転職…もし転職するなら…☆
『ZECT』に入社して“ゼクト・ルーパー”として下積みをして、いずれは仮面ライダーに…!
『えっ!34歳じゃ無理?!採用は25歳まで!!』
分かりました。諦めます。介護の仕事を続けますよ!
ボクのフロアに先月末に入居されたお婆さんの話です。
入居前の情報では『ほぼ自立されている方だからホームでの生活に慣れれば全然問題ない。』とのことでした。
入居された日は『トイレに行かなくちゃ…トイレに…』の繰り返しで落ち着きがなかったのですが、翌日からは落ち着いて過ごされていました。
しかし入居から3~4日頃から異変が…
身体が後ろに傾いてしまい、とても一人で歩ける状態ではない。
更に排泄がピタリと止まってしまい、顔色は日増しに悪くなる。
入居当時は何となく会話出来ていたのに、この頃から名前を尋ねても『あぁ…あぅ?』と失語状態に…。
ボクは4日目で異変に気付きドクターに連絡を取ったが放置されてしまった。
更に3日後。痺れを切らし更に連絡の嵐を仕掛けるとやっと対応してくれました。
訪問看護士が来訪すると『きっと入居から1週間のストレスで認知症(アルツハイマー型)が一気に進んじゃったんだね。この低下具合はアルツハイマーの典型だよ。』と言われてしまいました。
食事は丸呑み状態で油断をすればティッシュペーパーや他の入居者の食事にも手を伸ばしてしまう始末。
他の入居者からは『あなた何でゴミを口に入れるの!』『ちょっと!それは私のおかずだよ!』と怒られ三昧…。
【怒られる】→【自信を無くす】→【認知症が進む】という悪循環…。
ボクにはそれを阻止することは出来ませんでした。
現在の訪問看護医療は“1クール14日間/月”と言う決まりがあります。
このお婆さんは12月1日から訪問看護を利用。
要は12月14日までは医療保険内で訪問看護を受けられるのですが、期間を過ぎれば実費で訪問看護士を雇わなければいけないのです。
これは家族にとって余りに大きな自己負担となる訳です。
お婆さんは自力で排尿・排便が出来ないので看護士が導尿・摘便を行い、健康状態を保っておりました。
しかし2週間の期限付き。
そこで頼りになったのはパートのおばちゃんたちでした。
普段は書類の提出期限は守らないし、お喋りばかりしているおばちゃんたちですが“薬を飲んでも出ないオシッコ”を言葉巧みに“出させて”しまうのです。
優しい声かけでトイレに連れて行き『そんなに難しいこと考えないで、ゆっくりやれば良いのよ♪』と魔法の様な言葉を投げかけると水道の蛇口をひねるようにオシッコが出るのです。
ボクもマネをしてみました。
『○○さん♪○○さんの好きなようにして良いんだからリラックスしてね♪』と。
しかし全く無理でしたよ・苦。
おばちゃんたちの“心のちから”が功を奏し、排泄に関しては薬に頼らずクリアすることが出来たのです。
そのお婆さんの口癖が『ラブちゃん…ラブちゃんがね…』なのです。
職員は皆『きっとラブちゃんて言うイヌかネコを飼っていたんだね。』と思っておりました。
そして昨日“ラブちゃん”がホームを訪れたのです。
“ラブちゃん”とはお婆さんの3歳になるお孫さんだったのです。
(ボクは直接会うことが出来なかったのですが、どうやらハーフの女の子のようで、パートのおばちゃん曰く“旦那さんの顔を見たけど東南アジア系だからブラジル人ね!”だそうで・苦笑。)きっとおばちゃんたちにとって地球ってのは3大陸位で構成されているのかもしれません。
入居してから認知症が一気に進んでしまったと思われていたお婆さん。
ラブちゃんと対面するや否や“まるで別人のように”話をし始め、ラブちゃんの世話をしたというのです。
環境が人に与える影響ってとてつもなく大きいのですね。
ボクらは入居してくる“お爺さん、お婆さん”をより良い環境で迎えいるのが使命です。しかし、どう考えたって“大好きな家族”に勝る環境はありません。
“心のちから”…。
『ZECT』に入社して“ゼクト・ルーパー”として下積みをして、いずれは仮面ライダーに…!
