Sydney Yajima


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牛肉の流通

2011-07-17 06:18:28 | 政治
結局、福島の牛肉が日本中に流通したことで、遠く関係のなかった地域にまで 大きな被爆量を撒き散らしたのと同じか、かえって悪い結果になってしまった。
どのくらい悪いのかというと、体の中に食物として入ってしまった放射性物質は、そのタイプにより、被爆し続けるので、その部位はにはガン発症の確立が飛躍的に上がり、さらに、子供や乳幼児に与えていた場合には、成長過程においてガンになりやすく、具体的に例えて言うならば、通常ならば余命70年のところが、余命3年から5年になってしまう場合もある。
これは、悲劇を通り越している。
まさに、地獄絵図である。

こんなことをしたのは、すべて 大人のエゴ。

最初は、東電にどんどんと電気を要求した大人。
次に、その期待に応えるべく、また、自分たちの業績を上げたいがために、行った東電。
産業界はさらにもっと 大きな利益を求めて、電気を欲しがった。
電気は、魔法の力。それはなんでもかなえてくれる。
そのためには、危険な原子力発電所を 安全だと嘘をついて 作りつづけた。

そして、事故。

事故の後、放射能が飛び散り、多くの家畜、農産物が被害を受けた。
その農産物や肉牛を捨てることは、しないで、全国の子供たちに有害だと分かっていても売っていった農家。

これらは、すべてエゴだ。
エゴは、こうして、全国の人々を殺していく。
一時には殺さない。
死ぬまでには、時間を与える。国は、それを利用して すぐには健康に害を及ばさない程度 と誤魔化す。
しかし、自然死とは程遠い、苦しい死に方が、全国に及んだ。その被害がすべて、エゴの産物であったことも含めて、残念だ。

此処を読んでくれているひとの、多くは日本語で書かれているのだから、ほとんどは日本に住んでいる人たちであろう。
どうするのつもりだろう。
座して死を待つのか?
それとも、幼くして死んで行く自分たちの子供たちを見守る道だけをとっていくつもりなのか?
あるいは、彼らのために、命がけで原発と戦う覚悟を決めて立ち上がるのか?

死ぬことよりも怖いことはないが、自分の死よりも 子供たちの死は、さらに 耐え難い。
それをしたのは、原発だ。
東電あたりの、社長が「ごぺんなしゃい」と、謝って済む問題ではない。

今の時代は、維新前よりもひどい。
日本の最大の危機だ。

マスコミも、政治もこぞって、みんな、菅首相のせいだというが、そうじゃない。
財界の人間のエゴの塊の暗黒の部分が、日本人を食い散らかしてのうのうとしている。
私はそういう人間たちをたくさん知っている。いやというほど見てきた。
もしかしたら、私自身、そのうちの一人なのかもしれない。
だが、それでも、こんな悪者の 私にだって良心のひとかけらがある。
それは 子供たちの笑顔を守りたいという 単純だが大きな動機だ。

人殺しをしても、それなりの理由があるなら仕方がない とさえ言い切ることもある私だ。
死刑だって、必要だと考えている。こんな 野蛮な私だ。
金儲けのためには、いざとなったら、ウラン鉱山の株まで買っていた そんな人間だ。
なにも、偉そうなことは言えることはひとつもない。

だが、今の福島を見て、この嘘がばれた電力会社の醜態を見て、この三文芝居に騙されてきていた自分が不甲斐なく、悔しくて悔しくて、たまらんのである。
それだけなら、まだいい。
アホでおっちょこちょいで、騙されやすい自分と言う人間だけの問題だ。
しかし、それが全国の日本の将来を担う子供たちに、累が及ぶとなれば、もう、黙っていられないのである。


君たちに、一片の至誠があるならば、”天を敬い、人を愛する ”気持ちが 少しでもあるならば、である。
原発をやめよ。
そして、暑さに耐えながら、次の道を探せ。
自然再生エネルギーが、できるかどうか、コストがどうのこうの ではなく、やらなきゃならんことは、やらなきゃならんのだ。