銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

When Sunny Gets Blue

2018-04-23 15:38:08 | 季節

サニーがブルーになると 瞳が涙で曇って

雨まで降りだしてしまう

ピチピチ しとしと・・・  憂鬱になる雨の音

失恋しちゃって 新しい恋人はまだ現れなくて、電話も来なくて

でもそれだけのことよ どうってことないのに

 

サニーがブルーになって 悲しい溜息をついてる

木立をゆすって木の葉をかき乱す風のように

耳障りなヴァイオリンのように

 

みんな彼女の笑顔を見て、笑い声を聴くのが好きで

だから「サニー」と呼ばれるようになったの

でも、あのことがあってから彼女は笑わなくなった

昔みたいじゃなくなって、変わってしまった・・・

 

でもね、思い出は過ぎて褪せてゆくもの

夢が枯れてしまったその場所から また別の夢が生まれるもの

早く新しい恋がやって来るといい

ブルーになっちゃってるサニーを優しく抱き寄せて

ほほの涙をキスでぬぐってくれるような人が

早く現れるといいな

 

 昔から好きで歌っている曲ですが、改めてちゃんと調べてみると

気づかなかったこと、間違えて覚えてしまっていたこと、

たくさんの発見があります

 

 だいたいこの歌はナット・キング・コールを始めとして、男性歌手の

素敵な歌唱が多いから(ろくに聴いてなかったけど)、やはり兄貴みたいに

仲良しの女の子を見守る感じなのかな、と思いきや・・・

なんとそもそもは、ある、若い女性歌手のために書かれたんだそうで

ところが彼女の(が?)イメージじゃない、ということになって

翌年(1956年)ナット・キング・コールが取り上げてヒット、

さらにその翌年にはジョニ・マティスがデビュー曲としてカヴァー、

他にもたくさんカヴァー・ヒットがあるのだとか。

 

 複雑な音使いの妙味もミュージシャンとしてはシビレますが、

言葉の細部も、終わりに「s」がつくかどうかで意味は微妙に変わり、

やはり何年かごとに改めて見直して歌い直す、ということの繰り返しが

とても大事だなあ、と痛感した次第。ことにスタンダードの場合にはね



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