『えっ!34歳じゃ無理?!採用は25歳まで!!』
分かりました。諦めます。介護の仕事を続けますよ!
ボクのフロアに先月末に入居されたお婆さんの話です。
入居前の情報では『ほぼ自立されている方だからホームでの生活に慣れれば全然問題ない。』とのことでした。
入居された日は『トイレに行かなくちゃ…トイレに…』の繰り返しで落ち着きがなかったのですが、翌日からは落ち着いて過ごされていました。
しかし入居から3~4日頃から異変が…
身体が後ろに傾いてしまい、とても一人で歩ける状態ではない。
更に排泄がピタリと止まってしまい、顔色は日増しに悪くなる。
入居当時は何となく会話出来ていたのに、この頃から名前を尋ねても『あぁ…あぅ?』と失語状態に…。
ボクは4日目で異変に気付きドクターに連絡を取ったが放置されてしまった。
更に3日後。痺れを切らし更に連絡の嵐を仕掛けるとやっと対応してくれました。
訪問看護士が来訪すると『きっと入居から1週間のストレスで認知症(アルツハイマー型)が一気に進んじゃったんだね。この低下具合はアルツハイマーの典型だよ。』と言われてしまいました。
食事は丸呑み状態で油断をすればティッシュペーパーや他の入居者の食事にも手を伸ばしてしまう始末。
他の入居者からは『あなた何でゴミを口に入れるの!』『ちょっと!それは私のおかずだよ!』と怒られ三昧…。
【怒られる】→【自信を無くす】→【認知症が進む】という悪循環…。
ボクにはそれを阻止することは出来ませんでした。
現在の訪問看護医療は“1クール14日間/月”と言う決まりがあります。
このお婆さんは12月1日から訪問看護を利用。
要は12月14日までは医療保険内で訪問看護を受けられるのですが、期間を過ぎれば実費で訪問看護士を雇わなければいけないのです。
これは家族にとって余りに大きな自己負担となる訳です。
お婆さんは自力で排尿・排便が出来ないので看護士が導尿・摘便を行い、健康状態を保っておりました。
しかし2週間の期限付き。
そこで頼りになったのはパートのおばちゃんたちでした。
普段は書類の提出期限は守らないし、お喋りばかりしているおばちゃんたちですが“薬を飲んでも出ないオシッコ”を言葉巧みに“出させて”しまうのです。
優しい声かけでトイレに連れて行き『そんなに難しいこと考えないで、ゆっくりやれば良いのよ♪』と魔法の様な言葉を投げかけると水道の蛇口をひねるようにオシッコが出るのです。
ボクもマネをしてみました。
『○○さん♪○○さんの好きなようにして良いんだからリラックスしてね♪』と。
しかし全く無理でしたよ・苦。
おばちゃんたちの“心のちから”が功を奏し、排泄に関しては薬に頼らずクリアすることが出来たのです。
そのお婆さんの口癖が『ラブちゃん…ラブちゃんがね…』なのです。
職員は皆『きっとラブちゃんて言うイヌかネコを飼っていたんだね。』と思っておりました。
そして昨日“ラブちゃん”がホームを訪れたのです。
“ラブちゃん”とはお婆さんの3歳になるお孫さんだったのです。
(ボクは直接会うことが出来なかったのですが、どうやらハーフの女の子のようで、パートのおばちゃん曰く“旦那さんの顔を見たけど東南アジア系だからブラジル人ね!”だそうで・苦笑。)きっとおばちゃんたちにとって地球ってのは3大陸位で構成されているのかもしれません。
入居してから認知症が一気に進んでしまったと思われていたお婆さん。
ラブちゃんと対面するや否や“まるで別人のように”話をし始め、ラブちゃんの世話をしたというのです。
環境が人に与える影響ってとてつもなく大きいのですね。
ボクらは入居してくる“お爺さん、お婆さん”をより良い環境で迎えいるのが使命です。しかし、どう考えたって“大好きな家族”に勝る環境はありません。
“心のちから”…。