六月になると掛けたくなる軸です。
大網和尚遺詠の歌を「柳に燕の図」の賛に認めてあります。
燕が毎年同じ場所にやってきて巣をつくる様子は何ともほほえましいですね。
軒下を貸すお家はそれを又楽しみにしている。
この軸を掛けるといつも、うとくなっている人はいないかと、
暫し目を閉じて反省してしまうことも。
二三日前、天気の良い日に姪と近くを散歩しました。
姪は目ざとくツバメの巣を見つけて、
「ほらあそこに」「あそこにも」と嬉しそうに覗きに行きます。
時折すーと飛んでくる燕に、
「エサは雛たちみんなに平等に与えているかしらね。」と私も。
昨今の人の世の痛ましい事件を思うと、
何とも心和む光景ではないですか。
半年間膝の故障でうとくなっていた方達に、
良くなったらお詫び行脚をしなくてはね。