Sydney Yajima


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蓄財

2016-05-09 01:59:32 | 経済
お金は、うんこに似ている。
貯めすぎると便秘になり、使いすぎると下痢症状を起こす。
それぞれの感覚の中でほどほどを見極めるのは、簡単に見えて難しい。

良いことを教えてくれた人がいた。

お金と言うものには気を付けろ。
という事だ。

どういう意味か。

それは、100万持てば、1000万欲しくなり、1000万持てば1億欲しくなる。1億持てば10億欲しくなり、欲望には際限がないと言う話だった。

たしかに、その通りだ。

小さな町で、小さな幸せを求めるか、大都会で、大きな欲望にかられて生きるかは、もちろん本人次第だ。
だが、どちらにしても、気を付けることは、同じなのである。

ところで、パナマ文書が大きな話題をさらっている。
他にも次々と仕掛けが起こっているのは、うんこが詰まりすぎて 設備投資に回らないために、世界経済が止まってしまったからだ。
経済は回らなければ面白くない。
このまま経済が停滞してしまうと、戦争をしなければならなくなってしまう。

だから、なんでも、いい。
どこの国でもいい。
ともかく、金を借りてでもいいから、どんどん使ってほしい。

と言う意味だ。

八百長

2016-04-28 02:26:30 | 経済
私を含めて、多くの相場師や投資家が、アホらしくなって株をやらなくなったのには理由がある。
それは、2008年の金融危機だ。

もし、あなたが、例えば、小さな文房具店を経営している商店主だったとする。
あなたの顧客になるのは、小学生であるかもしれないし、大学生であるかもしれない。もしかしたら、どこかの会社に納入できるかもしれない。
ともかく、あなたは多くの顧客たちの動向を探り、自分のマーケットを広げていこうとするだろう。
そして、もしかしたら、強力な大資本の文房具店が隣にできるかもしれない。
あるいは、学生たちが引っ越してしまうかもしれない。
あるいは、少子高齢化で子供たちが減ってしまうことだってあるだろう。

そうして、あなたのビジネスは、破たんしてしまうかもしれない。

そもそも、大きくても小さくても、商売というものは、そういう危機と向き合いながら、生き延びていこうとするものである。

だが、金融機関は違った。
少なくとも、つぶして当然の金融機関たちに、米国政府は、ジャブジャブと金を入れて生き残らせた。
悪しき金融機関たちは、投入された税金を、あたかも自分たちで得た当然の利益配分のように、自分たちへのご褒美としてボーナスとして受け取った。

この時点で、多くの投資家たちのやる気は失われた。

アホらしくなったのである。

投資家たちは命懸けで勝負をしている。
彼らは、そういう八百長を堂々とやっているアメリカの資本主義に落胆し、愛想をつかした。

同じことを、中国が去年やった。

「またか・・・」と思った投資家たちは、ただ、そっぽを向いた。

そういうことを、繰り返していると、いずれ資本主義そのものが、立ちいかなくなるはずだ。という議論は、あまり誰も語らない。
金融機関たちは、おおきすぎてつぶすわけにはいかない。という理屈は、実にわかりにくい。
ダメなものはダメなのだ。


イエレン議長

2016-04-27 04:39:00 | 経済
もし年内に、米国が金利を1%上げたら、どうなるか?
これは、間違いなく世界中のお金が米国を目指して流れていくはずだ。

例えば、韓国の4割近い輸出産業の基本が、スマートフォンであるということを思い出してほしい。
スマートフォンだけに、偏って輸出をし、あるいはその関連の電池産業などに、注力していた韓国は、1920年代の日本に実に似ている。
日本は当時、生糸に乗っかって生きていた。
生糸生産を国の事業の中心にし、そして、輸出産業の4割が生糸産業だったのである。

