ここを訪れるのは、もう何十年ぶりかもしれません。
MOA美術館のリニューアル特別展。
でもあの長いエスカレーターは健在でした。
昇りつめた円形広場の万華鏡が気づかぬほど静かに変化していて。
今回の目的は信長ゆかりの茶道具をゆっくりと観賞することです。
「初花」をはじめとする茶入れの名品。
時期的に興味も深まる茶壺の「金花」「松花」等。
数は少ないですが、じっくりと見るには丁度良いです。
常設の作品は写真も許可されていましたので、
懐かしい姿を収めてきました。
黄金の茶室
仁清の「色絵藤花文茶壺」
展示には照明などかなり気を使っているようですね。
こだわりの低反射ガラスで、ガラスがないかのように。
実際に、どなたか夢中で覗き込んで、
おでこをぶつける音が聞こえたりしましたよ。
一回りして庭に出で、お昼を頂きました。
お目当ての和食はお昼の時間は貸し切りになっていましたので、
おそばを頂いて、その後は甘味とお抹茶を。
とても気持ちのよいお天気。
海を見渡す高台に吹く風がさわやかで、
遠くに大島や、初島もくっきりと見えましたよ。
満腹のお腹を抱えて、もう一度名残惜しく展示室に戻り、
茶道具だけを見て回り、"何度見てもいいなあ"と。
また近くのそれぞれの所蔵する美術館で、
お目に掛かれるとは思うのですが、
もしかしたら最後かもしれませんものね。
残念だったのは、ここで落ちあう予定だった友が、
体調を崩し、出てこられなくなってしまったこと。
前日も急に、メンバーの一人の健康上の都合で、
一つ旅行が取りやめになりました。
これからはこんなことも増えるのかと、
ますます今を大切に過ごさねばと感じています。
(社中の方へ)稽古予定日を更新しました。