北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

言葉の品格

2007-02-28 11:40:38 | Weblog

レビで森総理が、安倍総理のことを「あの子は優しい人だから…」という表現をしていたのを聞いて、大変不快な気分になった。もっとも、「神の国」発言で物議をかもし、結局、総理を辞めた過去がある人だから、そんなには驚かないが。

かし、いやしくも、一国の総理に関する発言である。かつては、同じ政策集団の先輩・後輩であったかもしれないが、国民が選んだトップリーダーについて、「あの子」呼ばわりは誠に失礼千万である。人気が上がらない総理を心配するあまりの発言であることは分かるが、これでは逆に総理の権威を落とすだけだ。このような先輩風を吹かせても「ひいきの引き倒し」以外の何ものでもない。

川幹事長にしても、閣僚に対して「もっと忠誠心を…」と言ったとか。この発言も、言わずもがなの言葉だし、ましてや表に出して言うようなことではない。安倍総理の後見人を任ずる立場としては当然だと思っているかもしれないが、森発言と同じようなレベルの話だ。

人とも、新聞記者出身(森氏がサンケイ新聞、中川氏が日本経済新聞)だが、言葉の扱い方にはもっと慎重であるべきだ。柳沢厚生労働相の「生む機械」発言もそうだが、最近の政治家の発言は非常に粗雑で、軽くなっている。政治家は、当然のことだが責任ある発言をしなければならないし、もっと「言葉の品格」を保ってもらいたい