"Take The A Train"の演奏を聴きながら、新潟出身のお客様・・・
「昭和39年に新潟地震がありました。その時にちょうど、
デューク・エリントン楽団が来日していて、被災のニュースを
聞いて追加公演をし、その分の収入をそっくり寄付してくれた、
ということがあったんです。 その後15年ほどたって代変わりした
エリントン楽団が再来日、学生だった自分はやっと直に聴きに
行けたんですが、今でもエリントンの曲を聴くと、
子供心に「有難いな」と思った記憶がよみがえります。」
しみじみと話されました。
長い海外赴任から帰国されて数年ぶりに訪れてくださった方も。
「あの曲をお願いしますガーシュウィンの」
「ハイ、あの曲ですね」
発端は十数年前にさかのぼります。
リクエストしたいけれど曲名が思い出せず、そこにあった
コースターに五線を引き、最初の2小節を書いて
くださったんですね
"Someone To Watch Over Me" でした
こうして再びお会いできて、懐かしの(双方にとってのみ)
リクエストをお届けできることは、現場で演奏する
ミュージシャン冥利、というものですね