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裁判映画祭

大阪弁護士会の友新会110周年記念として行われた裁判映画祭に行ってきました。

「それでもボクはやっていない」という電車内の痴漢の冤罪の映画を見ました。
私は「ぼく」が痴漢をやっていないということは見ていてわかりますが、目撃者、被害者の証言や警察によって、なぜ本当のことが伝わらないのか、なぜ本当のことが隠されてしまうのか?、そしてこうして痴漢犯罪者が作られていくのかと思うと恐ろしくなりました。

周防監督が自ら取材した数多くの痴漢事件の実在エピソードが作品中にちりばめられているとのことで、警察や検察による取調べを受けている場面を見ていると、今、毎日テレビで流れてくる酒井法子さんの取り調べもこんなふうなのかと思ったりしました。

裁判は真実が明らかになるところだと信じて、この「ボク」は無実を訴え続けますが、そのことが逆にいつまでも罪を認めない、虚偽の証言を続ける、といった逆の心象を裁判官に与えることになるところなど、では本当に無実の人が間違ってつかまってしまい、被告になったとき、その人はどうすればいいのか、どうしようもないのか、と。

映画が終わってからの弁護士さんによる解説では、先日から始まった裁判員制度ではこのような痴漢事件の裁判には適用されないだろうとのことでしたが、もし私が裁判員制度で選ばれてこのような事案にあたったとき、あくまでも、「疑わしきは被告人の利益に」ともいうことを貫き通せるだろうかと、いや、そうしなければならないのだと強く思いました。

土曜日の午後もまた参加するつもりです。
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