Sydney Yajima


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2012年について 考える

2011-12-10 04:05:07 | Weblog
1.ヨーロッパの ユーロとその諸国の大問題は、どんな結末になるのだろう?
2.アメリカの回復は 本物か?
3.中国のバブルは 弾けてしまうのか?見えていない隠されている真実とは?
4.環境への配慮 たとえばCO2問題への税金が増えるということは ありうるのか?
5.どのくらい 待てば、投資家が株式に戻ってくるのだろう?
6.2011年 2012年と、さらに天災が続くのだろうか?
7.オイル価格は今後も 上がり続けていくのか?
8.政治的な混乱が世界中に広がっているが、それは 今後 経済にどう影響するのか?

この8つのポイントのうち、最初の3つだけを今日は書いてみたい。
はっきり、言う。
この8つのうちの、たった一つでもおかしくなれば、世界はどん底に陥るであろう。
そう、今 もしあなたが 「よくない状況」に住んでいるとしたら、どん底になったとき、今のその「よくない状況」が、天国に見えるかもしれない。

地球にはさまざまな環境破壊が 進んでいる。それは洪水であったり、火山噴火 地震 津波 サイクロン、 それに伴う食料の高騰など、世界規模で進んでいる。

今年、初めから、2011年はとてもひどかったけれど、最近になってようやく やや小康状態になりつつあるというだけの話で、まだまだ もっとひどいことが起こる可能性だってある。
日本では地震。もちろんニュージーランドでも大きな地震。クィーンズランドの洪水。それにチリでは火山の噴火。さらに追い討ちをかけるかのような、自然災害以外の人為的災害。それは、日本の場合では悲惨としかいえない福島の放射能問題。あるいは、ユーロの自爆問題にアメリカのクレジット レーティングがダウングレードされた事実。
それだけじゃない。これから、さらに増税問題が日本だけでなく、世界中で話されている。それは環境税などという抽象的な かなり非生産的で利益の出ない対象への税金が増えていくという問題。

この中で、2012年を予想してみたらどうなるか・・・

私は、数字だけではもはや、リスクを回避することはできない状態になっていると思う。
今までならば、数字である程度 リスクを分散する方法論も、多くのファイナンシャル プランナーたちが立ててきた戦略のなかで、あったかもしれないが、今は、一国のGDPでさえ、信用ならないのである。一体 GDPがどのくらいなのかも分からないのに、その国の借金の量などが、正確に分かるわけがない。
中国のポリシーによって、アメリカを震撼させるような事態・・・例えばドルが売り込まれたり、あるいは、また不動産が暴落したりするような事態・・・になったなら、それこそ、計算上のドルの為替状況やチャートなどは、なんの役にも立たないはずだ。
リスクという意味で言えば、今の状況は、どれをとっても、下向きになっているのは、誰の目にも明らかだ。それは、企業ならば倒産するか、個人ならば破産するか、そのどちらでもなければ、戦争に巻き込まれるかのうちの、どれかを選ばなければならないほどのものだと 大げさでなく私は思う。そして、それは日本だけではなく、世界中にとっての大問題なのだ。
失業率が増えて、経済成長が止まり、日本円は強くなり続け、競争力は毎日のように削ぎ取られていく。

ユーロの問題は、いつ 崩壊するか分からない・・・そしてそれは多分 いつか、どこかの段階で、起こるであろうこともほぼはっきりしている・・・なかで、為替の不安定さをますます助長させる結果しか見えてこない。

ヨーロッパ中央銀行が、無制限にユーロ諸国の赤字を買い支え続けるというのなら、もしかしたら、この現在の状況は打破できるかもしれない。しかし、そんなことは実際には不可能だし、それを寛容に、ギリシャのような国を、のさばらせておくようなことは、ユーロのコミュニティーにとって 経済的だけでなく政治的に、あるいは道義的であったとしても、続けることは ありえない。
この結果、ギリシャやイタリアなどは さらに難しい局面にさらされるであろうし、その結果、2012年にヨーロッパはさらに、不安定になっていき、ファイナンシャルマーケットは、縮小していくことになる。それは世界中に波及していくことは、確実だ。
希望としては、せめて中国やインドが今のまま 成長を続けて行ってくれることだけなのが、現実なのである。
向こう数週間のあいだに、ヨーロッパの破綻が回避できるか 否かが、表面化してくるであろう。
そして、もし、ヨーロッパが、破綻すると グローバル ファイナンシャル クライシス ナンバー2がやってくるのは、100%確実なのである。

ポイント2の、アメリカの回復について・・・
最近 アメリカの経済は回復しつつあるというニュースがちらほらと出ている。たとえば失業率が9%から8.6%になったという話などだ。しかし アメリカの家はいまでの供給過剰であり、さらに不安は広がっているという面を無視してはならないだろう。
アメリカのドルが強くならない限り、アメリカの回復などというのは、実に絵空事でしかないのである。少なくとも日本にとって 輸出先のアメリカと言うものは、魅力の無い市場になってしまうであろう。

ではポイント3の中国に関してはどうか?
中国はまだまだ発展を続ける。バブルなどにはなってはいない。それにいつでも共産党の強い政権は一歩踏み込んだ強い政策をするだろうし、それはいままでだって、ちゃんと成功してきているじゃないか。それに、多くの投資家は儲けている。もちろん経済は今でも成長を続けている。ややスピードが落ちただけのことだ。と、思っている人もたくさんいるだろう。
しかし、もうちょっと踏み込んで考えてみる必要はあるのではないだろうか?
本当に不安は感じないか?
経済学的な見地からみて、今の中国の借金の状態は、安定しているとはとても言いがたい。それに人々の収入がふえ、生活レベルはかつての中国よりも格段に高くなってきている。そんななかで、例えば銀行の不良債権問題が明るみになり、ファイナンシャル クライシスが起き、スキャンダルが次々と発覚し、そして、世界の資金が一気に中国から引き上げるということは、ありえないシナリオだと本当に、言えるだろうか?

そして中国は世界第二位の経済大国なのである。ここがおかしくなったとき、世界規模で恐慌が起こることは、想像に難くない。



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