その事業がその後、どうなったのかは、御存じの通りだ。

世界恐慌の、引き金は、金利政策だ。
引き金を引きのは、米国のイエレン議長である。

そして、それは、10月ごろに起こるだろう。と私は見ている。

中国の場合は銀行が破たんすることによって、国内の信用不安が起きることだ。
それを抑えるために、軍事的な挑発が増える可能性が、今後世界を不安定にさせていく。


オイル価格

2016-04-27 02:43:46 | 経済
オイル価格が、上がらない。
上げたい人々が、いないわけではない。
ただ、上がらない。

サウジアラビアが、今まで、まったくアメリカに協力的ではなくなった。
シーア派のイランとスンニー派のサウジがもめ続けている。
緊張はかなり高い。

見えない形で、さまざまな戦いが起きている。
この戦いが表面的に出てきたときは、中東大戦争になっていることだろう。
その先には、第三次世界大戦さえ予測できる。


中国経済が崩壊しつつある今、大統領選を控えて、あまりにも不安定な時代になりつつある。


5月

2016-04-24 14:10:58 | 経済
パナマ文書の詳細が出てくる。
5月は、相当大きなショックが、政治家、企業家、あるいは投資家に及ぶ。
もちろん、先に目のある人間は、とっくの昔に、放り出している。
特に、ポンドという実はボロボロの通貨を、今まで支えてきた とても悪い秩序が、崩れようとしているまさにこのときが、ドイツにとっては正念場であるはずで、米国の大統領選挙という年にぶつけてきたのは、偶然ではなく、必然だ。
今後も、次々とポンド崩壊を仕掛ける。



エクソンとロックフェラー

2016-04-22 16:59:58 | 経済
一切の交渉を受け付けず。
たった、ひとこと
「私たちは、あなたがたエクソンとの関係を切ります」
とロックフェラーは宣言し、そして持ち株のすべてを売り払った。


昨日書いた、9・11と、この事象は、実はつながっている。

19世紀が石炭の時代だったとすると、20世紀はまさしくオイルの時代だった。
オイルのために戦争が起き、オイルのために人が何人も死に、そして、オイルのために、世界が構築されたといっても、過言ではない。

中東は、そのオイルのお陰で、多くの金持を輩出した。

だが、オイルの時代は、今や終わろうとしている。

新しいエネルギー革命が起こりつつある。
それは、多角的に電気を利用する時代だ。


パナマ問題

2016-04-07 03:44:00 | 経済
節税をすることは、罪ではない。
人は、どうにかして、少しでも税を少なくして、自分のたくわえを増やしたいと願うものだ。
しかし、脱税はいけない。
脱税は、罪である。

いやしくも、国家の元首たるもの・・・
と大上段に構えて、言う。

多くの国民の税金を預かっている本人が、脱税をしていれば、国民は、あきれるだろう。
そして、退陣を迫り、時には、暴動に発展さえしかねない。


日本の首脳たちの脱税は今のところ、出てきていない。
セコムなどの企業の脱税はしかし、今後、問題になるはずだ。


イギリスの首相、ロシアのプーチン、中国の習近平、エトセトラ・・・
の人々が窮地に立たされている。

ロシアのプーチンと中国の習金平は共同戦線を張って、陰謀だと騒ぎ、あるいはパナマを攻撃してでも誤魔化すことに必死になっている。

こういう社会不安は面白いと感じる人が多いかもしれないが、実は、あまり面白くないのだ。

というのは、作用があれば反作用が起こり、それは、時に、大きな問題へと発展しかねないからだ。
例えば、革命というものは、いくつかの要素のなかで、恐らく絶対といっていい要素があるとしたら、それは不況である。
大不況が続くと人々は、不安になり、不満が募る。
ジニ係数という数値がある。
この係数は一つの社会不安を測ることができることになっているが、文化や民族によって当てはまる場合とそうでない場合がある。

今、中国の荒廃は、まぎれもない事実だ。
だが、彼らの中から革命を志す人は、皆無だといっていい。
暴動は起きている。
それは給与の不払いに対してであったり、あるいは、国に不満があったりするにしても、しかし、革命というものとは全く種類が違う。

革命とは、現在の主導権を持っている国の中枢部が、手をかして起こすものだからだ。

例えば、明治維新は革命であったと私は思っている。
当時の政権・・・江戸幕府がギブアップしたのは・・・陰に勝海舟という男がいたからだ。

彼が、中枢部にいながらも、革命を押した張本人だったことを、あまり歴史家たちは語らない。
それよりも坂本龍馬や、西郷隆盛を語ったほうが、絵になるからである。


さて、中国に革命が起こるか?
と聞かれたら、そう・・・私は 首を横に振るだろう。
中国共産党は、まだまだ長く続く。永遠に続くとは言わないが、しかし、崩壊もしないだろう。ただ、内部の闘争はますます混迷するはずで、それは、多くの幹部の国外脱出を促すことになるはずだ。

