こんばんは。
『老子』の言葉に『功遂げ身退くは天の道なり』というのがあります。
溢れるほど注ぎ込んだ水はすぐにこぼれる。
鋭く研ぎ澄ました刃物は折れるのも早い。
部屋いっぱいに財宝を貯め込んでも守りきれない。
偉くなって得意顔をすれば足を引っ張られる。
ボクは11年間、小さなコミュニティだったけれど組織のトップに立って仕事をして来ました。
その間、トップにいることに優越感を感じ、トップに居続けることに拘ったがために惨めに陥落しました。
だからこそこの言葉の意味がとても良く分かります。
『仕官して自分の地位を安泰にするなら中くらいの位置から上に昇らない方が良い。前に50人、後ろに50人といったところなら辱めを受けることもないし自分の地位を危うくすることもない。』
今思えば本当に自分は愚かだったと思えるけれどトップに居続けることに拘ってしまった。
けれどそんなところに自分が求めていた価値はないと分かった今、この言葉の意味も凄く分かる。
トップではなく真ん中くらいにいた方が恩恵が大きかったり、実は色々と思い通りに出来たりする。
先頭や後尾にいなければ被弾することもないからやっぱり真ん中にいる方が安全なんだと思う。
こうやって身をもって培った経験はまた再び胎児の遺伝子に組み込まれて行くんだろうね。
ケセラセラ☆
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