北の旅人

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さらば、小沢一郎!

2009-05-13 16:53:22 | Weblog

民主党・小沢一郎代表の辞任は当然すぎるほど当然のことで、驚くに値しない。

あれだけ不透明な政治献金問題が表面化しているにもかかわらず、当時から「国策捜査」だと言って、強い検察批判を繰り返し、「法律に則って報告しているのだから、何の問題もない」との一点張りだ。

しかし、西松問題は国民の8割が説明責任を果たしていないと言っているのだ。5月13日の新聞報道によれば、西松側は、政治団体をダミーにして献金していたと認めたという。

にもかかわらず、昨日の辞任会見でも、記者の質問に答え、「一点の曇りもない」と開き直る始末だ。国民に対する説明も謝罪もない。ひたすら、「政権交代」という最大の目標のために身を引くというばかりだった。

現実問題として、次の選挙で政権交代など出来るはずがないのだ。確かに、議席を大幅に増やし第一党になる可能性はあるかもしれないが、だからと言って、民主党単独政権が出来るわけではない。

小沢代表の後任選出に関する党の会合などでの小沢氏の発言は、威圧的な発言をしているという。3年前の代表就任の際に「まず、私が変わる!」と言ったが、本質は何も変わっていない。

民主党に対する国民の期待は高いが、小沢氏が民主党にいる限り、民主党は国民の期待に応えうる政党に進化することは不可能だと言っても過言ではない。「政治は力、力は金」という、古い自民党政治家の生き残りという印象を拭い去ることはできない。

小沢氏は、口では、「改革」を叫び続け、それなりの実積を残してきたことは確かだが、実際には古い政治手法で権力を奪い取ろうとして、結局は失敗したということだ。

民主党の中には、小沢氏続投の正当性を主張してテレビで声高に弁明し続けてきた石井一氏や、黄門さま気取りでコメントしてきた渡部恒三氏などがいるが、彼らも小沢氏と同じ体質の政治家であり、表に出てくれば出てくるほど民主党のイメージダウンになるだけだ。彼らは、それが全く分かっていない。

野中広務・自民党元幹事長は、小沢氏は政治から身を引くべきだとコメントしているが、その通りだ。辞任会見では、メモを読み上げていたが、一国の総理になろうとする政治家が、あの程度の説明能力しかないというのも情けない話だ。

今の政治は変わらなければならないが、そのためにも有為な人材を抱える民主党への期待もある。小沢氏が、「明日の日本」「国民の生活第一」を真に思うなら、政治の舞台から潔く去ることだ。