去年の秋からずっと見つからなかったものが、
先日ひょいと出てきました。
見つからなかった原因は、片付けたからです。
最近物を片付けると、どこに片付けたかわからなくなることが・・
だから大切なものは、用が済むまで、
視野に入るようにしておかなくてはなりません。
片付けるならば場所は絶対変えないことですね。
思い出せないといえば。
稽古の時、ある方が、
「先生、先日聞いた言葉がどうしても思い出せないのです」
「お目汚し・・でなくて・・」と。
「ああ、『お目だるい』かしら。」と答えると、
「そうだった。それそれ」でした。
やっとすっきりなさったようで。良かったですね。
先日見に行った「古田織部展」て流れていた上田宗箇流のお点前。
その最後に、「おめだるうございました」とご挨拶していたことで、
しばしその言葉がマイブームなりそうなくらい、
皆で盛り上がったのでしたっけ。
「お目だるい」とは辞典によると
「見ていてじれったい。まだるい。見ていてもどかしい感じだ。」
という意味だそうですが、お茶の世界ではよく使う言葉ですね。
お目だるいお道具ばかりで」などと言ったりします。
お目だるいなんて思わないような道具でも、謙遜して言うようですが。
関東よりも関西のほうが使われているかもしれません。
意味するところをもう少し広げると、
お道具でしたら「つまらないものをお見せして」とか、
お点前でしたら、「下手なお点前で、おみぐるしかったでしょう」
のようなことでしょうね。
私たちも言葉に出すかださないかの違いはあっても、
心の中ではいつもそういってお詫びすることが多いです。
「素敵なお点前でしたでしょう・・やった!!」
なんてことはないですものね。
我々庶民は、道具はお目だるくても、せめてお点前なりとも、
お目だるくないように、頑張って修行したいと思いますが。
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