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液冷でオーバークロック上等”なゲーミングPC──ツクモ「GIGABYTE EAGLES」

2007-12-23 11:55:08 | デジタルニュース
「GIGABYTE EAGLES」は、マザーボードのメジャーブランドとして有名なGIGABYTEが送り出すハイエンドデスクトップPCシリーズだ。同社はPCパーツをはじめ、ベアボーンキットや周辺機器だけでなく、PCシステムも多数手がけている。
Core 2 Duo E6850を3.6GHzにオーバークロック
ht_0712gye01.jpg 「GIGABYTE EAGLES」の外観

 このG-E700Jは、前述のうたい文句通り、かなりハイエンドなパーツで構成されている。CPUは、Core 2 Duo Eシリーズの最上位モデルであるCore 2 Duo E6850を採用する。定格の動作クロックはデュアルコアCPUとしては最速の3.0GHzで、エンコードやCGレンダリングなど最適化されたアプリケーションといった特定な処理で爆発的な威力を発揮するクアッドコアCPUに対して、オフィス/クリエイティブアプリケーションからエンコード、ゲームなど、どんな作業もそつなく高速にこなすのが特徴だ。

 しかも本機では、Core 2 Duo E6850をオーバークロックして3.6GHzで動作させており、このオーバークロック状態でメーカー保証がつくというのが見どころだ。オーバークロックはBIOSセットアップやWindows上のユーティリティでの設定変更ではなく、「TURBO KEY」と呼ばれるモジュールをマザーボードの専用コネクタに差し込むことによって行なわれる。このTURBO KEYにCPU、メモリ、チップセットのクロック/電圧などの設定情報が格納されており、「TURBO KEY」を抜いて立ち上げると定格で動作する。その一方、マザーボードのBIOSセットアップでの設定項目は必要最小限にとどめられており、動作クロックなどの設定をユーザーが変えることはできなくなっている。BIOSセットアップでユーザーが変更できる項目を増やすとかえってトラブルに発展する可能性があり、オーバークロック状態でメーカー保証をつけていることを考えると、うまい方法だといえるだろう。

 ちなみに、下位モデルの「G-E500J」はCore 2 Duo Q6600(2.4GHz)、上位モデルの「G-E900J」はCore 2 Extreme QX9650(3.0GHz)を採用しており、これらもTURBO KEYによって、それぞれ2.88GHz、3.6GHzにオーバークロックして出荷される。 Core 2 Duoを3.6GHzの状態で常用し、動作保証までする安定性を得るには相当に強力な冷却性能が必要になる。本製品では、独自に長期間メンテナンスフリーの液冷システムを導入し、CPUとチップセットの放熱を効率化し、高度な冷却能力と静音性を両立している。

 自動車にも使われているという高耐久性かつ液体保持力の強いEPDMチューブ、ショーワ製の冷却液を導入しており、液損率は「3年間で40cc以下」に対し、搭載量は「循環必要量よりも75cc多い」という。液冷を採用したことでCPUを直接冷却するファンが不要になっており、ラジエータ冷却用の 12センチ角ファンがケースファンを兼ねる構造のため、静音性の面でも優秀だ。ただ、特にアイドル時はファンの音が耳につかないだけに、静かな部屋では HDDのアクセス音やポンプの小さな音が少し気になるかもしれない。
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