受け身、あるいは受身について、書こうと思う。受身は言語学用語として用いるらしいが、国語では受け身となるが表記上の送り仮名のつけ方で区別をするわけではない。しかし、受け身というのは、受身にしても、本来に、受身をとる、受身の形、さらには、受身術なる語句でもって、転倒する姿勢を咄嗟に身体を振動して、受けどころを作って、身に打撃の少ないように身の構えを作ることか、受け太刀という用法もあって、防御姿勢をすることにある。どうしてこの語の本来の用法をとらえるかと言うと、受け身の語が文法用語として使われると、辞書にある説明のように、わけが分からなくなる。サイトの辞書によっては例文を載せる。それを見ても、使い方に表現としての意味があって、文法の受け身表現とはまた違いを見せる例に、気づくことがある。女性作家の作品に集中しているのは、青空文庫での偶然である。さて、受け身を分からなくしてしまった、文法解説でのことがらにふれると。 . . . 本文を読む
掴む、字義に、攫むの表記がある。旧字体、当用漢字体の整理で通用が現行となったか。つかむ この文字表記で、一攫千金、鯉攫 こいつかみ、攫搏 カクハク、鰻攫 うなぎつかみ という語がある。鯉、ウナギを手に持つイメージは、攫みようにあるが、ウナギは握りしめてもつかまりにくいか。そうして漢字検索をしていると、中国語、百度百科がヒットして、その字の用法に、攫取、掠奪を載せて、そのまま日本の用法に通じる。また、日本語漢字の読みから見ると、>摑む 【つかむ】、攫む 【つかむ】、把む 【つかむ】、捉む 【つかむ】 とある。 . . . 本文を読む
つかむ にぎる 語の用法、その違いを検索して、この複合語にあらわされた意味の捉え方が面白い。心をわしづかみにはできない、にぎりめしをわしづかみにするとは、男のこころを、比喩でする行為には、鷲の手があるのか。男のこころにはだけでなく、女の心にもあるし、そして胸にする行為がイラストに現れて、用法説明に注意がいる。また、にぎにぎ 玩具の種類に、赤ちゃんの初めてのおもちゃ、ファーストトイにぴったりの、にぎにぎ というのがある。高齢者、昔の映画ファンなら、TV画面に出でてきた解説者が、さよならさよならと挨拶して掌でにぎにぎをしてフェードアウトするおじさんの顔を幼児にみるように覚えている。 . . . 本文を読む
ジャパンナレッジ、日本国語大辞典で、類語、つかむ にぎる 二つを比べる。手で物をつかむ、それには握る動作がいる、握るには指を使う、5指を折り曲げる、すると、掴む動作にはその指をどう使うかによって、掴み方、握り方の違いがある。辞典が掲載する用例には語の言い方の多義性が見えるし、スニペットで検索語は派生、慣用の句の特徴がある。JKを開いて、大日本百科全書にこの語の項目があって、手の働きの分化を内田謙さんが解説し、なお脳の命令と神経に伝達における図解まで詳しく記述していた。紹介記事に、https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje1965/24/6/24_6_349/_article/-char/ja/ . . . 本文を読む
掴む 握る このように表記すれば、日本語をとらえることができる。日本語の意味の違いである。祖先が工夫して国語を理解したのである。それを言語において、言えば、意味分析という方法に、ことばをそのままにわかったとするプロセスをとらえようとする。成分である、認知である、語用である、そうして、理論にゆだねている。それはそれで、そうする手法なので良しとするが、考えてみれば、意味の捉え方そのものに、言葉分析、漢字分析、そして文字分析をおくなら、ここに日本語をわかりやすくしてきた日本人祖先の思いがわかる。文字とは表現をさまざま、いろとりどりにわかるためのもの、綾であったのである、漢字は文字でありその表記方法であって、そこに言葉がある。つかむ、という語に文字を当てて、漢字にしてわかるか、それが分からなくなってしまった様子がある。祖先の工夫にすべての解があるわけではないが、握る ということばに、握手、把握というように、いまもちいる語に、その意味内容を求めれば、何ほどかが日本語で了解されている。そこで、漢字を知ること、漢字を学ぶことをするかしないか、学校教育では基礎、基本でそのことのステップを作り、日常には事足りるようになったから、表記そのものの、この文字、つか・む 【 摑 む・攫む】には及ばないところで、つかむ という語の用法を分からなくしてしまったかのように、冒頭の議論を作る。>「束(つか)ぬ」と同源か と説明する辞書に、それを求めて、日本語学習をしないままに、議論が始まる。先の文字については、>「摑」の異体字 として、当用に、掴む とした。>①つかむ。にぎる。 ②たたく。手のひらで打つ。 という字義に、にぎる を類語意味で解説する。一方の、握字は、>意味
