今朝早く、2020年夏季オリンピックが東京に決定しました
1964年の東京オリンピックの時は
大人も子供も大興奮でTVに、かじりついてみていたのを
鮮明に思い出します
今回は、あまり期待していなかったのですが・・
もう一度、地元開催のオリンピックが見られるなんて
やっぱり、凄く幸せな事ですよね
当時私は11歳、今思えば、なんの悩みも無い単純で幸せな子供でした
そんな子供の頃を思い出すと
いつも、大好きなSちゃんが一緒だったのです
その50年来の親友、Sちゃんが
8月31日に癌で亡くなってしまいました。
道南の海の見える小さな街。
ご主人と一緒に民宿を営んでいたSちゃん・・
最後は在宅で、ご主人が看病していました。
お母さんと、ご主人に見守られながら
あまり苦しむ事もなく、穏やかに眠るように旅立ったそうです。
私とSちゃんとの出会いは、小学校2年生の時
以来、常に一緒の大の仲良し
別々の高校に入るまでの8年間・・
担任の先生も呆れるほど、いつも一緒
その後も、何かといえば一緒に遊んだり
悩みを打ち明けたり・・・
Sちゃんが結婚してからは、年に一度会えるかどうか・・
何年も会えなかった時もありましたが
会えば、すぐに昔に戻ってしまう、かけがえの無い友達だったのです。
そんな彼女が2年半前に癌を発症・・
札幌の病院で、辛い治療が始まり
Sちゃんは、生き抜くため我慢強く耐えていました。
私の出来る事といえば、昔のように、とりとめのない話しをするくらい・・
でも、時には病室で昔話に大笑いした事もあったり
いつも笑顔を忘れず、優しくて・・前向きな人でした。
色白で、目が大きくて、そばかす美人だったSちゃん
子供の頃は、お祭りの時がハレの日・・
私達は、晴れ着を着て、髪には花飾り(当時の流行です)で、お出掛け
学校の帰路も、もちろん一緒!
神社の裏の森を抜けると近道なので
私達は昼間でも薄暗くて怖い、鎮守の森を「きゃ~!きゃ~!」叫びながら
一気に走り抜け・・
森を抜けるとホッとして、二人で大笑い
自宅までは
子供の足で30分くらい、かかっていたでしょうか・・
Sちゃんの家の近くまでくると、小さな橋に辿り着きます
右に曲がるとSちゃん家、左に曲がると私の家。
おしゃべりに夢中な二人は、まだまだ別れがたく・・
その橋の上で、グズグズとしてから帰るのが日課になっていました
そんな、楽しいだけの思い出しか無かった小学生時代も過ぎ・・
中学生になりクラスが変わり・・お互いに多感な思春期!
一度だけ、危機的大ゲンカをした事が有りました
原因は私の嫉妬だったと思います。
クラスが変わってSちゃんは、すぐ新しい友達が出来て楽しそう
私といえば、Sちゃんが恋しくて新しい友達も、なかなか出来ない・・
そんな不満というか寂しさをSちゃんにぶつけてしまったのです。
「もう絶交!」と言われた私は、ハッと我にかえり
Sちゃんとの友情を失いたくない思いで、謝罪の手紙を長々と書き・・
それから、Sちゃんは私を許してくれ、又親友に戻れたのでした
初めてSちゃんと出会ってから、50年以上の月日が経ちました・・
札幌の病院で入院治療しましたので
私達は、また沢山たくさん話をする事が出来きました。
とても綺麗な顔で、安らかに眠っているSちゃんに
「長い間、友達でいてくれて本当にありがとう・・
Sちゃんと出合って私は幸せだったよ。
長い間、本当に頑張ったね!」
そう声を掛け、見送ったのでした・・・。