パナマの隠された書類が、大量にリークされた・・・
こんなことは、偶然に今起こったことではなく、また、メールなどで、取り出すにはあまりにも大量の書類なので、到底不可能だったということを合わせて考えれば内部に深くかかわる人間の犯行で、ハードドライブを持ち出したに違いなく、それは、訓練を受けたスパイでなければできないことだった。
なぜ、今なのか?
もっと言えば、傷ついたのは、米国のいう事を聞かないイギリスの首相や、ロシア、それに多くの中国の幹部たちだったということだ。

たまたま、何かが起こった。
と、いうものではなく、必然的に起こした、というほど単純でもない。
なぜなら、これは序章に過ぎないからだ。


間違った解釈

2016-03-27 08:35:04 | 経済
ゼロサム社会という言葉がはやったことがある。
誤解を恐れずに、ざっくり言えば、誰かが得をすると、その分 ほかのだれかが損をしているという話だ。
まるで、質量保存の法則のような話だが、時間軸を厳密に限ると、これは、経済には当てはまらない。
当てはまると、バブルは起こらなくなる。

バブルというものは、まったくないものを、あるように錯覚するところから始まる。

多くの人が、錯覚をしている状態は、ほとんど熱病にかかっていると言ってよく、ある時 冷や水をかけられて目が覚める。
タイミングは様々だ。
大抵は不動産の下落が、兆候になる。

なにしろ日常にかかわるのは、不動産価格だから、庶民の関心も高い。
そして、右から左へならへ と次々に不安と不信、それに自信喪失が起こる。
これが、バーストの瞬間だ。

まさに今の中国だ。韓国だ。
彼らの負債は、今後長い時間をかけて、実働で払っていかなければならない。

アジア危機のとき、韓国はV字回復をした。
助けたのは日本だった。
だが、今の冷え切った関係では、日本はどの程度まで韓国を助けようとするかは、分からなくなってきている。

ゴールドの価格が上昇に転じている。
もう少し上がる余地があるのだそうだ。
だが、天井はさほど高くはない。
そこで、下落に転じるのは、中国のバブル崩壊とリンクするタイミングだろう。

今、ゴールドが上がっているのは手持ちの元資産を安全に移行させようとしている人々がたくさんいるからだ。



ゴールドの投資について

2016-03-10 01:59:24 | 経済
ゴールドを持つことで、安心を得ることができる。
そう考えている人は多い。

その考え方には、一定の理解ができる。

ゴールドは、洋の東西を問わず、いつの時代であっても 黄金に輝き続け、不変の価値を持ち、錆びることなく、重宝され続けてきた。
本当の富とは、ゴールドを保有することだ。
そう豪語している、ユダヤ人を私は知っている。
彼は、ドルを信じない。
もちろん、土地に対しても価値をさほど認めない。
常に、ゴールドを金庫に眠らせている。
そう、眠らせているのである。

もちろん、ユダヤ人の歴史の中で、ゴールドは多くの危機を救った。
殺されそうな場面で、「金だぞ」の一言で、何度も命を救ってくれたのも、ゴールドだ。

今、ゴールドの位置はどこにあるのだろうか?

1974年以来のチャンスだと言う人もいる。

ゴールドはインフレのときにこそ、真価を持つ。
当時の世界はインフレの真っただ中だった。
インフレが進むと、ゴールドの相対価値は上がるからだ。

だが、今の世界はどうだろうか?中国発のデフレが世界を覆っている。
少なくとも、日本はマイナス利率をさえ導入し、いずれ、スイスを超えて世界でもっとも低い利率を更新するに違いない。
それも、これも、デフレへの対抗策だ。

こういう時に、ゴールドが上昇するだろうか?

私は、そうは、思わない。


少なくとも持ち続けることにおいて、多くのリスクがある。
オポチュニティー コスト と言う奴だ。

もちろん、私は間違っているかもしれない。
だが、そう思ってはいないあなただって、正しいとは限らない。









潜在的な不安

2016-03-07 23:47:36 | 経済
アメリカの雇用率が発表され、やや安どの声が聞こえる。
しかし、世界を覆う不安は、中国発の不況だ。
中国はG7からも、様々な批判を受け、それをかわすために、様々な言い訳を用意している。
新しい市場・・・社会主義らしく、国民の生活向上を打ち出すなどとしている。
だが、中国からの資金流出はとどまるところを知らない。
オーストラリアは資源輸出国なので、過去五年の60%にも及ぶ石炭価格の下落はまともに、影響を受けている。
ブラジルなどの新興国の不況は25年ぶりの最悪期に入っているのだ。

