TOYS OF TERROR
2020年
アメリカ
89分
ホラー
PG-12
劇場未公開
監督:
ニコラス・ヴェルソ
出演:
キャナ・テレサ
ジョージア・ウォーターズ
ヴェリティ・マークス
デイヨ・エイド
<ストーリー>
クリスマスの夜、恐怖の殺人オモチャ軍団が人間たちに牙を剥いて襲い掛かる。決して開けてはいけないオモチャ箱に封印されていたのは、極限の恐怖だった…。
―感想―
これもか。
普通の家族構成でええやんけ、なんでそこまで複雑にするのか。
呪われたおもちゃが意思を持ち一家の命を奪おうとするホラー映画なのだが、おもちゃが動き出すまでが長いのは目を瞑るとして、その動きが最先端のCGではなくストップモーション!
今を逆行するかのような手法が用いられていた訳だが、背景との合成が酷い。
監督は何らかの意図があってこのストップモーションを使ったんだろうけど、もう少し違和感の無い演出が出来なかったのかなあと。
更にはおもちゃたちが人間を「襲う」という行為に殆ど移さず、言葉で誘導するに徹している中でわちゃわちゃと動き回っているだけ。
流石にそれでは怖さ的なものを抱けるはずもない。
話としての流れもそうだが、全体的な作りが低予算というのもありホラーとして楽しむには余りに弱い。
無駄にはしゃぎ回る子供は苛々するが、何も喋らず無表情の子供も苛々してくる、行動を注意してるのにノーリアクションされたら俺が親だったら怒鳴り散らすけども。
食事中位、怪獣ヘルメット着用を止めさせろよ、甘やかし過ぎでしょ、て思わされる事がこの複雑な家庭環境のせいなんだろうな、一応その設定は活かされているのね。
そもそも何故、過去に事件のあった病院をリフォームして売ろうと思ったのだろうか。
知らなかった、ならまだ分かるが、知っててやっているのだから質が悪い。
大人の勝手な事情に子供を巻き込んで満足か?と思うのと同時に、その一家は無事でベビーシッターと修理のおっさんが、というある意味無関係者だけが命を落とすのは不平等じゃないですかねえ。
とまあ映画としては退屈極まりないものでして、ストップモーションと分かった瞬間とその合成の乏しさにガッカリしたら集中力無くなってしまった。
多分『パペットマスター』が大好きな映画ファンなら懐かしみを覚えて楽しめるかも、知らんけど。
そうえいば、そのおもちゃたちの中に、見覚えのある象さんが!
アメリカでは相当な人気キャラクターなんだろう、この象さんが何なのか気になる方はこちらを参照。
評価:★★
23/08/27DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-08-09
メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント