世界中コロナで大変なことになっているが、そのどさくさの陰でとんでもない不条理が、日本の政治に浸透しようとしている。
ぜひ上記記事を読んでいただきたい。中村格氏というのは、あの女性ジャーナリストの準強姦事件の際に、逮捕直前にその執行を取りやめさせた、当時警視庁刑事部長であった中村氏である。総理のお友達であれば、女性にわいせつな行為をしても逮捕を免れることができるという、とんでもない前例を作ってしまった人物である。
このところ、官僚の権力者に対する忖度の度合いがより大胆になっている事が気になる。森友学園問題では、総理夫人がひとこと口添えすれば国の土地を8億円も値引きしてもらえるし、そのことがばれそうになると公文書まで大々的に改ざんする。改ざんの事実が明らかになっても、検察はそれを起訴しない。メディアでそのことが大々的に報道されても、堂々としらを切りとおす。公然と正義にもとる行動をとっていても、権力者の側に立っているかぎり自分は安全だということなのだろう。歴史による審判を畏れていないかのように見える。 というか、下手に正義を貫こうとすると、自殺に追い込まれたりしかねない、日本は既にそういう国なのだろう。
安倍内閣は先般、検事長の定年延長を閣議決定した。公文書改ざん問題で手心を加えた黒川検事長の検事総長就任は既定路線のようだ。一度でも自分たちのために手を汚したものならより信用できるということなのだろう。検察庁と警察庁のトップを抑えれば、もう誰も政権中枢に歯向かえるものはいない。日本はもう既に民主国家ではない。