夏らしい暑さが嬉しい7月
アッと言うまに今年も半年が過ぎ去りました
この辺で、今年前半に読んだ本を、まとめておきたいと思います
『殿様は「明治」をどう生きたのか』河合 敦
幕末好きの私ですが、勤王の志士を書いた書物が多いなか
一番生活が激変したと思われる、お殿様って・・どんなだったのかしら??って
気になっていた事だったので、興味深く読むことが出来ました
特に北海道開拓にも関わった徳島藩主
蜂須賀茂韶(はちすか もちあき)さん!
オックスフォード大学に留学し
外交官になったり貴族院議長になったり
藩が消え失せ、お殿様でなくなって・・
時代は変わってしまっても、多方面で大活躍された方なのですね~
『伊集院静の流儀』伊集院 静
昔から小説もエッセイも大好きだった伊集院静さん
これはエッセイ集ですが最後に一編、短編小説「親方と神様」が入っています
それがもう~泣けるのです
私は、ちょうど地下鉄の中で読んでいたのですが・・
涙が止まらなくなってちょっと焦ってしまいました
純粋な少年と頑固な親方の交流
伊集院静さんは「機関車先生」とかでもそうですが・・
少年の気持ちを表現するのが本当にお上手ですね
自伝的小説『海峡 幼年篇』 伊集院 静
男気あふれる、やり手のお父さんと、優しく芯がしっかりしたお母さん・・
大きく商売していた「高木の家」の長男 英雄!
この主人公の少年の周りには色々な大人がいて
人生の悲しみや大切な事を教えてもらいます。
少年の目線から大人の世界を垣間見てドキドキしたり・・
友達との出会いと別れを経験していきます。
この小説も読んでいて、いきなり涙が出たりして
人前で読んでいると結構恥ずかしいのですが
つい夢中で読んでしまったのでした。
少年の世界が瑞々しく描かれ、心が熱くなるような、そんな世界観が好きです
この小説は三部作ですが感動が大きすぎたので・・
次の「少年篇」を読むのが何だか勿体なくて
少し後から読む事にしょうかと思っています
って、事で・・次に読んだのが
『七つの会議』池井戸 潤
「下町ロケット」や「半沢直樹」とか、ドラマではお馴染みでしたが
小説は読んだことが無く・・
今ちょうど「花咲舞が黙ってない」が読売新聞朝刊に連載されていて
ドラマも面白かったけど、やっぱり原作は面白いと・・
最初に選んだのが、この本です
いゃ~想像以上に、のめり込みました
ある隠ぺい事件、立場の違う方向から少しづつ謎が解けていく・・
構成も斬新だし、競争の激しい現代の会社の実情がリアルに描かれていて
読んでいてもドキドキしてしまいます
それにしても・・
自動車の燃費偽装とか大手家電の不正会計とか
何だか、現実の方がタチが悪いような気もします・・
大ベストセラー作家の池井戸潤さん
遅ればせながら・・
私も、どっぷりとハマってしまいそうな予感がしま~す