弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

判決も資料に 加えてほしい「生活保護」の 分科会

2024年09月30日 21時20分47秒 | 判決どどいつ
R6.2.22生活保護切下げ集団訴訟判決から。

今週木曜日は、日弁連人権擁護大会シンポジウム。
今年は私のホームグラウンド名古屋での開催なので、リアル参加しようと考えている。
分科会は、次のとおり。

https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2024/241003_04.html

第1分科会の資料に判決例が見当たらなかったので、私が津地裁裁判長として出してきた生活保護関係事件の全6件の判決・決定をご紹介して参考に供する。
そのうち上から4件は、既に裁判所ホームページに掲載されており、先週言い渡したばかりの鈴鹿市事件②判決も間もなく掲載される見込み。

R4.10.20鈴鹿市事件①執行停止決定


R4.11.24鈴鹿市事件②執行停止決定


R6.3.21鈴鹿市事件①判決


R6.9.26鈴鹿市事件②判決(ニュース)


R4.6.16志摩市事件判決(新聞記事)


原告側の6連勝。
ただし、志摩市事件は名古屋高裁で逆転敗訴が確定している。私の著書「『裁判官の良心』とはなにか」208〜211頁参照。
ともあれ、津地裁部総括就任後約3年半で生活保護関係事件は全て終結することができ、ほっとしている。

東一二大 東東一東 東大東一 一一一一一?

2024年09月29日 13時31分11秒 | 弁護士任官
超難問!
久しぶりに「裁判所オンブズマン」から出題。

(問題)これは何の順序でしょう?
(ヒント)
「東」は「とう」と読み、「大」も本来は「おお」ですが、略語にした場合は「だい」と読むようです。
しかし「東大」とはあまり関係ありません。
また「一」と「二」はありますが、「三」はありません。

伊勢新聞の 一面だけは「袴田」ではなく「鈴鹿」事件

2024年09月27日 17時36分07秒 | 判決どどいつ
生活保護停止を取り消し 津地裁判決
鈴鹿市に命じる 自動車保有巡り(伊勢新聞)
https://www.isenp.co.jp/2024/09/27/117182/

昨日は私の法廷の判決言渡しにもテレビカメラが入った。
夕方から深夜にかけて各局のローカルニュースで報道されたようだ。
今朝の新聞では、
①伊勢新聞 一面トップ
②中日新聞 社会面と三重版
③朝日・毎日・読売 三重版
④日経・産経 掲載なし
という掲載状況だった。
多くの新聞の一面トップはもちろん静岡地裁の「袴田事件」再審無罪判決。

裁判所のホームページの判決掲載基準によると、①と②は地方紙なのでノーカウント。
しかし、③の全国紙(④の日経も含む4紙)のうち2紙以上に掲載されたので、基準を満たすことになった。
それも、つい最近の基準改正までは、全国紙でも地域面ではノーカウントという基準だったので、掲載0紙となってホームページ不掲載だった。
私が、旧基準では地方の地裁の判決はほとんど満たさないことになってしまうと意見した結果、改正されたようである。
しかし、本来は、三重県では伊勢新聞、東海3県では中日新聞のような全国紙を凌駕する地方紙は、全国紙に準じてカウントすべきであろう。

24時間 働けますか? 住み込み家政婦 過労死に

2024年09月19日 22時06分08秒 | 「あっぱれ!」判決
今日の東京高裁の逆転判決(水野有子裁判長)から。
24時間拘束の家事労働の末に女性死亡…
「労災」認める逆転判決 東京高裁
「労働基準法の例外」問題は残る
(東京新聞 TOKYO Web)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/355253

原告が控訴して東京高裁20か部からこの部を引き当てたのは、不幸中の幸いだった。

最高裁から 冷遇されて 退官相次ぐ 半世紀

2024年09月19日 08時26分38秒 | 人事
今朝の朝ドラ「虎に翼」から。

https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/episode/te/D3KRRG1PLK/

最近の「大量退官」の事態は、約半世紀ぶりなのではなく、その間にも綿々と続いてきたものと思われる。

「東大王」の 最終回も 放送しないで「ドベゴンズ」

2024年09月18日 22時36分21秒 | テレビ
https://thetv.jp/program/0000923093/197/

中日ファンの私もとっくに諦めているのに、消化試合の放送を優先するとはひどすぎる。
中日は今日も負けて最下位転落。
立浪監督の辞意表明というおまけもついた。
(写真)今夜のCBC番組表

名判決を 花火のように「長谷川コート」が 打ち上げて

2024年09月13日 21時04分08秒 | 「あっぱれ!」判決
日東電工の賠償増額 名古屋高裁判決
待遇格差訴訟(三重 - 毎日新聞)

https://mainichi.jp/articles/20240913/ddl/k24/040/106000c

名古屋高裁民事第2部が今週、数々の名判決・名決定を連発した。
そのうち上記記事の判決は、私が裁判長を務めた津地裁判決の控訴審。
おそらく他の部に係属していれば、それなりに画期的だった一審判決から更に前進することは望めなかったのではないかと思われる。

私が「高裁最後のリベラル派裁判長」と呼んできた長谷川恭弘裁判長は、今日限りで定年退官。
自称「地裁最後のリベラル派裁判長」として、深く尊敬し、憧れていました。
お疲れ様でした。

「アッコにおまかせ!」トド発言が とどの詰まりは とどめ刺す

2024年09月09日 21時29分55秒 | テレビ
和田アキ子『アッコにおまかせ!』が来春終了へ
放送開始40年も“トド発言”が決定打に(女性自身)
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2369479/

「『朝鮮人が 襲ってくる』と 襲ってはいない」と デマ飛ばす

2024年09月01日 13時37分08秒 | 世相
今日の中日新聞コラムから。

https://www.chunichi.co.jp/article/951976

同じ過ちを繰り返さないため、日本の黒歴史にも目を背けないようにしたい。