銀幕大帝α

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映画 真田十勇士

2017年03月20日 21時33分01秒 | 邦画アクション
2016年
日本
135分
時代劇/アクション
劇場公開(2016/09/22)



監督:
堤幸彦
『イニシエーション・ラブ』
主題歌:
松任谷由実『残火』
出演:
中村勘九郎猿飛佐助
松坂桃李霧隠才蔵
大島優子火垂
永山絢斗根津甚八
高橋光臣筧十蔵
駿河太郎三好清海
村井良大海野六郎
荒井敦史三好伊三
望月歩真田大助
青木健望月六郎
石垣佑磨仙九郎
加藤和樹由利鎌之助
松平健徳川家康
加藤雅也真田幸村
大竹しのぶ淀殿



<ストーリー>
関ヶ原の戦いから14年。名将として世間から尊敬を集めていた真田幸村。しかし、実は気弱な腰抜け男の幸村はある時、猿飛佐助と運命的に出会い…。

不可能に、挑め。

-感想-

「語呂が悪い。」
「ゴロってなんやねん!」

そりゃああれだよ稲垣ゴロウの事だよ、ゴロちゃん(自分で書いておいてなんだがしょうもな)。

オープニングがアニメーション。
10分位続いたかな、実写でやれよて思ったわ。
アニメーションにした意味が分からん。

中盤以前まではほぼおちゃらけ演出。
こういう所がいかにも堤幸彦スタイルて感じ。
時代劇だろうが極力ブレない辺りは流石です(別に褒めてない)。

夏の陣に入ると急に真面目路線の合戦シーンになるのだが、真田も十勇士もキャラというか演じている役者があんなんだから、真に迫る空気をまるで感じないのよねぇ。
なんとなく人員と金を多く掛けた壮大な学芸会みたいなノリ。
緊迫感が薄いから、仲間が次々死んでも、ふーんて何の感情も芽生えず。
これはもう前半の悪ふざけが完全に足枷になってるよ。
初めから真面目にやってれば、クライマックスの合戦では感動的なものに浸れてたかもしれない。
幾ら勇敢に命散らそうが、ふざけたキャラという悪い印象しか残ってないんだもん、無感情になるのも仕方なかろうて。

何が嘘で何が真か

この言葉が何度か出てくるが、生かすか殺すかで仲間割れして火薬庫で全員が死んじゃう(実際には死んだ振り)場面の為の伏線だったんだね。

結局は真田の死どうこうよりも「嘘」が最もなキーワードであって、観客は何処まで佐助達の一芝居を見破れるか、そこに監督自身は見せ場の重点を置いていると思われる。
そう考えると幸村の戦死なんてオマケ程度のもんですよ。
そこじゃないんだ、その後なんだよ、見てくれは!でしょうな多分。

元は舞台劇だったっけか。
まあそんな感じの内容でしたわ。
映画用のストーリーて感じがしなかった。
胸を熱くさせる事よりも、笑わせる作り。
なんだバカバカしい、そう思わせたら監督の読み通り。
そこを一番に意識して作品を起こしているので、この下らなさを許せるかそうでないかで大分感想自体も変わってくるでしょう。

結末にコロッと騙されて「ハハッ」と笑える人間になりたかったよ。
どうにもオイラは「ふざけるにも度が過ぎる」としか思えず、これなら合戦もふざけてろよと、中途半端に真面目腐ったシーンを入れている所が正直気に食わなかったなあ。

数年前は神推しでした図鑑

全くTVドラマは観ない為か、久しぶりに顔を見た気がする大島優子ちゃん。
推しは卒業したけれど、うんまあ変わらず可愛くて安心しました。

評価:★★★
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グッド・ネイバー

2017年03月20日 20時31分49秒 | 洋画サスペンス
THE GOOD NEIGHBOR
2016年
アメリカ
98分
サスペンス
劇場未公開



監督:
カスラ・ファラハニ
出演:
ジェームズ・カーン
ローガン・ミラー
キーア・ギルクリスト
ローラ・イネス
エドウィン・ホッジ
アン・デュデック
ベイリー・ノーブル
ミンディ・スターリング
タムリン・トミタ
リリ・ラインハート




