恒例の「アドリブ友の会」に参加して来ました。今回の講師は、下山田さん。FIHのブルース部門で2位を取った経歴の持ち主。最近は、10ホールズよりもクロマチックに力を入れてるそうです。参加者は、12名ぐらい。山梨県から参加の方も!
Band-in-a-Box(Mac版)というパソコン・ソフトを使ってパソコンで伴奏を流しながら、順番にソロを取っていくというのを何回もやりました。(
Windows版はこちら)
皆さん、何回も繰り返すうちにどんどんと「良い感じ」になっていくのが不思議。よくわからない…と言いながら、かっこいフレーズを吹いていたKさん。聞けば、普段は、ラジオに合わせて吹いたりしてるとのこと。なるほど…。意外とセンスを磨くのはそっちの方が早いかも。下山田さんも「センスが大事。理論は、後付け」と言ってました。
はじめは、Dマイナー・ペンタトニック・スケールを使ってソロをとりました。音の並びは、DFGACです。私は、メジャー・ペンタトニックは、覚えたんですが、マイナーは覚えてなくてどうしよう?と思ってたんですが、「メジャーを覚えたら、マイナーも覚えたことになる」というオチでした。つまり平行調の関係にあるスケールは、音の並びと構成音が一緒なんです。ただ違うのは、はじめの音です。Dから始まるDのマイナー・ペンタトニックは、DFGACですが、FからはじめてFGACDとするとこれは、Fのメイジャー・ペンタトニック・スケールとなるのです。言われてみれば簡単なことなんですけどね。参加して良かった!
続いて、G#の音を一つ足して、アドリブをします。構成音は、DFG#ACです。吹いてみてわかったんですが、これって、前回の
アドリブ友の会でやったブルース・スケール(ブルーノート・スケール)じゃないですか?
さらにDのマイナー・ペンタトニック・スケールにEとBを足して、DEFGABCDとしてアドリブです。これは、ドリアン・スケールとかドリアン・モードって呼ばれているスケールです。Cのメジャー・スケールCDEFGABをDから吹くとこのスケールになります。構成音は同じだけど、違う響きがするのが不思議といえば不思議。
最後は、クロマチック・スケールでアドリブ。ドリアン・スケールの間を埋める様に半音を足していきます。要するに全ての音を使えるということなんですけど。ただし、加えた半音は、経過音のみに使うということで。
さて私のソロはどうだったかと言うと「イマイチ」。どんどん使える音が増えるのに使ってる音はそれほど増えず。リズムも悪かったですね~。まあ、慣れてないから仕方ないんですけどね。「これからです、これから」
その他、CメジャーでFの音は、Cのコードで鳴らすとCぽくない(アボイドノート)とか、トニック、サブドミナント、ドミナントの話も。時間切れでそんなに詳しくはやりませんでしたが。あとは、各人の研鑽に委ねられました。
「4小節の感覚をつかむ」「コードの構成音を覚えた方が、後々、楽」などのアドバイスもありました。私自身、今回の「アドリブ友の会」で理論に対する苦手意識がなくなりました。下山田さんに感謝です!
私がオススメする理論の本は、
「山下洋輔のジャズの掟」。NHKの番組テキストを全音が再編纂したものです。イラストや写真が多くて親しみやすい本です。気に入ったら読んでみてください。まあ、私がすすめるのも変な気はしますが…。最後の章の座談会は、いろいろと発見があって必読です!アドリブ友の会に参加された方は理解が深まると思います。
アドリブ友の会は、今後素晴らしい企画が目白押し。もっとオープンな形でも開催予定。その時はお知らせしますので、お楽しみに。