弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告→法科大学院教授になった竹内浩史のどどいつ集

濡れた煙草の 吸い殻なぞで 被告の嘘が 分かるのか?

2010年04月29日 02時20分47秒 | 判決どどいつ
27日の最高裁判決から。
4対1の評決で、原審・大阪高裁の死刑判決と、第1審・大阪地裁の無期懲役判決をいずれも破棄し、無罪の可能性を示唆して地裁に差し戻すという異例の結論だった。
5人の裁判官全員がそれぞれ個別意見を付した点でも極めて珍しい。
唯一、有罪認定を支持した堀籠裁判官(刑事裁判官出身)の反対意見の大きな論拠は、殺人・放火事件の現場マンションの階段踊り場に遺留されていた、被告人の濡れた煙草の吸い殻だったようだ。
(写真)破棄・差戻しを受けた大阪高裁・地裁