GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

人間模様

2006年04月28日 00時21分02秒 | 介護のお仕事
今日(もう昨日か・・・)は、会社が昨年末から経営権を買い取った
特定施設にヘルプに行って来ました。

この施設。元々はとある企業の社宅(マンション)だったのですが、
介護保険制度開始と同時に老人福祉施設へと姿を変えたのです。
始めはケア・ハウスとしてスタートしましたが数年前に申請を行い、特定施設になったのです。

バブリーな雰囲気が漂う館内・・・
(写真は休憩室。他に多目的室など空部屋多数。)

入居者の要介護レベルはGHより断然重い。
職員の配分も少ないからこりゃ大変だと思う。

かなりカルチャー・ショックを受けました。

拘束衣を着させられたお婆さん。ベッド柵で拘束なんて当たり前。
(うちのホームは、どんなにオムツを外されても、どんなに汚されても拘束衣なんか着させていないし、どんなに転倒の危険があっても柵で拘束せずにケアしてますぜ・恕!)

色々な人間模様が渦巻いていました・・・

アルツハイマー性認知症の妻を必死に面倒見る旦那。
引きつった様な笑顔と不安が入り混じる表情で奇声をあげる妻・・・。

真っ暗で、足の踏み場もない、まるでゴミ屋敷のような
部屋に閉じこもったままのお婆さん・・・。

MRSAに感染し隔離されたお婆さん。
会話は勿論、意思の疎通も難しいため見ていて痛々しかったなぁ。

見た目はしっかりした感じのお爺さん。
ずっとずっと・・・部屋でけん玉をやっていました。

極めつけは暴力爺さん。
(うちのホームにも暴爺はいるが、ちょいと違う!身体がデカイのだ!)
排泄介助、更衣や入浴は3~4人がかり。
精神疾患が激しいため、状態が悪い時は手がつけられないらしい。
床には爺さんが吐き散らした唾が散乱・・・。
家族はいないのだろうか?
部屋にあるのは布団とオムツと洗面用具だけ。
・・・そしてMRSAに感染。隔離中。

今までの経験を生かして頑張りました。
そして本日、最後のケア。

暴力爺さんの食事介助(1人で。)・・・ボクはヘルプなんですが?

数時間前に排泄介助でお会いした時は
『おう!なんだコノ野郎!ぶん殴ってやる!!』
と手荒い歓迎をしてくれたお爺さん・・・
女の子の腹をガンガン殴っていました。必死に両手を押さえましたが・・・

入室前にマスク、手袋、防護エプロンで完全装備。
『怒らせないようにね。』とエールを送られGO!

爺さんはなかなかのイケメン。しかし会話は成り立たなかった。
こっちは空返事を繰り返すのみ・・・
そして・・・
『うまい・・・。うまいなぁ。このコロッケ。』
『おう。ありがとう。助かるよ。』
と終始ご機嫌な様子。

良かった。何事も最後は上手く締めくくれると気持ち良いよね。本当に良かった。

今日は本当に勉強になりました。







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