パッセージ 牙剥く森

LEMON TREE PASSAGE
２０１５年
オーストラリア
８４分
ホラー
R-15
劇場公開（2017/01/14）



監督：
デヴィッド・キャンベル
出演：
ジェシカ・トヴェイ
ニコラス・ガン
ティム・フィリップス
ピッパ・ブラック



＜ストーリー＞
オスカーたち5人の若者は、バイカーの幽霊が現れるという伝説の残る森へ向かう。そこで彼らは不可解な現象に遭遇し、やがて驚愕の真実が明らかになる。

－感想－

オーストラリアに伝わる都市伝説をモチーフにしたホラー。
光が見えた者は死に、見えなかった者は憑かれるらしい。
どっちもどっちやん。
要は遊び半分で肝試しなんかするなちゅうことやな。
その辺は和洋一緒か。

霊の正体は主人公の兄貴が弄んで殺した女。
とことん追い詰めて死をもって償えやと恐怖で自らの自殺を促し、それを達成すれば成仏する。
こんな事に付き合わされた若者５人がお気の毒としか。
全くの無関係なのにさ。

なんやろな、怖さがからっきし足りないんだよね。
夜の出来事なので暗闇を利用した森の雰囲気だけは整っているけれど、恨みを抱く霊が急に出てきて驚かせるようなものもありゃしないし、パニックになった女性達がキャーキャー喚き騒いでいるだけ。
男性の方は現状を把握して「はよ逃げな！！」と言っているのに、女共はアワワワと腰抜かしてその場から動こうとしないから私としても苛々してくる。
こういう時の女ってほんとお荷物。
中々言う事聞かないので面倒臭い女だなとも思っちゃう。

頻繁に幻想や女を殺めた際の経緯をフラッシュバック風で挿入してきて、事の起きた理由を説明してくれてはいるけれど、そう何度も細切れに見せられると話の流れがその都度途切れてしまうので猛烈にテンポが悪くなってしまっている。
犯した過ちを一通りにさらっと１度で流せばいいのよそんなのは。
物語の辻褄合わせには一応成功しているが、１本のホラー作品としては見せ場的な要素が極端に薄いので失敗の部類。
無理矢理若者５人を絡ませるよりも、当事者である兄貴を主役に立たせて一人で霊と向き合わせる話にした方が良かったんじゃないかなぁ。
舞台となる森を確保し、必要な小道具を揃えれば誰でも作れそうな作品。
お金の掛かっていない低予算Ｃ級ホラーだというのは一目瞭然で、展開の見せ方は下手だし、演出に工夫も上手さもなく、観終えての第一印象としては激しくつまんない。

評価：★★
１７／０３／０６ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2017-03-03
メーカー：彩プロ