銀幕大帝α

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アウトレイジ ビヨンド

2013年04月17日 23時06分37秒 | 邦画ドラマ
2012年
日本
112分
犯罪/ドラマ/アクション
R15+
劇場公開(2012/10/06)



監督:北野武『アウトレイジ』
脚本:北野武
編集:北野武
出演:
ビートたけし『アウトレイジ』・・・元大友組組長 大友
西田敏行『黄金を抱いて翔べ』・・・花菱会若頭 西野
三浦友和『ALWAYS 三丁目の夕日'64』・・・山王会会長 加藤
小日向文世『逆転裁判』・・・刑事 片岡
加瀬亮『劇場版 SPEC~天~』・・・山王会若頭 石原
桐谷健太『黄金を抱いて翔べ』・・・木村の手下 嶋
新井浩文『闇金ウシジマくん』・・・木村の手下 小野
松重豊『探偵はBARにいる』・・・刑事 繁田
中野英雄『アウトレイジ』・・・元村瀬組若頭 木村
名高達男『×ゲーム2』・・・山王会 白山
光石研『ヒミズ』・・・山王会 五味
田中哲司『希望の国』・・・山王会 舟木
高橋克典・・・花菱会 城
中尾彬『牙狼<GARO> ~RED REQUIEM~』・・・山王会古参幹部 富田
塩見三省『コドモのコドモ』・・・花菱会 中田
神山繁・・・花菱会会長 布施

<ストーリー>
内部抗争を経て会長となった加藤により勢力を広げる関東のヤクザ組織・山王会。刑事の片岡は、抗争中に死んだはずの男・大友を刑務所から仮釈放させ、東西のヤクザ同士を対立させようとする。

全員悪人 完結。

一番悪い奴は誰だ?


-感想-

今回も面白い。
期待を裏切らない面白さだ。
けど、好き度から云うと前作の方が好きかな。
北野監督の無茶さが、エグさが今回は薄かったように感じた。
続編という事で安全に置きにいった様にも見える。

「バカヤロウ!」
「撃ってみろよ、この野郎!!」

関西ヤクザの間で飛び交う汚い言葉の応酬は聴いていて楽しい。
石原のでかい顔して下っ端に怒鳴り散らす姿は「大物気取りかよ」と鼻で笑ってしまう滑稽さがある。
それだけに元親分である大友に拉致されてビビリまくり、小便漏らす惨めさは実に愉快。
その後バッティングマシーンでサンドバッグ状態になる石原だが、可愛そうという感情よりも“ざまぁみろww”という気持ちの方が出てくるのだから、勘違いの大馬鹿者というキャラクターを北野監督は上手く作り上げていたように思える。
富田にも同じ事が言えるが、裏切り者の末路は最悪だわ。

もう1人、嫌な男と云えば刑事の片岡。
自分の出世の為だけに、裏で糸を引きヤクザ同士をぶつけ合わせ、それらを陰から眺めてほくそ笑んでいる実に最低な刑事。
こんな奴の言い成りになってそれでええんかいっと私自身がモヤモヤしていたら、大友がきっちり片を付けてくれた。
物凄くスカッとさせられたラストシーンだったよ(笑)。

他にも木村の手下である2人組みやら、表情を崩さないヒットマン城とユニークな脇役が登場する。
脇キャラでありながらも存在感は見せ付けてくれるのだが、前作だったならばもっと無茶苦茶に暴れ回ってくれたのかもしれないなぁと、少し大人しい目の演出が残念。

椎名桔平程の圧倒的凄味を抱かさせるヤクザが今回は不在だった事、おぉ!と思わせる処刑シーンが無かった事、この2点に若干の物足りなさがあったものの、何だかんだでラストまで飽きずに観れたのだから、結果的には北野監督初の続編映画としては大成功であった事は確かではある。

女っ気が全く無い正しい男の映画というものを、きっちりと描いて魅せてくれました。

そうそう、組事務所にいきなり宅配業者がやってきたら、9割方は殺し屋ね。
これ豆な。

評価:★★★☆
13/04/17DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2013-04-12
メーカー:バンダイビジュアル

オフィシャル・サイト

関連作:
『アウトレイジ(2010)』(第1作)
『アウトレイジ ビヨンド(2012)』(第2作)
『アウトレイジ 最終章(2017)』(第3作)
コメント (18)
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