弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になって原告になった竹内浩史のどどいつ集

書き入れ時にも 居残り会議 江本のセリフを 思い出す

2025年03月19日 20時58分21秒 | 裁判
年度末で多数の判決起案・合議を抱えて超多忙なこの時期に、全国の裁判官を午後5時以降に居残りさせてまで、ウェブ開催しなければならない会議とは、一体全体どんなものなのか。
テーマは来年5月までに施行される民事訴訟のデジタル化(IT化)「フェイズ3」の下で「本人サポーター」にどう対処するかというものだった。
テーマの選択以前に会議の時期と時間帯の選択に、裁判官としてのセンスが問われる。
全く困ったものだ。

(写真)約5年半前の日本弁護士連合会の意見
「民事裁判手続のIT化における本人サポートに関する基本方針」
https://www.nichibenren.or.jp/document/opinion/year/2019/190912_2.html
どうも日弁連と最高裁民事局とは同床異夢のように感じられてならない。

裁判長=26%(官僚裁判 官度数)

2025年03月18日 21時39分41秒 | 裁判
(例題)この裁判長の「官僚裁判官度数」を計算せよ。
(参照)拙著「裁判官の『良心』とはなにか」109頁

菊池 浩也 | 裁判官 | 新日本法規WEBサイト
https://www.sn-hoki.co.jp/judge/judge901/

(解答)(3年+4年)/27年≒26%

(写真)上記サイトでは「検事」となっている期間の役職は、山中理司弁護士のブログの方が明快である。
なるほど、そういうことか。

東京タワーを 蝋燭にして「いしだあゆみ」を 偲びたい

2025年03月18日 08時24分41秒 | 横浜
いしだあゆみ追悼どどいつ。

(写真)いしだあゆみ、亡き義弟・なかにし礼さんへの愛情「石田家のことを心から大切にしてくれた」 – テレ朝POST抜粋

若い左陪席は「いしだあゆみ」も「ブルーライトヨコハマ」もご存じなかった。
横浜在住の右陪席が京浜急行横浜駅の駅メロだと教えていた。
https://youtu.be/Rpe2mtCKRx8?si=0DqyPU7f0tFlLjRd

せっかく津地裁 新調しても サイト上では「工事中」

2025年03月17日 21時45分11秒 | 三重
津地裁は先週初めから新庁舎に移っているが、サイトのトップページはしばらくの間、プレハブの仮庁舎のままだった。
私が指摘しないと、今もそのままだったかも知れない。

https://www.courts.go.jp/tsu/index.html

(写真)早く「工事」を完了してほしい。

老けた原発 事故責任は 負わぬと「更田 委員長」

2025年03月16日 09時37分48秒 | 世相
原発事故から14年 
原子力規制委員会・更田(ふけた)豊志前委員長が今、危機感を抱く理由
(中日新聞Web)
https://www.chunichi.co.jp/article/1036393

「推進する方も事業者も、責任が規制委にあるように語ることが増えた」
「政府の説明では、動かす、動かさないの判断も規制委がしているかのように映る」
「安全は規制委が担保しているかのように言う。原発事故の後は特に、自ら安全を語らなくなっている。安全は一義的に運転者に責任がある」

規制委の判断がこの程度の位置付けだとするとそれに全幅の信頼を置いて依拠するような判断でいいのか、疑問となる。
少なくとも、安全性に「太鼓判」を押すようなものではない。
せいぜい「認め印」あるいは「捨て印」レベルか。

(写真)一昨日の名古屋地裁前の名物「旗出し」。
バックの裁判所がレンガ色なので絵になる。

3勝4敗 あと8番で 勝ち越しできるか? 原告団

2025年03月15日 13時51分20秒 | 判決どどいつ
一昨日の高裁判決2件から。
生活保護減額処分取消請求の「多地裁係属」集団訴訟の控訴審判決が続々と出ている。
地裁では今年2月28日の松山地裁判決までで原告側が19勝11敗と大幅に勝ち越しており、残るは6月11日の前橋地裁判決のみ。
高裁では今年1月29日の福岡高裁判決まで
⚫️⚫️⚪️⚫️⚪️と負け越していた。
一昨日はまず大阪高裁で勝って3勝3敗のタイに持ち込んだが、直後に福岡高裁の別の部で負けた。
⚫️⚫️⚪️⚫️⚪️⚪️⚫️
大相撲の幕下以下であれば負け越しで終わりだが、まだ勝負は続く。

