銀幕大帝α

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ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版

2017年05月24日 20時39分23秒 | 邦画ドラマ
2009年
日本
95分
ドラマ
劇場公開(2009/07/11)




企画協力:
長江俊和
『アイアムアヒーロー はじまりの日』



<ストーリー>
世界各国の家族問題をテーマにドキュメンタリーを手掛けるカナダの女性映像作家、ベロニカ・アディソンは、埼玉在住の大家族・浦一家に密着することになるのだが…。

-感想-

ほえぇ、普通にエエ話やなて観てたけど、後でネタバレ全開の解説付き批評ブログを読んでびっくらぽん。
「隠された真実に気付けるか」
てのがこの作品の売りだそうで、笑顔!涙!感動!の中にひっそりと恐怖を潜ませてたんだねぇ。

保険金目当てのそれに関わる何かを誰かがしているってのは直ぐに分かったけれど、細部まで目が行き届かなかったなあ。
ていうより「闇の最深部」まで自分は辿り着けなかったてのが悔しい。
ネタバレブログ読んでようやっと「なるほどな!」と納得というか理解出来た。

ひきこもりの長男が壁に貼っていた文字は普通に読んだら野球に関する事とかだけど、漢字を変換させて繋ぎ合わせたら恐ろしい言葉遊びになっているという秘密。
あと、ちょこちょこ画面から見切れる形で遠くに人影が映るのも意味があり。


一瞬だけてのは視覚的にはすっげぇ怖いし、何?何?と不安にもなる。

家庭内暴力の女子は義理の父に対してわざとそういう行動してたって事で、このままこの家に居ると命が危ないてのを伝えたかったんだろうけど、性格的に不器用だから暴力で出て行かせようとしてたんだろうね。
実の子でもないのに一生懸命となって守ってくれる心優しい義父に対し子供たちは徐々に心を開いていく。
この部分が後半に向かっての重要なポイントになっている。

最後、母親が植物人間となって病院のベッドに横たわっているのは真相にこそ気付いておれば十分に察しられる。
建前は「崖から落ちて頭を強打」となっているが、んなの真っ赤な嘘だよてね、キャンプ場でひたすら長男がバットをフルスイングしていたのを思い出せばゾッとするのは自然的。

結果的には家族円満のエエ話で終わるんだけど、エンドロール中で子供たちが「サイコー!」と笑顔で発する裏に「Phychoサイコ」の意味が込められているのを気付ければ伏線を多く散らばせた面白いフェイクドキュメンタリーだなとニヤッとするかもしれない。

そのネタバレブログを読んでいると、どうやらこの作品には前日譚となるTV版があるそうで、先にそちらを観てた方がもっと話しに入り易いと書いてあるんやもん、しまった先に知っとくべきだったしくじりましたわ。

評価:★★★☆
17/05/24DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2009-12-16
メーカー:ポニーキャニオン

関連作:
『放送禁止(2003~)』(TV)
『放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人(2008)』(劇場版第1弾)
『ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版(2009)』(劇場版第2弾)
『放送禁止 劇場版 洗脳 ~邪悪なる鉄のイメージ~(2014)』(劇場版第3弾)

コメント

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