<作文>
僕
(I・Y)
僕。僕は今、中学2年生である。僕の体重は皆より軽い。身長はそのわりでもない。僕はおしゃべりだと思う。母や兄は、小さい時から良くしゃべるので、六つの時、間ちがって、七つにしてしまったのだと云う。
今僕は、本当は中学一年のはずである。それが中学二年にいるのだから少しへんだ。だから二年生よりもすこしできないのも、当りまえかもしらない。それでも良くしゃべる。二年生以上かもしらない。 口はうまいと言われる。
僕は時々、変なことを思った。この間も、弁論大会で日本一になった人がいった。口の上手な事は何故悪いのだろうかなと思う。自分ではなんにもわるいとは思っていない。 だけど母は口がうまくたってだめだという。
僕は時々、母に口ごたえをする。すると母はおこる。その時はおそろしいからだまっているが、あとから思う。どうして母の反対をしたらだめなのか。 たまぁには、僕の言うのも良い事があるかもしらない。それも良く聞かないで、ただ頭からおこりつける。
何故自分より年上の人には、口をきけないのだろう。これは僕も母も考えなければならない事だろうと思う。 僕は兄弟で一番小こい。母は僕が家で一番幸せものだと云うが、僕はそんなに幸せだとは思わない。(ばちがあたるかな) ぼくは、これから良き中学三年生になろうと思う…。
☆ ☆
私もクラス(55人)で、前から5番目ぐらいだったから、かなり小さく、また口が達者な子どもだったと言われてきた。なので、読みながら笑ってしまった。
確かに小学低学年の頃、よく近所の大人たちと話していたというか、からかわれていたというか、そんな記憶がある。「Tちゃんは落語家になったらいいぞ!」などと言われたりもした。
大好きだった相撲の実況中継を真似たりしていたから、おしゃべりだったのだろうと思う。「大人になってからは、一転無口になった」と妻に言うと笑われるのだが。 ただ、そんな少年時代だったせいか、兄弟の中では一番、親に文句や意見を言った。
サラリーマン時代においても、会社の上司や社長に、思ったことはハッキリ言ってきた。生意気だと思われたに違いないが、これは大事なことだ。大勢の人の前で話すことも、そんなに苦にならなかった。
そんなせいか、時として「弁論部出身?」などと聞かれることもあった。余計なことは言う必要はないが、自分の思い、考えをキチンと相手に伝えることは、もちろん大切なことだ。
ただ、今は家に口が達者な上司(笑)がいるので、「まぁ、まぁ」と、妥協することが多くなったかな~。