しかし、今の状態はまだまだ、始まりに過ぎない。

世界を覆うのは、いつも 希望と不安の二つしかない。
希望をもつ人々は、希望から自分の投資計画を立てるだろうが、不安を持つ人々は、いかに持っている資産を守るかということしか考えない。
どちらが、正しいということもなく、間違っているということもない。

ただ、今は、誰の目にも不安が勝っていると映るはずだ。

朝鮮半島の没落

2016-02-29 18:43:03 | 経済
経済が回らなくなると、国はどうしようもなくなる。
韓国は、一時、中国と米国の両方に良い顔をして 蝙蝠外交というものを行っていた。

しかし、それは、もう終わりだということは、周知の事実で、北朝鮮が核実験をした際、朴大統領は、中国へ電話を入れたが、無視された。
無視というのは、何よりも侮辱である。
その侮辱を、国際的に笑われながら、だが、しかし、朴大統領はそれでも中国の袖にすがろうとした。
だが、無視され続けたのだ。

中国は、そもそも韓国を信用してはいない。
利用をしようとはしたかもしれないが、それ以上でもそれ以下でもなかった。

米国は、じっと見ていた。
そして、決断をする。

韓国を貧困のどん底に落とす決断だ。
米国とともに、朝鮮戦争を戦った勇士だと自負しているおじいちゃんたちは、まだ、生きている。
だが、彼らはもう社会的に影響力を持つ立場の人たちではない。
遠く、引退した人たちだ。

米国は、韓国を為替不正操作国に認定し、関税を韓国製品にかけることになるだろう。
また、今の韓国製のサムソン ギャラクシーのアンドロイドには、コンピューター ウイルスが侵入する事件が続いており、社会的に、あるいは世界的に大事件となりそうだ。

インドではサムソンの最新スマートフォンほどの性能ではないが、それでも十分に対抗できる機能をもったものが、420円で売りに出された。
そう、420円である。
スマートフォンは、もはや マーケティングでは、ドッグ(犬)になりつつある。
そう、あっという間にマーケティングサイクルが進み、スマートフォンの価値が下がってしまったのだ。

現在、業界最大手のアップル社のIPHONEでさえも、まだ価値を保っているが、2年以内に、新しい価値を見出さなければ、次々と安値攻勢をかけられるだろう。

時代は、残酷だ。
あるものは後退し、あるものは、消え去る。
そしてあるものは、復活し、あるものは、王道を極め続ける。

韓国の場合はポスコが経営再建を模索しつつあり、サムソンは、シェアを減らし、現代自動車は、新しい時代の車・・・スマートアシストに追いつけないまま、ただただ時間だけが過ぎ、片隅に追いやられようとしている。



上海下落

2016-02-25 23:26:12 | 経済
上海株価が今日、6%越えの下落幅を出した。少なくとも中国政府が3度は午後に介入して買い支えをしている・・・にもかかわらず・・・である。
これは、春節が終わり、本格的に株式の売買が始まったと同時に、上海株を売る動きが出てきたといえる。

日本は、こんな中、消費税を上げることをためらい始めた。
実にオロオロした政策だ。

消費税を、上げるためには、給与所得を上げなければならないのに、そこは、中途半端な上げ方だから、うまくいかない。
今、日本の景気は、しかし、さほど悪いわけではない。
もちろん、日本に住んでいない私が言うのは、いい加減に聞こえるかもしれないが、しかし、海外の状況からみて、あるいは過去15年間の状況から見ても そこそこ上昇しつつあるではないか。

中には、良い企業文化を持ったところと、あまりよくない文化を持っているところに分かれるという意見もあるだろう。
私もそう思う。

日本のモノづくりは、優れていると 日本人のみならず世界の人々が認めている。
それは、日本を大嫌いな韓国のもっとも激しい反日団体の超がつく人に聞いてみても、苦虫を噛みしめたような顔をしながらでも、認めることだ。

だが、私の本当に日本のもつ力というものは、企業の存続を続けている・・・と言う点だと思う。

日本の古い企業は、ギネス記録を持っているのをご存じだろうか?
そう、世界で最も古い会社は、日本にある。

日本の恐ろしさは、単に技術力ではない。
連綿と、ち密に残すその、粘り強さと仲間を大切にしながら存続する人間たちなのである。

世界で、200年以上続く会社は5586社あるがそのうちの半分以上の3145社が なんと、日本にある。

日本は、つぶれない。つぶされることはない。ただただ、連綿と存続するのである。
このことを、信じて疑ってはならない。



大恐慌の足音

2016-02-25 00:26:50 | 経済
それほど遠くではなく、いや、むしろ、かなり近くでそれは聞こえる。
とても大きくて恐ろしい奴だ。
それは、多くの命を奪うだろう。

