森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

雪のお地蔵様は見ていた

2006-01-10 22:17:54 | 日々の写真
成人式は1月15日と慣れ親しんでいたのに、いつの間にかいつだかわからない日にちになってしまった。ちょうど正月気分も抜ける頃だが、今日はシネピピアに「ALWAYS=三丁目の夕日」を観にいく。
 東京タワーが出来る頃の下町の話だが、漫画「三丁目の夕日」は昔からのファンだった。評判のいい映画でもあり、是非観ておきたかった。
 ストーリーは何となく予告篇で想像が出来ていたが、わかっていても、子どもの頃の郷愁とつつましい下町の暮らしが描かれていて、ヒットするのも納得だった。
 これは勿論、私の持っている感性での思いだが、今はまともな人ほど、どこか違和感を持って生きているような気がする。単なる懐古趣味だけでなく、これから先どこへ向かっていくのか、漠然とした不安と諦観さが同居しつつ、何とか元気に暮らしていこうと・・。
 何かがなし崩しに崩れていくように見えるが、それが価値観のズレだとしたら、埋められない溝は深いかもしれない。深刻さはないが、歯がゆい思いがする。
 人と人との間の溝は、考えは違えど一緒には歩いている、そんな大人の感覚があってもいいと思うのだが・・。
 三丁目の夕日がヒットしているのを知り、よかったと思う。まだ何か、今の時代に充たされない郷愁を持っている人が多いのだ。ほっとするものがある。
 欲得や勝ち組負け組みの時代など、早く過ぎ去ってほしいと願うが、昔の勧善懲悪の映画と違って、今は映画でも悪人が強い時代だからなあ。
 非力、無力、なすがまま、それでも世の中の片隅で生き抜いていこう。
 木枯し紋次郎ではないが、「雪のお地蔵様は見ていた」そんなストーリーが浮かんできた。
 注=木枯し紋次郎風の題名である。
コメント (2)
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