ドラマ化された「イチケイのカラス」の放送が2回終わり、今夜は3回目。
過去2回は時間を延長してまで、オリジナル脚本の一話完結で判決を出しており、制作陣の熱意がうかがえる。
もっとも、フジテレビの番組を評価する立場の弁護士からは、裁判官が「捜査」をするのはおかしいという批判が出ており、監修の弁護士も「捜査」という言葉を使うのはやめてほしいと頑張ったものの、プロデューサーに容れられなかったそうだ。
弁護士として、批判するのは当然のようにも思えるが、入間みちお裁判長のファンとして、敢えて擁護したい。
入間裁判長は、第1話では被告人の重要な情状を、第2話では被告人の無罪を明らかにする方向で、証拠調べを指揮していた。細かい刑事訴訟法の手続や用語からは確かに不正確と言わざるを得ないが、刑事裁判における職権行使のあるべき方向としては、決して間違っていないように思う。