいしておきましょう。

冒頭で穴に落ちていた女性。
実の兄と禁断の恋に落ち、駆け落ち目的で家を出たが、森で猟奇殺人犯に追われる身となる。

その兄。
穴に落ちた妹を助ける為に森から出て助けを呼ぼうとした所、通りかかった車に轢かれる。
その後、何者かに連れ去られる妹の姿を目撃し後を追う。

森林警備隊の男。
愛犬が猟奇殺人犯に殺された事で怒り狂い、遠方から麻酔銃で見付けだした犯人らしき男を狙撃。
しかし行方を見失ってしまう。
その代わり、森で倒れていた女性(殺人犯に狙われていた妹)を発見し、抱きかかえた状態で森にあるトレーラーハウスへと手当目的で連れて行く。
妊娠した愛妻がいるが、彼女は別行動している。

執拗に兄妹の妹を狙う猟奇殺人犯。
森林警備隊の男の愛犬を殺害した後、麻酔銃で撃たれ、意識朦朧の中逃げるが途中で気絶してしまう。

テニスの試合会場に行く為車を走らせていたが道に迷う。
途中で助けを呼びに森から飛び出して来た男(妹の兄)を車で轢いてしまった事で、彼の手助けをする為に2人とも森の中へと入っていく。

上の2人の車に同乗していた仲良し女性2人組。
右側の青年は金髪美女に片思いしている。
その事は左の友人に彼女には内緒で告げているが、実は左の青年は彼女と付き合っていて、その事は黙っている。
余談だがこの金髪美女の娘、凄く可愛くて、私にとってはドンピシャ的に好み!

こういう嬉しいサービスシーンもあったりする。
話は戻るが、この美女2人は警察に事情を話す為、車に残って警官の到着を待つ事になる。

通報を受けて森へとやってきた警官の1人。
自分の不倫が原因で妻と険悪な状態になってしまった事に寂しさを感じ、任務中にも関わらず常に携帯電話で家にコールしているが留守電になっている。
その都度、自分の想いを留守電にメッセージとして残している。

もう一人の若い警官。
嫌がらせに近いセクハラ身体検査を美女2人(特に金髪美女)に繰り返す。
その行為に怒った黒髪美女が彼の銃を奪い

手指を銃で吹き飛ばしてしまう。
この事が原因で美女2人は森の中へ逃げ、変態警官も復讐目的で後を追い始める。

余り詳しく書いてしまうとこれから借りる人の楽しみを半減してしまうので、上の説明文でこの人物達がどうなっていくのかを予想してみて下さい。
(多分当たらないだろうなぁ)

因みにこの森はキツネ猟がシーズン中には盛んに行われているようで、あらゆる所に獣用トラップや地雷!なんかも仕掛けられています。
これらが驚きを持たせる死への小道具となっている点にも注目です。

何でそうなっちゃうの

意表を突く展開が数珠連になって襲ってくるのでラストまで目が離せません。
兎に角、アッと思わせるものや、 アララと愕然とさせるような死に方が目白押し。
その中でも一番気の毒だったのは、親切心が仇になってしまった森林警備隊の男かも。
本当に可哀想だと思った。
殺され方、殺された後の無情に鳴り響く無線での妻からの妊娠報告には涙出そうになった位。

エンジンがかからない車。
一番危険な男が無事森を抜け出してしまう不条理さ。

一気に緊張の糸がほぐれるオチには苦笑い。

無関係な登場人物達が森という限定された場所でひたすら殺し合いをするという設定もユニークですが、その殺し合いになる切っ掛け=脚本も兼任した監督のアイデアにも上手さを感じました。

予測不能な展開が好きな方にはもってこいの一本。
私は強くプッシュしたいですね、これ。

評価:★★★★
12/01/08DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-01-07
メーカー:エクリプス
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