森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

黒ラブ

2006-01-17 20:01:18 | 日々の写真
宝塚のゆずり葉緑地にある、「鎮魂の碑」に向かう途中、公園に入った途端に黒ラブ(ラブラドール)が二匹私に向かって走ってきた。何が起きたのかわからないが、一瞬のことで逃げる余裕もない。さっと近づいて足元やズボンの臭いを嗅いでいく。「こらっ、○○戻りなさい!」大きな声で飼い主らしき女性の声がして、少しほっとした。親を含めて三匹の黒ラブは迫力があって、のびのび公園内を走り回っていた。どうやら訓練のようでもある。
 この間から大きな犬と縁があるらしくて、卒倒することはなかったが、怖いものは怖い。訓練主が呼ぶとすぐに戻っていくが、また気まぐれに私のところに寄って来て、妙に親しくされるが、私は恐々なのである。
 受付で献花を受け取り、記帳して鎮魂の碑に向かう。他に誰もいなかったが、持ってきたチューリップとともに献花する。
 昨年は思いを書いた一文をカプセルに入れたと思うが、静かな時間だった。
 戻って行くと、黒ラブがまた愛想よく、元気に擦り寄って来て、まあしょうがないかの気分で、なすがままになる。ペロッと顔面をひとなめされた。「一歳半の子ども達です」なるほどやんちゃで、元気がいいはずだ。
 おもちゃを銜えて走り回っては、ときどき真っ直ぐに寄って来る。
 震災の日だが、黒ラブに遊ばれて、まあ穏やかな一日だった。
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追悼の集い

2006-01-17 01:09:53 | 日々の写真
 伊丹の昆陽池の「追悼の集い」に行く。あいにくの小雨で、例年よりも出足は悪そうだが、深夜を待って出かけた。記帳して細長いローソクを1本貰い、会場に入る。始めにお祈りをして、船越隆文君にこの一年の思いを語りかける。
 
 今年の第11回のテーマは「誓い」天に向かって、指きりげんまん、とあった。
 小雨でローソクが心もとなくて、消えかけたローソクや消えてしまったローソクに灯をともしていく。「雨に負けたらあかん」男の人がつぶやきながら、同じように灯をともして回っていた。
 シンにつけるのでなく、ローソクごとに燃やすように点ける、そんなコツがわかった。そのうち雨があがり「もう大丈夫だ、消えたりしないぞ」さっきの男の人がほっとしたような声になった。
 会場のボランティアの人達は”ひとりになっても続けていきます”そんなゆるぎない決意が伝わってくる。
 指にポトリと蝋が落ちてすぐに固まった。また消えかけているローソクに灯を付けて回る。「君達、また来年、ここで会おうな」おじいさんが少年達と約束をしていた。
 とにかく続けていくこと、哀しい場面が多くとも、歩き続けていくこと。それが生きている者の、出来うることなのだろう。灯を消さないで・・・
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