正真正銘100%源泉かけ流しの日帰り温泉で知られる、北海道札幌市の定山渓温泉にある「豊平峡温泉」。泉質、湯温、美味しい「カレーナン」などが楽しめる大好きな温泉だ。今までも書いたことがあるが、改めて感じたこと、知ったことを紹介しておきたい。特に、「カレーナン」についてだ。
この温泉オリジナルブレンドによる生地と現地スタッフの職人技での焼き上げが、他店のナンとは大きな違いとなり、外側はパリパリで、内側はしっとりという独特の食感を出している。日本のカレーライスとは違い、40数種類のスパイスを使ったオリジナルブレンドルーと、手作りナンとの組み合わせが絶妙の食感と味覚を出しており、まさにオンリーワンの強みを感じさせる。
支配人が語る。
「山の中の温泉で、何故か異国のコックがインドカリーとナンをオープンキッチンで調理・盛り付けしていることがミスマッチであり、第一印象としてゲストに好奇心を起こさせ、また、日本のカレーライスとは全く違う食感が新鮮な満足感度を高めていることが豊平峡温泉の人気の源だと思います」
ちなみに、10種類以上あるカレーメニューの中で一番人気はチキン・野菜・卵をトッピングした「チキンマサラカリー」(上)。北の旅人が好きなのは、「ナスとトマトのカリー」(下)で、少々の酸味が美味。また、甘党の方には、「餡ナン」もお勧めだ。
「カレーナン」だけではなく、蕎麦も美味いのだ。旭川の江丹別産の「キタワセ」という品種を使っているが、寒暖差が激しいため豊平峡温泉では十割そばであるため風味が強いのが特徴だ。10種類以上あるメニューの中での一番人気は、「桶そば」(ざるそば 下)で、北の旅人は「きのこの森」(きのこそば上)が好きだ。なめこ、ひらたけ、あわびたけ、きくらげが入っていて、抜群の味を出している。蕎麦は注文を受けてから茹でるので若干時間がかかるが、少しでも美味しい蕎麦を食べてもらいたいというポリシー故なので、こちらも納得して待つ。
最後は、これも独特の飲み物である「チャイ」を飲んで締めとするのが常だ。チャイは、スパイスが入った煮出しミルクティー紅茶のことで、インドでは日常的に飲まれていとのこと。
このように、豊平峡温泉では、本物の温泉だけではなく、本格的な飲食を楽しむことが出来るとあって、2013年には日帰り温泉としては、日本でNO.1(世界で最大の口コミサイトのトリップ・アドバイザーによる)に輝き、以降も毎年ベスト5に入る人気ぶり。最近は、外国人客が多いのが目に付く。札幌に行ったら、是非一度、体験してみては?