アップルは2010年4月13日、ノートパソコン「MacBook Pro」シリーズを一新した。15インチと17インチモデルには、インテルの最新CPUであるCore i5およびCore i7を搭載し、13インチモデルには従来機種より最大80%速いNVIDIAのGeForce 320Mを採用した。価格は最大3万円ほど値下げした。
約10カ月ぶりのアップデートの見どころは、新CPUと新グラフィックスを採用してよりパフォーマンスを高めたこと。携帯性を重視する13インチモデルは、パフォーマンスを高めながら、バッテリー駆動時間を約3時間伸ばしたのも特徴だ。新CPUを採用した15インチと17インチモデルは、システム全体で従来機種より最大50%パフォーマンスがアップしている。
15インチと17インチモデルはインテルのプロセッサー内蔵グラフィックスであるIntel HD GraphicsとNVIDIAのGeForce 330Mを自動で切り替える機能を搭載した。従来機種でもグラフィックスの切り替え機能はあったが、いちいち設定を変えなければならなず、面倒だった。新モデルでは、Open CLやCore Animationなどを利用するアプリケーションが起動すると、自動で描画性能の高いGeForce 330Mに切り替わる。アプリケーションが終了すると消費電力の低いIntel HD Graphicsに切り替わる。常時、GeForce 330Mで動作させることも可能だ。
15インチモデルはBTOのオプションに1680×1050ドットの高解像度ディスプレイを追加。光沢と非光沢の2種類から選べる。17インチモデルは Core i7 2.66GHzなどが選択可能だ。
13インチを含む今回の新モデルでは、同社の多機能携帯電話「iPhone」などに採用されるモーメンタム(慣性)スクロールをサポートした。マルチタッチトラックパッドを2本指で滑らせると、直感的にスクロールできる。
ボディーデザインなどは従来機種と変わっていない。バッテリー容量なども従来モデルと同様だという。