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山を楽しむために生きる。

落合商店【川越・新河岸】の記憶☆

2019年08月27日 09時44分00秒 | 色々な話
おはようございます。

ステロイドを服用してからすっかり体調も良くなりました。今日は再診のため耳鼻咽喉科に来ています。

ボクは1972年に埼玉県川越市寺尾で生まれました。最寄りの駅は『新河岸』。
あの有名な『川越』のとなりにある小さな駅です。

その『新河岸』の駅近くの線路沿いにその店はありました。


『落合商店』

ボクが物心ついた頃から『落合商店』はあり、ボクの父曰く「40年以上前にオーディオスピーカーを引き取って(買い取って)もらったことがある。店主は俺(父)と同年代だった。」らしい。


そんな『落合商店』はボクが物心ついた頃からゴミ屋敷のようで店の中に入った記憶がない。
店に入ったことはないが中学生の頃に夜な夜な人目を盗んで店の横に置かれた自販機でエロ本を買った記憶はある。

しかし『落合商店』はゴミ屋敷ではなく、妹の旦那によると「電化製品を水道水で洗ってリサイクルする方法を編み出した店主がテレビの取材を受けていた。その業界では有名な店らしい。」という話は聞いたことがあった。


いつもは素通りする『落合商店』だが…虫の知らせだかなんだか気になり、トップの写真を撮ったのが2019年8月2日(19:26)だった。


そして虫の知らせは的中した。



2019年8月22日(12:16)
店の前を通ると解体作業が始まっていた。 



店の裏に生い茂っていた木々は綺麗に伐採されていた。


そもそも『落合商店』とはなんだったのだろう…。

街の景色に溶け込むことなくそびえ建っていた異形の存在…。

店内に人影を感じた記憶はあまりないが…かと言って完全に放置されている様子でもなかった。

店の天守閣に逆十字が建てられているからもしかして…教会!…黒教会!!

なんて考えたこともあった。


2019年8月23日(10:14)
店の横を通るとなにやら人影が見える。


外国人男性2人と女性1人が解体作業を行なっていたた。


物心ついたころからある建物が遠い異国から来た人達によって片付けられる。
なんとも言えない郷愁を感じました。


なんだかとても寂しい気持ちになり、池袋行きの電車の中から彼に言葉をかけようとしました。
しかし言葉は出て来なかった…。



2019年8月24日(22:37)
遼生さんのライヴ帰りに店の前を通る。


まだ凛と建っている。


店内はすっかり静まり返っている。


ひとつの歴史が終わる瞬間とは儚いものだ。



でもこの瞬間は忘れたくないと思った。



2019年8月25日(10:57)
久し振りに熟睡した朝。寝坊してしまった。


まだ一夜明けただけだしなにも変わってない。
この日は日曜日だから解体作業もお休みかな。
でも窓は開けられているな。
(当たり前のことですが建物及び敷地内の物には一切触れておりません。)


この建物が建てられた頃、この辺りはどんな風景だったんだろう。


ボクは生まれていたのかな?


ここは夢と希望に満ちた場所だったのかな?


ここから東武東上線(池袋ー川越)で行き交う時代と人を見守って来たのかな。

ここには色々なものが詰まっていたんだな。


2019年8月26日(7:27)
駅に向かう途中に店の前を通る。 



いつもと変わらない朝。
でもやっぱり通り行く人や電車を見送っているように見える。


そしてその夜…。(19:50)
店を見てハッとした。


今日の朝まであった天守閣のアンテナや2階までかけられていた梯子そして看板。
それらが全て外されていた。


ボクは覚えてる?覚えてない?
そうだ。これがきっと創業当時の看板だったんだ。

なんだかこの場所だけ時間が逆さまに進んでいるように思える。

きっとこれは忘れてはいけない記憶。

『新河岸フィッシングセンター』も『おすし雑貨研究所』もなくなってしまった。

『新河岸フィッシングセンター』も『落合商店』も『新河岸』で生きて来た人達にとっては記憶に残っている場所。

だけどインターネットで検索しても何も出て来ない。それはとても寂しいこと。

だからボクは『落合商店』の記憶をこのブログに残そうと思いました。

もう次にここを通る時はもう建物はないかも知れない。でも出来る限り『落合商店』の最後を記憶として残したいと思います。


ケセラセラ☆

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2 コメント

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Unknown (picnic009)
2019-08-27 10:01:30
おはようございます。

なんだろう… 上手く言葉に出来ないけど …
『異世界感』を感じたよ。懐かしくも悲しいような 哀愁漂う不思議な感覚…
その場に行けば もっと強く感じたかなぁ。
素敵な話をあり牙狼ございました。(^-^)
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Unknown (gorussa-megolly)
2019-08-28 22:24:36
見事なまでの以心伝心。それが伝えたかったことです。その建物がそこに存在していたことには意味とか縁とかあると思うと…哀愁というか郷愁というか不自然な感覚を覚えます。

嬉しいコメントありがとう(^o^)
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