2015年
日本
120分
ドキュメンタリー
劇場公開(2016/01/29)
監督:
指原莉乃
企画:
秋元康
出演:
HKT48
<ストーリー>
創立当時からの貴重な映像と共に少女たちが刻んだ青春の記録を振り返り、指原監督によるインタビューを織り交ぜながらメンバーの今と未来にもスポットを当てていく。
-感想-
日本
120分
ドキュメンタリー
劇場公開(2016/01/29)
監督:
指原莉乃
企画:
秋元康
出演:
HKT48
<ストーリー>
創立当時からの貴重な映像と共に少女たちが刻んだ青春の記録を振り返り、指原監督によるインタビューを織り交ぜながらメンバーの今と未来にもスポットを当てていく。
-感想-
悔しいけど指原の勝ち。
ファンだけじゃなくライト層に向けても分かり易く作っている。
ここが玄人監督が撮ったNMBドキュメンタリーと素人監督が撮ったHKTドキュメンタリーとの大きな違いかもしれない。
指原(もうさっしーでええか)が考えた演出で上手いなと思ったのは、場面が切り替わってメンバーの顔が映し出された時に、さっしー自らの声でナレーションを入れた所。
この場面はどういう状況なのかを簡潔に説明してくれるってのはかなり有難い。
ファンじゃないと映っているメンバーが何を思ってそういう顔をしているのかが分からないから、さっしーのナレーションを入れる事によって誰もが現場の雰囲気を把握出来るという利点には成り得ている。
序盤では見られたがメンバーの会話に字幕を付けたのも良い。
聴くだけじゃなく読ませる事で重要な言葉がすっと頭に入り深く残る。
他にも例え少ししか映らなくても名前テロップを邪魔にならない程度に添える演出も中々のもの。
やはりこれも聴かせるより読ませた方が「名前」を覚えさせる+「顔」も同時に覚えさせる=記憶に残させる上での相乗効果が生まれ、新規ファンの獲得にも繋がる可能性も出てくる。
あの子可愛い、あの子とても気になるけど名前何だろう、という気持ちを抱かされるかそうでないかで作品に対しての印象も大分変わるはずだろうから、こうやって名前のテロップを入れたのは正解だと言える。
私はHKTメンバーは3分の一程度に名前と顔が一致しないのだが、本作でりこぴ(坂口理子)の名前と顔は自然に覚えた(覚えさせられた)からね。
さっしーなりに考え付いたのか、計算された演出に巧く乗せられた感じはある。
ある意味このりこぴに関しての話が本編においての一つの見所にはなっていて、彼女がシングル選抜に中々選ばれず、ファンがヤキモキしているてのはNMBドキュメンタリーで言う沖田(あーぽん)の部分と一緒。
しかしここからが違っていて、さっしーが直々に尾崎支配人の元へと向かい突撃取材をする。
「どういう意図や思惑があってシングル選抜を決めているのですか?」
さっしーはストレートに質問をぶつける。
尾崎支配人だけではない。
さっしーは本作に置いてメインとなるメンバーとは1対1の形式で話し易い場所を選びながらインタヴューを決行している。
心を許せる、全てに信頼を託している頼れる劇場支配人、大好きな先輩さっしーだからこその、メンバーもそうだし尾崎支配人もそうだけど、皆が包み隠さず本音で受け答えしている様子はさっしーの人徳あってのこそだろう。
演出的に見えたNMBドキュメンタリーでのあーぽん選抜入りシーンとは違い、さっしーと尾崎支配人との会話は自然体そのもの、嘘偽りを感じず、それが選抜メンバーを選考する際の「答え」を明確に引き出していて、りこぴファンがこれを観れば心の底から納得し感謝したんじゃないかと私は思えた。
この遣り取りを本編を鑑賞するまでは知らないりこぴ古参ヲタの一人が、初めて彼女がシングル選抜に入り発表された時、涙で体を震わせながら嬉しさと共に絶叫していたが
納得の行く回答を尾崎支配人の口から聞き出せる事が出来ていたから、彼の魂の叫びを観て私も別にりこぴファンでもないのにとても嬉しい気持ちにさせられてしまった。
あーぽんの選抜入り理由には首を傾げた私が、りこぴ選抜入り理由には頷けたのだから、さっしーの誰からも本音を綺麗に引き出せる能力の高さには本当に脱帽させられた。
どうでもいいかもだがこのりこぴ古参ヲタさんみたいな熱いヲタに私もなりたいものだ。
AKBグループのドキュメンタリーはどうしても重たく暗くなりがちで、扱っている題材がどれも「もがき苦しむ少女」なので仕方がないかもだが、少し位は心を明るくさせてくれる緩和剤的なシーンも欲しい所。
そういうのをさっしー自身も素人目線として頭にあったのかもしれない。
何気に入れたHKTファンの武井壮さんとのお茶目なシーンは面白かった。
一瞬だけど明るい素材が観れて心が休息出来たから、さっしーはこのシーンを入れるかどうか悩んだそうだが、私は重苦しい空気の中から少しだけ解放させてくれましたから、結果的にはこれを入れた事に間違いだとは思わないしむしろ必要だったとも思える。
企画した秋元プロデューサーは監督を務める事になったさっしーに対し「日本のマイケル・ムーアになれ!」とアドバイスしたみたいだが、その期待にさっしーはきっちりと応えている。
天性の才能か、それとも下手なドキュメンタリー監督では決して深くまでは映し出せないファンなら知り得たい部分を洗い浚いに撮れる手腕がさっしーにはあったという事なのか。
しかもファンのみじゃなく、一般受けもする内容として完成させている辺りは最早見事としか言いようがない。
バラエティーアイドルとしても大活躍するさっしーの監督としての新たな挑戦にも天才ぶりを垣間見る事が出来た素晴らしい作品だった。
因みに尾崎支配人が泣いた理由・・・それは御自身の目でお確かめ下さい。
泣き虫だからこその、HKTを一番のグループにしたい想いが強いからこその悔し涙だったんだろうなぁ。
HKTはそこまで詳しくはないし推しメンも少ないのだが現時点(2016年9月現在)での私の1~3推しは以下。
なこたんこと矢吹奈子(同期のみくりんと良く比較されるけどストイックさは人一倍持っている頑張り屋さん。そして猛烈に可愛い)。
なこはさっしーに憧れてHKTに入った子で、そのなこが加入前に握手会へと来た際、直にオーデションを薦めたのがさっしー。
なので2人は相思相愛。
さっしーのなこに対して「強くならなきゃね」とお互いに涙流しながら語り合うシーンはグッときた。
2推しはさくちゃんこと宮脇咲良(まゆゆに整形モンスターと書かれた子だが、整形だろうがそうでなかろうが可愛い事には違いないし、整形とか正直どうでもいい)。
カメラが回っているのに気を抜いたさくちゃんのほっぺプク顔にキュン。
3推しははるっぴこと兒玉遥(この子も整形モンスターと言われているがアンチは黙れ!滑舌が糞悪いがそこが彼女の魅力でもある)。
評価:★★★★★
16/09/18DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2016-09-14
メーカー:東宝
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