大恐慌だ。


大恐慌は、デフレとともに来る。
今、日本の株価が下がっているのは、円高のせいで日本の企業の実績が悪いからだという人がいるが、それが全てではない。
物が売れないのだ。

物を買う人が居なければ、在庫が積もってしまう。

物価は、わずかでも上がればそれは良い景気をもたらすことができるが、下がれば、インフレよりも悪い。
消費税を上げることで、人工的に物価の上昇率を達成することができるかもしれないが、同時に、人件費を上げなければ人々は枯渇する。
2%消費税を上げるなら、2%一般庶民の所得を上げてやらなければ、吐き出しになり、一部には生きていけなくなる人が出てくる。

ヨーロッパの難民問題が深刻だ。
ヨーロッパを南北に二分して、ノース ユーロ とサウス ユーロにするという議論が出ているそうだ。
そうでもしなければ、生き残れない人が出てくるからだ。


なにしろ400万人の難民だ。
毎日2000人近く増えているのである。

ヨーロッパはナイーブな反応をしているが、強硬派が出始めている。
つまり、排他的な集団・・・レイシストの台頭である。
不況によって、不満が集まり、弱い立場の難民に怒りが向かうことは、火を見るよりも明らかだろう。

インドについて

2016-02-21 11:10:04 | 経済
商社マンでインドに駐在した経験がありか、外務省の派遣でインドに行ったことがあるか、あるいは、よほどインドの文化に興味があるか、おそらく、そのどれでもない、大半・・・9割以上の日本人は、インドのことをあまり知らない。
今までの人生の中で、インド人に出会い、話をし、あるいは友達にいると言える人が何人いるだろうか?
商社マンであっても、友人にインド人がいると言える人は、少ないかもしれない。
異質だとか、異文化だとか、様々なことを言うことは 簡単だ。
だが、彼らを知らずに、彼らのポテンシャルだけに魅力を感じて投資をして金儲けをしてやろうとする企業は、恐らく しくじる。

私の知るインド人たちの話をかいつまんでする。
まず、インド人の定義だが、例えばフィジー島にもインド人がたくさん住んでいるが、彼らはすでにインドの文化を継承しておらず、していても、わずかなので、インド人のカテゴリーからはずそう。
ヨーロッパにいるジプシーたちも元々はインド人だったかもしれないが、しかし、彼らもインド人の定義には当てはまらない。
ではバングラディッシュとかパキスタンはどうだろうか?
彼らは、血という意味ではインド人である。イスラム教によって、分断された違う文化を持ち始めた時点で、しかし、本来のインド人ではないと、一応、混乱を避けるためにインド人と別のものとしよう。

インドは多くのプロビンスに分かれる。
言語も複雑だ。
お互いが会話できないほどの違いもある。
もちろん、世界最古とも言われるサンスクリット語が語源となっているにせよ。

インダスの矢と呼ばれる大きな原爆を爆発させた時代があったとインド人の多くは信じている。
当時の、記録や様々な文献はインダス文明によって継承されていたが、神話だと馬鹿にできないほど詳細で、秘密が多く、おもしろいことに、ナチスが、その多くをドイツに持ち去って、それを基に、様々な武器や科学の発達そしたのだという。

コヒヌールという名前の有名な、ダイアモンドがある。
インドでは、ダイアモンドをかつて生産していた。
現在でもダイアモンドカッティング工場はボンベイにいくつかある。
原石を、58面体にカットする工場だ。
ちなみに、コヒヌールは、現在イギリス王室の女王の王冠に飾ってある。
インド人はイギリスに盗まれたと今でも恨みに思っている。
なにしろ400年間!!!イギリスから植民地として差別され、搾取され続けたのだから、彼らの白人に対する劣等感、コンプレックス 恨みは、例えば、韓国が日本に抱く 恨などとは比較にならないほど深く、暗い。

インド人は、日本が好きだ。
何しろその憎むべきイギリスを第二次世界大戦のときに、打ち負かしてくれたからだ。
敵の敵は味方
という簡単な構図ではないだろう。
だが、インド人は日本が大好きだ。少なくとも、日本が嫌いなインド人に私は出会ったことは無い。

