2017年3月31日のブログ記事一覧-銀幕大帝α

SCOOP!

2017年03月31日 17時01分01秒 | 邦画ドラマ

２０１６年
日本
１２０分
ドラマ／コメディ／サスペンス
PG12
劇場公開（2016/10/01）

監督：
大根仁
『バクマン。』
脚本：
大根仁
主題歌：
TOKYO NO.1 SOUL SET『無情の海に』（TOKYO NO.1 SOUL SET feat. 福山雅治 on guitar）福山雅治
出演：
福山雅治：都城静
二階堂ふみ：行川野火
吉田羊：横川定子
滝藤賢一：馬場
リリー・フランキー：チャラ源

＜ストーリー＞
ある事件をきっかけに報道写真への情熱を失い、自堕落な日々を過ごす凄腕カメラマン・都城静。ひょんなことから彼は新人記者・行川野火とコンビを組むことになり…。

－感想－

ルーキー時代の野火が鬱陶しい。
相当苛々させられた。
芸能人見てハシャギ過ぎだろてな。
そんな雰囲気を毎度ブチ壊す野火がアシスタントの過程を経てスクープカメラマンらしくなっていく。
ラストでは彼女のチームが出来てた位だしね。
慣れってのは恐ろしいわ。

野火を一人前に成長させていくのが都城静。
こんな福山雅治なんて見たくなかった！！と何人の女性客が思った事やらの最低人間。
オープニングからもう車内セックスですから。

「新車と処女には乗らないんだよ！」
がモットー。
金が入れば即風俗。
しかし仕事の情熱だけは一人前。
というよりもカメラマンの鬼。
どんな手段を使ってでもスキャンダルネタをゲットしようとするその執念に、なんでか野火が惹かれていく。
そして又、静も横でカメラマンという仕事を理解し、次第に楽しそうに助手を務める野火を見て恋心を芽生えさせていく訳で、結局「処女とは寝ない」と言いつつも二人は合体。
寝るんかいっとツッコんだが、野火経由で定子に賭けの１万円を払ってた所から推測するに野火は処女では無かったよう。
これ、ちゃんと賭けた時のシーンを頭に入れておかないと、その１万何だ？て疑問に出てくるかもなので、映画の最後まで覚えておいた方がいい。

静の協力者がチャラ源。
野火が男共にレイプされそうになった際に助っ人登場するのもチャラ源で、腕っ節の強さと言動からも読み取れる様に頭イッちゃってる。
根は良い奴なんだろうけど、プッツンしちゃうともう誰も止められない危ないおっさん。
このチャラ源と静の関係が、後半に悲劇を招いてしまう形となり、野火にとっては出世への足掛かりとなる皮肉。
正に「ミイラ取りがミイラになる」静の顛末にはブラック過ぎて逆に笑えないよ。
日頃の素行の悪さが仇となって返って来た感じだわな。
まあ自分の天職を以って命全う出来たのだから、静にとっちゃあ本望か。
愛した女にも大スクープ写真という土産物が渡せたんだしさ。
そういう意味でもカメラマンは命懸け。
その特殊な仕事に遣り甲斐を見出せるかどうかは、やってみなくちゃ分からない。
やってみて初めて合う合わないの判断が生まれ、続けるから辞めるかの決断を下せるんだろうなぁ。
それが滝藤賢一演じる馬場が最もな答え、かもしんない。