<ストーリー>
ショーンとイーサンはひとり暮らしの孤独な老人の家に侵入し、ドッキリを仕掛ける。彼らは老人の反応を楽しもうとするが、逆に老人の常軌を逸した行動を奇妙に感じてしまう。

-感想-

『ドント・ブリーズ』(まだ観てないけど)の二番煎じみたいな内容なのかと予想してたのだが全く違ってた。

もしも突然、家の中でポルターガイスト現象が起き始めたら...

私怨を抱く隣人の爺さん宅内外に隠しカメラを仕込んでドッキリを仕掛け、一部始終を撮影して楽しむバカ二人の無様な末路を描いた作品。
私怨というのは爺さんのせいで両親が離婚したと勝手に思い込んでおり、怒りを常に抱いている為で、その憂さ晴らしをぶつけるという意味もある。

扉をしつこく開け閉めしたり、レコードプレイヤーを不自然に流してみたり、細工して窓を割ってみたりと爺さんの睡眠を尽く遮り、それをモニターで観察しながら大笑い。
しかし二人としても腑に落ちない所が1点出てくる。
それはどんな現象が起きても爺さんが動揺もせずに考え事をしている点。
これは後に分かるのだが、現象が起きた場所には亡き妻との思い出が残っており、爺さんはそれらを亡き妻からの何かしらのメッセージなんじゃないかと思い始めてたんですね。
んな事、このバカ二人が知る由も無くでして、冷静過ぎてつまんね、とか言い出す始末。

それと、爺さんは頻繁に地下室に長時間篭っているので、そこに何があるのか、何をしているのかが気になって仕方が無い。
すると止せば良いのに、爺さんが寝静まったのを確認すると、一人が家に侵入し地下室へと入り込んでいく。
そこで見付けたのはアンティークのベル。
モニターで爺さんの動きをチェックしていた相棒が、ベルのチリリンという音を聞いて起きた爺さんに驚き、慌てて「はよ、そこから逃げろ!!」と指示するも、結局逃げ遅れてベルをテーブルに置いて自身は近くに身を隠し様子を伺うのだが、爺さんはそのベルを見るや否や突然銃を持ってきて・・・。

ストーリー展開としては、いたずらをする二人のシーンと、いたずらをされる爺さんのシーン、そして裁判所のシーンを変わり交代に映し出してます。
いたずらとこの裁判所での証言、判決、一体どういう繋がりがあるのか。

答えはある人物の「死」に関係してます。

何故死んだのか。
何故こんな手の込んだいたずらをしてしまったのか。
何故軽い気持ちで始めたいたずらが、あんな悲惨な結末を招いてしまったのか。

決定打は間違いなく「ベル」。
これは爺さんにとっては妻との間にあった一番の思い出の品。
それを無意味に地下室から持ち出してテーブルの上に置いてしまった事が爺さんに「妻があの世からワシを呼んでいる」そんな決断を与えてしまったという悲劇を生み出してしまった。

あの爺さんは頭がおかしい。
地下室には死体があるに違いない。
絶対に何か重大な秘密を隠している。

これら身勝手な思い込みが仇となり、二人の将来を自ら崩す結果を齎してしまった軽率な行動には腹立たしくもなるが、バカだなあと嘲笑してしまうものもあり。

面白半分で非の無い人間を苦しめると、報いは己に返ってきて人生を棒に振り、友人からも見放され、世間への晒し者にされるんだぞ、これら一部始終にはそういった監督からの警鐘も込められているかと。
という訳で色んな意味で可哀想な作品ではあったなあ。

評価:★★★☆
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