北の旅人

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NIPPON MARUゴールデンウィーク日本一周クルーズ⑧-佐渡島<2>

2020-01-14 12:50:53 | Weblog

 前回の佐渡金銀山の続きです。

江戸時代の坑道で、我々が見学してきた坑内の出口

山には桜が未だ残っていた

 「道遊の割戸」(どうゆうのわれと)=江戸初期に、
その頂部が人の手で堀り進められた露頭堀り跡で、
山を斧で割ったように見える姿は佐渡金銀山の象徴となっている 

山師・味方氏が14年間掘り進め、
ついに大鉱脈を発見した手掘り坑道。

1647年に完成。
同時に2本の平行坑道を掘って、
新鮮な
空気を確保した。
学術的にも貴重な坑道。

東洋一を誇った「北沢浮遊選鉱場跡」。
日本で最初に金銀鉱石の浮遊選鉱法を採用し、
昭和11年に工場建設に着手。

その後、大増産計画に伴う設計変更を経て完成した。
施設完成後の鉱石処理鉱量は、1か月5万トン以上に達した。

「北沢50mシックナー」

浮遊選鉱場とともに、昭和の大増産を支えたこのシックナーは、
不足する工場用水を確保するため水と不純物等を分離する装置で、
不純物は捨てられ水は浮遊選鉱場で再利用された。
直径は50mで、国内でも最大規模の施設だった

 

 「大間港」。明治25年に完成した鉱山専用の港。
金銀などの鉱物の搬出や石炭などの生産に必要な物資の搬入用として整備され、
コンクリート普及以前に利用されていた、
たたき工法の護岸やクレーン台座、トラスト橋が現存している。

佐渡金銀山は平成22年に世界遺産暫定リストに記載されており、
世界遺産登録を目指しているが、ぜひ実現してもらいたい。