①にぎる。つかむ。「握手」「握力」 ②自分のものにする。「掌握」「把握」 下つき
一握(イチアク)・拳握(ケンアク)・捲握(ケンアク)・掌握(ショウアク)・把握(ハアク) 漢字ペディアより . . . 本文を読む
語の意味の違いをたずねられて、動作動詞には外見のようすと、内面からとらえる表現があると、まずは答えた。語は、つかむと にぎる の2語である。まずは辞書義を見るが、コトバンクで一覧するか、あわせてweblioのサイトをを見る。つかむ と にぎる について、大辞泉が違いを、用例帰納で解説する。つかむ にぎる この二つの外見動作で説明も可能である。こぶしを握るか、こぶしをつかむか、例文比較で、そのとらえ方の例は分かりよい。つかむ、の用例を集めていくとその意味範囲が比喩的に、拡大するのがわかる。検索をすると、日本語教師のページに例題として挙げている。表現の視点を上げて解説し、違いを言うが、日本語ネイティヴならば、これがその違いとして捉えられるようである。ことわざ、溺れる者は藁をも掴む に、当てはめて、分かるかどうか。そうみていくと、この語の用法の違いをあらかた、つかみかた、にぎりかた そのとらえ方で言えるようになるが、意味分析には、さらにこのようすから、コロケーションと認知によることになるようである。 . . . 本文を読む
リマインダーを見て、1年前の記事に並ぶ。同じことをしている。なぜなのか。しかし、それをここで繰り返すということは、繰り返し脳に求めるところ、か。それぞれに、意味、意義の語を、文字からみようとしている。意味と意義の違いについて、このブログにも書いてきているところ、これに、語意、語義とすると、*語味 とする用法はないと、つけ加えてみて、句意、文意とはどういうことを言うか、くぎ、ぶんぎ、くみ ぶんみ、とその用法を考えることになると、基本は、意、義、味の組み合わせによる日本語の使い方である。意味、意義 語義、語意として、その用例の範囲で、熟語となる漢字の言葉と、文字を語として見る用法があることがわかる。それは一文字を言葉とするか、漢語を入れて多くは熟語に日本語を与えてきている、その使い分けを、もう一度見直してみることになる。 . . . 本文を読む
意味論の研究で意味研究は意味そのものの分析に向かって、哲学意味論へと展開している。意味研究は歴史言語の範疇で語における意味の変遷が成果を上げた。その語と意味についての研究は、生成する、あるいは算出する文と意味、言語生成の意味という視点に移っていく。hellog~英語史ブログ #1686. 言語学的意味論の略史 に、イレーヌ・タンバ 著,大島 弘子訳『[新版]意味論』 白水社 文庫クセジュ 2013年 から、言語学的意味論の略史の解説がある。 . . . 本文を読む
ノミネート語21番から30番までを見て、ラグビーワールドカップ2019™日本大会公式キャッチコピーがある。4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME - そうすると、ラグビーからはほかに4つの語句がノミネートされている。野球、ゴルフなど、スポーツに見る流行語、時代現象にはいつものことながら、30語に5語はブームを作っていたからだ。50音順の並びに、これを選ぶのはどういうプロセスか。>1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語 . . . 本文を読む
意味がないという千字文に意味を見るのは文字の組み合わせで読むからである。漢字が詞となって連なると、同じ文字を使わない連続は妙なことである。それなりに読めるように意味となり。一字には意義がある、字の形音義に見る字義であるから、それが意味となる様子が見えて、それで、千字文は意味がないというのは、漢字の哲学となってくる。いろは歌に意味がないと言いながら、なにやら教訓めいて、受けとったりするのも妙である。千字文は現代語の漢字でいえばおよそのことで2千字となったから、それをまた学習漢字1000字とする教育漢字は程よいことなのだろう。漢字を文字と受け入れた日本語はその漢字の組み合わせになるとさらに意味を知り、詩句を与えて用いてきた。 . . . 本文を読む