生活保護の減額は違法か 二つの高裁で明暗 判断を分けた「裁量」
https://www.asahi.com/articles/AST3F3CPVT3FPTIL005M.html

(写真)高裁判決の言渡期日が指定されているだけであと7件。うち今月後半だけで3件。
15番が終わったところで何勝何敗になっているだろうか。
また、夏季休廷直前に定年退官する宇賀克也裁判長による最高裁第三小法廷は判決をできるだろうか。

原発事故は 想定外で 原告敗訴は 想定内

2025年03月14日 20時56分46秒 | 判決どどいつ
今日の名古屋地裁判決から。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250314/k10014749621000.html

既に原告弁護団長の北村栄弁護士は控訴を表明している。

弁論準備は 傍聴できず 弁論・判決だけ 来てね

2025年03月13日 20時21分32秒 | 裁判
今日は判決言渡期日以外の傍聴にもお越しになった方々がいたと聞いたが、公開法廷で開廷するのは、口頭弁論(第1回期日・証人尋問期日・弁論終結期日・判決言渡期日など)だけなので、ご注意を。
その意味で、常時開廷しているわけではないし、短時間で終わる法廷も多い。
その中では、3月27日(木)の最終開廷日の午後1時以降が必然的に判決等で事件数が最も多くなっており、傍聴に向いていると思う。

(写真)三重県産木材使用というのは、このニュースで初めて知った。
いつ、どこで決まったのだろう。

津地方裁判所の新庁舎が完成
傍聴席ほぼ倍の最大84
駐輪場には三重県産木材使用
(県内ニュース | 三重テレビ放送)
https://www.mietv.com/news/2025030708-2/

最初で最後の「新法廷」を 千客万来に してみたい

2025年03月12日 08時47分28秒 | 裁判
明日から半月間、私の最後の法廷に臨む。

3/17午後1:15合議第1回口頭弁論
3/21午前10:20単独第1回口頭弁論
3/24午後1:10合議・単独判決言渡し
3/27午後1:10合議判決言渡し・午後3:00第1回口頭弁論・午後4:30最終口頭弁論

残すところ、公開法廷での私の期日はこれだけになった。
ぜひ傍聴しておきたいという希望もあったので、無駄足にならないように、開廷日時だけお知らせする。これ以外の日時は公開法廷には出ないが、今週初めにオープンしたばかりの津地家簡裁の新庁舎の見学も兼ねて、是非お越し下さい。

津地裁新庁舎を公開 デシタル化見据え、無線LAN導入/三重 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250308/ddl/k24/010/053000c

(写真)新庁舎
私は着任以来4年間、左奥のプレハブ仮庁舎などで仕事をして来た。

地震・津波の 予測はできぬ「感想戦」も 逃げられる

2025年03月11日 20時50分44秒 | テレビ
昨夜のNHKスペシャルから。
「感想戦 3月11日のマーラー」
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025031022097
きちんと「感想戦」をしないと、また同じ過ちを繰り返すというのが「失敗学」の教えるところ。
大失敗を犯したのに、まさか、これほど簡単に元に戻るとは思わなかった。
日本人は「忘れっぽい」にも程がある。
(写真)横浜も大揺れだった。
よく当時の映像で出る窓ガラスが割れて飛び散るビルから人々が慌てて飛び出て来るシーンは、実は横浜・関内駅前である。たまたまその事後処理の事件を横浜地裁で担当した。
自宅での自由研究日だった司法修習生の一部は、近隣の横浜スタジアムでオープン戦を観ていたが、慌てて横浜地裁に避難して来た。