昨日Jアラートが5年ぶりに発信されたが、最初に北海道と東京都の島しょ部に発信されたのが午前7時27分のことだという。私の記憶では、かなり長い間テレビのアナウンサーが何度も「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、または地下に避難してください」 とアナウンスを繰り返していた。ところが、実際には7時29分には青森県上空を通過していたのだという。私たちはその後も無意味な警報音と同じ文言のアナウンスを繰り返し聴かされ続けていたわけだ。
なんともおかしい話ではないか。日本にはアメリカから購入したミサイル迎撃システムがあるのではなかったか? 飛んでくるミサイルを打ち落とすというほど精密なシステムなのだから、瞬時に日本に着弾するおそれがあるかどうかぐらいは判断できるくらいでなければ用をなさないのではないか。もし日本の領土内に着弾するおそれがあるのであれば迎撃すれば良いし、その可能性がないのなら警報は必要ない。いずれにしろ何十分間もテレビの全チャンネルを占有して大騒ぎするのは行き過ぎというものではないか。
おそらく2017年当時、政府には国民に安全保障問題に関して、国民に危機意識を植え付ける必要があったのだろう。多分アメリカの要請に応じて防衛費を増額する必要に駆られていたのだろう。それで、まるで戦時下でもあるかのような警報音を響かせたわけだ。しかし、北朝鮮がミサイルをロシアや中国の方に打てるわけはないので、どうしても東の方向に打つしかない。大陸間弾道弾なら必ず日本上空を超えることになる。これからも北朝鮮がミサイル実験をするたびに、大仰に警報音を鳴らして戦争ごっこをするのだろうか。うんざりを通り越してなんだか恥ずかしい。
吉野家の牛丼並盛 + 肉だく