インド人はしかし、中国人が大嫌いでもある。
これは、肌の色のせいなのか、長い国境線をはさんでの領土問題のせいなのかは分からない。
だが、インド人は中国人を信用していない。もちろん、中国人はインド人を下に見ているだけでなく、信用もしていない。
もっとも、中国人は自分たちだけが偉いのであり、それ以外はすべて辺境の民という意識だから、インドに限った話ではないかもしれない。

インドは民主主義国家ということになっている。
議会政治もあり、しかし、賄賂が行きわたっている世界であることは、アジア独特の文化をきちんと継承している。もちろん、皮肉のつもりだ。
日本でも賄賂を好む役人が後を絶たない。
従って、そういう国の発展は、その腐った根を持つ分だけ遅れてしまうのである。
日本に素晴らしい技術があっても、それを生かせきれないのは、ここに原因がある。
例えば、役人が賄賂をもらわなければ、許可や認可を遅らせるということが、日常茶飯事に起こっていれば、新幹線など通せるはずもない。

インドに日本の新幹線が走る日も遠くない。
新幹線の輸出は同時に、発電や送電の輸出にもつながる。
従って、日本の官民一体のビジネスモデルを作らなければならないだろう。
当然、官僚たちはそれを見越して多くの話し合いを始めているところだろう。
しかも、銀行が絡むので、金融もパッケージの中に入れなければ話は進まない。
小さな話ではない。
世界地図を変える話だ。

もし、日本とインドが手を組めば、それこそ世界地図が変わる。
差別してきた国と差別を受けてきた国が、ごろっと立場を入れ替えるということだ。

良い点と悪い点は常にある。
日本は、さまざまなコンテンツを作ることに長けているが、プログラムを組む点では、インドのほうが、優れている。
彼らの数学の力は、それこそインダス文明の力を垣間見るような、実力だ。

ところで、インダス文明は、あまり分かっていないことが多い。
世界最古の文明だったという人もいるし、そうではないという人もいる。
しかし、私は、かなりな文明だったに違いないと思うし、空を飛べる力をも持っていたのではないかと思っている。

インドの寺や古い建物の地下に、大量のゴールドが眠っている。
彼らはゴールドを愛している。
世界最大といってもいいゴールドの消費市場だ。
インド人はゴールドを好む。
ゴールド価格は彼らの景気と、連動している。

・・・つまり、インドの景気が良くなると、彼らは、米ドルやポンドやユーロなどという白人の通貨を買うことは無い。
ゴールドの現物だけを買い、そして貯める。

・・・どうだろうか?
初めて聞く話もなかったかもしれないが、参考にしてほしい。

なんでそうなる?4号

2016-02-19 17:08:37 | 経済
やや、旧聞になりつつあるが、日銀のマイナス金利についてまだ、私は考えている。

日本円が強くなった理由について、だ。
実に、短期間で円高を更新したのはまぎれもない事実であるからだ。

そして、その資金がどこから流れてきたのかも、おおよそ想像がつく。
ファンドだ。

しかし、その資金を日本に流したファンドの目的が何だったのかは、多くの意見が出てくるところだ。
例えば、ファンドに不信感を持っている人ならば、日本の株価を下げる工作だとか陰謀説を唱えるかもしれない。
もちろん、考えられないことではない。
日経平均が下がったことも事実だし、この時点で、買いを入れて利益を出すことは、できないことではないだろう。

だが、彼らは日本が介入をするというリスクを考えずに行うだろうか?
という疑問が出てくる。

ミスター円と呼ばれた榊原氏の時代には、確かにそういうことがあった。

しかし、今回、日銀は一切の介入をしている証拠がない。
ただ、円高を見守った。

なぜなら、この円高が日本の経済にとって、不利益になるとは考えていないからだ。
もちろん、輸出は減るかもしれない。
だが、野村ファンドも130円程度を維持すると言っているとおり、今の円高は一時的であるという見方も少なくはないのである。

前回も書いたが、金利をいじくって結果が出るのは、半年後の話だ。

また、ファンドはそれぞれ、地域ごとに担当が分かれているのが通常で、アジア方面の担当は、同時に中国や韓国も受け持っているので、一旦、韓国や中国から引き上げた資金を、ドルではなく日本円にしておくことは、常識の範囲なのだ。
今、急激に引き上げた中韓からの資金は、一度 日本にプールしているので、円高になるのだと言う見方はできないものだろうか?

今後、この資金は、いくつかの選択の中からインドへ向かうこととなる。
インドとの交易を盛んにしている企業を探すことは、面白いかもしれない。
特に、インドの遅れたインフラを整備するための日本企業の請負企業からは、目を離してはいけないだろう。